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いつも何を考えていただろう。人の考えなんてその時その時で移り変わるもの。忘れていくもの。でも一つ言えるのは、自覚したその時からずっと私は1人になりたくて仕方がなかった。
もっといえば遠くに行きたかった。孤島でも野原でも荒れたビルの中でも、最低限生活できれば贅沢は言わないから、1日だけでもここから遠ざかりたかった。怖いものや心配なものから離れて、1人で静かに。それが物語の中の登場人物と同じ気持ちだt気づいた時は、感動した。有名な物語だ。『檸檬』。現代文の授業で学んだんだ。『第一に安静。』その一文がこの話に出るくらいには私の心を締め付けた。痛いくらいにわかった。人の心なんてわかったなどと簡単に言うべきでないことは百も承知で私は、その人物の逃げたい気持ちがなんとなくわかった。鬱になったという人物。病気まで患って、どれほど辛いものだろう。自分なんて吼だらないことでぐるぐる考えをめぐらせるくらいの体力があるくせに。
それでもと言ったらわがままだろうか。
頑張ったと言って欲しいといえば蔑まれるだろうか。
寂しいといえばあざけられるだろうか。
信頼している人の一挙一動が怖くて仕方ない。予測すればするほど結果は思いもよらない。いいこともあれば悪いこともある。そんなのは当たり前のくせにいちいち私は。
神様に殺してくれと縋ったのはもう何度だろうか
とそれを誰かに言えば信じてもらえるのだろうか。