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さて何があったのか今月の初めあたりからどうも生き辛いのだ。何をしても落ち着かない。空白の時間を埋めたくなる。できれば遠くに行って一人で静かに過ごしたいと思うことが増えたのだ。眠るのもそうすれば容易いだろう。幸せを呼ぶには集中しないといけない。私にはいつからか集中力がないのに願うばかりで心許ない。勉学に励むべき時期であるというのに、いつも私の手元には電子機器が並んでいた。それらを使うほどに気分は重くなった。だのにどうしても手が動かない。鉛筆を逃げる右手が避けて回って操縦から離れられない。液晶の中の自分は必死に野原を走り回ったり建物の中に入ったり車に乗ったりして、時折目についた人を撃ったりしてビクロイだなんだと称号を得ている。そういう才能でさえあったなら、認めてもらえただろうか。何か特別秀でたものを持っていたなら。人よりも優れた何かで自己を肯定できたら。たくさん違っていただろう。私には何もないのだ。何度考えてもそれは覆らない。考えたらわかることのはず、私には勉学も部活も料理も裁縫も音楽も絵も何もかも中の下だったのだから。どれにも夢中になれなかった。必死でもがこうが私はどれも実らなかった。無駄遣いだ。せっかく健康な五体に恵まれ、人の巡り合いにも、何もかも恵まれてきたというのに、私は時間をもらうばかりで何も作り出せなかった。駄作ばかり創造して取捨の繰り返し。幸せとは何だ。馬鹿馬鹿しいと笑って欲しい。いっそもう一度罵倒されたなら、断つ勇気さえ手に入るのではないかと毎日毎日思うのだ。植物状態にでもなって、どこかの誰かにドナーとして引き渡すべきなんじゃないかと思う。嫌味なんかじゃない、ただの本心で。私はどうしても自分が嫌いで褒めてくれる人のことも信じられず、自分のことも信用できない。どうすればいい。本当は死にたいのに。消えたいのに。その方が楽なのに。早く早くその時が来れば、近づけば、いやいっそ、私が引き寄せれば、さすればこの世界も少し綺麗になるんじゃないかと自分なんかのくせに思ってしまう。