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狭山さんとおっくんと一緒に、リモート会議で唐和開港綺譚三巻販促および四巻プロットの打ち合わせをしている。
おっくんが俺に言った。
「そういう訳で、販促記事の薬膳料理作ってみたレポお願いできません?」
「はい、大丈夫です」
三巻販促の一巻として、三巻に出てくる薬膳料理を作って、そのレポ記事を俺が書くことになった。狭山さんちに集まって、三人であれこれ話しながら作る感じ。
狭山さんが笑った。
「材料はうちで揃えられますし、料理も僕がやるんで、和泉さんは写真をお願いします。で、出来上がったら三人で食べましょう」
俺は二人に聞いた。
「三巻に出てくる料理、参鶏湯と緑豆薄荷茶と、ゴーヤの肉詰めと、あとトマトと冬瓜と豚肉のスープで全部でしたよね?」
どれも夏の養生料理だ。参鶏湯は漢方というより韓方なんだけど、世間での知名度を考えて3巻に出したのである。
狭山さんが頷いた。
「はい、その四つ作ります。でもレシピ通りに作ると、どれもけっこう量多いんですよね」
「どれもおいしそうですけど、私はそんなには食べられませんね……」
おっくんが難しい顔をした。
「参鶏湯、丸鶏にもち米詰めて煮込んで、他の具材もたくさん入るんでしょう? 他の料理もあるし、三人で食べ切れますかね……」
狭山さんも眉根を寄せた。
「できれば食べきってほしいんですけどね……うち、妻がしばらく仕事続きなので、どの料理も食べるのに参加してもらえないんですよ」
なるほど、にんにくもネギも獣肉も入るし、仕事中五葷がだめな金谷さんはほとんど食べちゃだめだ。
「うちの千歳並みの胃袋がいればいいんですけどねえ」
俺がふとそう言うと、狭山さんが「あ、いいですね」と目を輝かせた。
「よろしければ、千歳さんも来ません? 食べてくれるだけでいいので」
「え、いいんですか?」
座椅子で俺達のやり取りを聞いていた千歳が飛び上がった。
『え、ワシも行っていいのか!? 行く! 食べてみたい!』
そりゃ、ファンの作家が好きな小説の再現料理するって言ったら、行ってみたいだろう。
千歳の声が狭山さんにもおっくんにも聞こえたみたいだったので、俺は苦笑した。
「えーと、すみません、そう言うことで、本人のOKが取れました」
「じゃ、明日の午後二時、僕んち集合ということで。皆さん、よろしくお願いします」
狭山さんは好意的に笑ってくれて、千歳と俺はまた狭山さんちにお邪魔することになった。
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コメント
1件
おお、再現料理回キター!千歳が飛び上がって喜ぶシーン、めっちゃ可愛かったわ。「ワシも行っていいのか!?」って声が聞こえたみたいなとこ、読んでるこっちもニヤニヤしちゃった。参鶏湯にゴーヤの肉詰め…どれも夏にぴったりな料理で、実際食べてみたいなあ。狭山さんの優しい人柄も伝わってきて、温かい気持ちになったよ!