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めちゃくちゃ好きです!✨ 続き楽しみにしてます😊
第二話『翠の魔法使い』
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今世での目標が決まったので、早速ゲーム本編を進めるべく、入学式に向かう。ゲームの知識もあり、迷わず会場に着いた。名門貴族や地方貴族たちが既に席に着いている。俺とgtは別れて、適当な席に座った。
gt「何かあれば、お申し付けください。すぐに駆けつけます」
そう言い残した。ぼんやりと座っていると、隣に大きな帽子を被った男の子がやってきた。
rd「こんにちは」
にっこりと微笑み、挨拶する。
??「アッ…エット…コ、コンニチハ」
そう言って目を背けてしまった。綺麗な緑の瞳、可愛らしい顔立ち、大きな魔女の帽子…もしかして。
rd「もしかして…あなたはmd様ですか?」
md「…ソウダケド、ナンデ名前知ッテルノ?」
明らかに警戒している目。
rd「以前、お会いしたことがあるからです」
咄嗟に嘘をつく。 彼とは今世では会ったことはない。しかし、前世では誰よりも知り尽くした相手、俺の仲間に似た、攻略対象の一人の「md」。確か「人見知りな大魔法使いルート」だったっけ?
md「フーン…マァ、イッカ」
そう言って、彼はそっぽを向く。
mdルートは、特に人気のルートだった筈だ。膨大な魔力と魔法の才能からみんなに恐れられる孤高の魔法使いのmd。過去のトラウマからカタコトでしか会話ができず、冷たく周りを突き放すタイプ。ヒロインの魔法に興味を持ち、それを機にヒロインの性格を知った彼は、ヒロインと共にトラウマの克服と強大な敵に立ち向かう。そして、彼が攻略後にはデレデレになって甘える姿が、プレイヤーにとって可愛すぎると大人気に。俺もmdルートは面白くて、何回も周回した。
俺がmdの方を向くと、mdは興味深いと言いたげな目で見てきた。正直俺は困惑した。
しばらくお互いにチラチラと見合っていたら、mdの近くに柄の悪い見た目をしたをした男の集団が座る。柄悪っっ、と思い、絶対関わらないことを決めた。すると、
突然、mdが震え出した。
rd「大丈夫ですか!?md様?」
md「…ッ、…ッハ…」
rd「失礼しますね…」
mdに肩を貸して、医務室に連れて行く。おそらく、トラウマのフラッシュバック。彼は幼い頃に、伯父の差し金の悪漢に襲われたことがある。それを思い出しているのだろう。こんな時にヒロインはなにをやっているのか…とにかく、友人に似た彼を放っておけなかった。
医務室には誰もいなかった。ベッドに横にさせる。幸い、入学式までまだ時間がある。少しだけ様子を見ていよう。
md「…ア、ヤッ…ヤダ…ヤメテッ、殺サナイデ…」
mdが苦しそうに顔を歪める。呼吸が浅い。こんな小さな体でどれほどの孤独を抱えてきたのか…ゲームの中ではなく、現実だと思うと、胸が痛んだ。彼の手を握って、話しかける。
rd「…md様、大丈夫、大丈夫ですよ。ここにはあなたを傷つける人はいませんよ…」
md「…ア”…ウ”…」
rd 「だから、安心して眠ってくださいね…」
呼吸が落ち着いてきた。よく眠っている。時計を見た。既に入学式は始まっていた。入学式の内容は頭に入っている。大したイベントもないから、参加しなくて平気だと思った。
入学式がもうすぐ終わるところでmdが目を覚ます。
md「…ココハ、」
rd「医務室です」
近くに座って本を読んでいる俺に気づく。
rd「入学式の前にお加減がよろしくなさそうだったので、こちらに連れてきました」
md「…ソウナンダ」
md「入学式ハ良カッタノ?」
rd「…あまり興味がないもので、サボれるならサボりたいなぁ、と思ってました」
(^ら^)ガハハ
md「…w、ナニソレ」
笑ってくれた。体調は良さそうで安心した。
お互いに言葉が出なかった。しばらくすると、彼が口を開く。
md「ネェ、君ハ、ドウシテ僕二優シクスルノ?」
rd「…苦しんでいるあなたを見たくなかったからです」
素直に答えた。彼は続ける。
md「本当ニ?本当ハ、別ノ目的ガアッタンジャナイノ?」
rd「別に…困っている人がいたら助けた…それではダメですか?」
再度沈黙。彼は言った。
md「君、名前ハ?」
rd「rdです」
md「フーン…rd、rdoクンネ」
俺は驚いた。前世でもmdはそうやって呼んだ。俺は嬉しかった。前世に戻ったみたいで。
rd「あだ名…ですか?」
md「ウン、センス良イデショ!」
rd「はい…嬉しいです」
笑みが溢れる。
md「rdoクン、」
彼は俺に向き直る。
md「助ケテクレテ、アリガト///」
照れながら言った。本当に似ている。前世の彼も今世の彼も変わらない。懐かしい。
md「後、ソレト…僕ト友達ニナッテクレル?」
rd「…はい!もちろんです!」
md「ヤッタァ!!コレカラヨロシクネ!」
md「友達ダカラ敬語禁止ネ、後、呼ビ捨テデ呼ンデ」
rd「…もちろんだよ!よろしくね、md」
今世で初めての友達ができた。嬉しかった。また、mdと一緒にいられて。
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《ゲーム設定》
世界観設定
・剣と魔法の世界
・平民が魔力を持つことはほとんどない
・魔力を持つ平民は聖女または聖人として、王家か神殿に迎えられる
・10年後の厄災に向けて強い魔力を持つものが重用される
・ダンジョン、ギルドなどは存在する
学園設定
・王立魔法学園/魔力研究機関
・貴族、魔力持ちの平民が通う
・貴族社会の縮図、魔力の多いものが重宝される実力主義
・騎士科、魔法科など学科は多種多様
・魔法の授業は必須
・校舎には各魔法機関の最先端が揃う
・学食、寮、図書館など完備
キャラ設定:
名前:md
ルート:mdルート/人見知りな大魔法使いルート
見た目:翠眼、茶髪。可愛らしい顔立ち。大きな魔法使いの帽子。長い袖の制服。
性格:人見知り。周りを冷たく突き放す。大切な人には甘える。イタズラ好き。rdが大好き。
特性:魔力/♾️
魔法スキル/MAX
イタズラスキル/MAX
目的:トラウマ克服、魔法の塔のボス討伐、伯父に乗っ取られた侯爵家を取り戻す
立ち絵:
みどりいろwith友