テラーノベル
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あの日から、私はずっとみこちと一緒にいた。
楽しくて、幸せだった。
「ねぇ、みこち」
[なに?]
「君さ、みこちじゃ、ないん、でしょ、?」
[え?]
薄々感じていた違和感が、重なって少しずつ濃くなっていった。
喋り方、雰囲気、求めるもの。
全てが彼女とずれていて、合っているのは一人称くらいだ。
「ねぇ、誰なの?」
[強くなるんd…「違う、!」
「この頭の声も、戦っている時に意識がなくなるのも、全部あんたが仕掛けたんでしょ!」
「全部、全部全部全部全部全部!あんたじゃ無い!みこちはどこ、何処なの、?」
「ねぇ”!」
「がえじでよぉ”“」
もうおかしくなりそうだ。
幸せな日々を、幸せなままで終わらせたかった。
みこちが、見守ってくれいる。
そんな気持ちのままでよかった。
「でも、、!」
そんなの、本当の幸せとは言えない。
「…」
あれから私は、家を出た。
ただ、売ってはいない。
いつか、いつかみこちと会えたら。
彼女と暮らしたい。
「さ、桜、?」
東の国。
日本。
みこちの故郷であり、私たちが出会った場所。
あぁ、そうだった。
そうだったな。
「私たちは、
この桜の木の下で出逢ったんだ。」
懐かしい匂い。
懐かしい風景。
暖かい風。
風に煽られ、舞い落ちる花びら。
全てがあの頃に私を手控く。
「やだ、なぁ」
「みこち、死んじゃったぁ”」ポロ
「せっかく、出逢えだのに”、 何で、何であの時、守ってあげられなかっんだろ”」
私に、泣く資格などないのに。
昔を思い出す程に罪悪感が募る。
「ねぇ、みこち、もう、良いかなぁ、?」
「逃げたい、怖い、嫌だ。
苦しい、分かんない、会いたい、」
「…。」
またあなたに会えたなら、
どれだけの時間が掛かろうとまもって、幸せにしよう。
今世で出来なかった事を沢山して、また一緒に冒険したり、甘い鯛焼き食べたい。
もう、苦手なんて言わないから、、二人で鯛焼き、食べたい。
空から降ってきた桜の花を、髪に添える。
「ねぇみこち、”桜が、綺麗だね”。」
暖かい夜空と桜に、静かにさよならを告げる。
ばいばい、私。
死ぬ前に見たものは、首と胴体が離れた私と、綺麗な花吹雪だった。
桜が綺麗ですね: 「またここで会いましょう」
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