【注意】
・🧡が体調不良により病み注意
・なべこじメイン
・最終回
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♢ side Iwamoto Hikaru
……何か、遠くで聞こえる。
……俺を、呼ぶ声?
……何してたっけ、俺。寝てたんだっけ?
……この声、舘さん?
Date「照!!」
「うぉ、っびっくりした……、」
意識がしっかりすると、慌てた表情をした舘さんが俺の名前を必死に叫んでいた。
「ど、どしたの?」
Date「翔太が居ないんだけど知らない!?」
「……え?」
バッと慌てて起き上がる。翔太が本来居るはずのベッドの上には、誰も居なかった。
「……嘘、」
Date「……どうしよ、どこに行ったんだろ……?」
「……多分、康二の所だ。」
Date「でも、今行ったら康二が……、」
「俺達も行こう、何かあってからじゃ遅い。」
Date「う、うん、」
♢ side Meguro Ren
今日は康二は比較的落ち着いている。あれから暴れる事も少なくなってきて、もう少しで退院出来そうなほどに回復してきた。ただ、まだ少しいつもの康二では無いようなそんな気がする。
そんな中、俺と康二が話していると、病室に阿部ちゃんが入ってきた。
Abe「やっほ、康二。」
Koji「阿部ちゃん!」
Abe「良かった、だいぶ元気そうだね。」
Koji「そやろ!てか阿部ちゃん久しぶりやな?何してたん?」
Abe「勉強とか色々ね、趣味を満喫してたよ。」
Koji「へぇ〜ええな!そや、また今度キャンプしに行こ!」
Abe「お、良いね。行こっか。」
Koji「もちろん、めめもやで?」
「分かったって笑」
と、そんな他愛も無い話をしていた時の事だった。
『ッなべ!!駄目だって今は!!』
『やだ、!!康二に会わせてッ!!』
病室の外から、そんな声が聞こえる。
Abe「……もしかして、外に居るのって、」
「(ふっかさんと、”しょっぴー”……?)」
『ねぇもうちょっと我慢しよ、!?康二ももうすぐで退院だからさ、その時にでも……!!』
『ッ何で、っ何で俺だけなの……!?俺だけ除け者にすんなよ!!!』
2人の声はどんどんとヒートアップしている様だ。
Abe「ちょっと俺行ってくるね。」
Koji「……しょっぴー、居るん……?」
「!、」
不味い、このままじゃ……。
Koji「嫌、や、俺また……しょっぴーのこと、怒らせたん……?」
「そ、そんな事無いよ康二、大丈夫だから、」
Koji「しょっぴー、ごめん……怒らせて、ごめん……っ、」
「っ、」
その時だった。
Hika「康二。」
Koji「て、るっ、にぃ……、?」
Hika「翔太に、会ってやってくれない?」
「え、い、岩本君……!?」
Hika「……翔太は怒ってない。康二に会いたいんだって。」
Koji「っ、ほんまに……?おこってない、?」
Hika「うん、本当。」
Koji「……なら、おれも、あいたい、」
Hika「ありがとう。」
そして、病室の扉が開く。
Date「翔太、おいで。」
Shot「……康二、」
Koji「しょっぴー……、」
♢ side Watanabe Shota
心臓の鼓動が速くなるのを感じる。
「……っ、」
今言わないと。
Koji「……、」
彼が、俺を怖がっている。
「……ごめん、康二。」
Koji「……え、?」
「俺があんな事言わなかったら、康二はこんなに怯える必要は無かった。しんどいのは、疲れてたのは康二の方なのに、一方的に怒って、ごめん。」
Koji「しょ、っぴー……。」
「……怖がらせて、ごめん……もう、怒ってないから、仲直り……したい、」
Koji「っ、おれも、!俺も……したい、」
俺の目には、久しぶりに彼の笑顔が見えた。
「っ、!」
Koji「会いたかったで、しょっぴー!」
「こーじ、」
♢
それから、康二は無事に退院した。
その後、彼と2人きりで飲む機会があったのだが、康二はこんな事を言い出した。
Koji「……俺な、夜になるといつも考えてまうねん。皆のこと傷付けてないかとか、皆が死んでもうたら俺どうなるんやろ、とか……色々考えちゃって、寝ようと思っても全然寝れやんくて……それがずっと続いてた。」
「……、」
Koji「やから、寝ようって思って……睡眠薬を飲み込んだんや。流石に……量はあれやったけど、さ……。」
「康二……、」
Koji「……しんどかった。でも、しょっぴーが来てくれたお陰で、俺立ち直れた。あん時は、俺もごめん。」
「……もう気にしてないし、過去の事だろ。気にすんな。」
Koji「俺嬉しかったんやで?」
「……何回言えば気済むのそれ……。」
Koji「何回言っても気済まんわ笑」
「……はぁ……。」
Koji「……。」
「……まぁでも、あの時……俺皆のこと振り切って病室入ったようなもんだからな。」
Koji「そうなん?」
「……だって、あの時は康二は俺の事怖がってたから、俺が入っちゃ駄目だろ?照の家で俺は休んでたけど、照と涼太が寝たタイミングで抜け出したし、病院着いた時はふっかと阿部にめっちゃ止められた。」
Koji「そうやったんや……。」
「……我慢出来なかった。俺の所為で、康二が苦しんでんのに、早く謝らないとって……思って。」
Koji「……まぁ、こうやってまた仲良くなれたんやしさ、俺もしょっぴーも元気になれたんやからええやん!」
「……だな。」
Koji「ありがと、しょっぴー。」
「……こちらこそ。」
コメント
4件
う"ぅ( ; ; )何これ、最高やんけ、
神作を見つけてしまった…!!!