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𐙚 花見 ໒꒱· ゚
先日のリブート第九話…もう白熱すぎてずっとひやひやしながらテレビに食いついて見てました
今回も霧矢さんがいいところで仕事しましたねぇ、ここのところ冬橋さんとの関係悪化が見ててつらい…
そんな興奮の中書きなぐった妄想です。霧矢にこんな背景があったかもな、って感じです。
注意!
・最初から最後まで霧矢がかわいそうすぎます、救いがありません(霧矢を幸せにしたい人はやめといてください)
・モブが出てきます
・モブとのえっっ描写があります
・二次創作、nmnm作品です
・センシティブ設定ついてます
ルールを守ってご視聴くださいませ
あの日、怪我をしたままどこかへ消えてしまった冬橋さんを探していたら、その冬橋さんから突然連絡が来て、その後合六というやつの下につくことになったと教えられた。
衝撃だった、こんな気高い狼みたいな人が人に頭を垂れるのかと思って。でも、冬橋さんにとって一番大切なのは俺らに助けを求めてくれた子たちだから。そんな子を救える場所を作る夢を語る彼の姿をずっと見てきたんだから。
だから、シェルターを作れるって聞いて、心の底から安心したのと、冬橋さんの気持ちを考えるとたまらなく嬉しくなった。
そんな、浮ついた気分で向かったのかもしれない。でも、そんな希望も打ち消していくように、地獄はここから始まった。
冬橋さんから伝えられて数日後、冬橋さんとともにアジトだというバーのような場所へとやってきた。昼間なのに店内は薄暗い照明がぼんやりと光っていて壁の赤色がやけに眩しく、線路の遮断機の赤いランプを見ているようで不安な気持ちになった。
両側に立っていた、体格のいい男たちが目の前の大きな扉を開け、まっすぐに伸びた廊下と、その先に立つ異様な人影が目に入る。赤い壁に、青いスーツ。赤い光の中たった一人浮かび上がる彼の姿は恐ろしく思わず足が止まってしまった。しかし冬橋さんが進みだしたので慌てて後ろに続いていった。
この人は、駄目だ。掴めない。読み取れない。怖い。
冬橋さんが目の前の席に着く。他にも何人かすでに席についており、俺は後ろのほうで立っておくことにした。ここなら全部が見渡せるし、なによりこれ以上合六という男に近づきたくなかった。
「皆さん、彼が冬橋くんです。実行役の総括をやって頂きます。」
ふわりと低い声がいやに響いた。他の何人かの声が上がる。…ほんとにこの人の部下になっちゃうんだな、なんて今更ながら感じた。
「では、我々の新しい仲間に乾杯しましょう。」
グラスの当たる音が響く。ああ、早く終わってくれればいいのに。冬橋さんもよく耐えてるものだ、マナーなんてわからないくせに。
その後これからの仕事について何個か確認と指示が終わり、やっとそれぞれ席を立ち始めた。冬橋さんも立ち上がるのを見て、詰めていた息をようやくほっと吐いた。扉へ歩いていく冬橋さんの後ろについていく。
「ああ、君。霧矢くん、でしたっけ。」
あまりに突然名前を呼ばれて、体ごとびくりと震えた。
「少し君に話があります。他の方々はどうぞお帰りになってください。冬橋くんも、外にいてくださいね。」
冬橋さんの目がこちらを向くのが分かった。いやいや俺もなんのことだかわかりませんって、まじで。今めっちゃ心臓速くなってますから!
心の中で冬橋さんに語り掛けつつも、ぎこちなく合六のほうへ向かった。後ろで扉が閉まる音が聞こえる。
「どうぞ、座ってください。」
そう言われて目の前の椅子に座る。自然と合六との距離が近くなり、部屋の雰囲気も相まって、そこら中から視線が刺さっているような気分になった。
「あなたに仕事を頼みたい。」
「…なんですか。」
「まず、爪整えてください。髪も、もう少し落ち着いた色に染めましょう。肩くらいまで伸ばしてください。それと服装は清潔なものに。一着くらいはスーツも買っておいてください。
こちらが抱えてるメイクアップアーティストも呼ぶのでメイクもしてください。」
「え?それが仕事ですか…?」
「はい。君にしか頼めない仕事です。
冬橋くんでもまあいいんですが …彼はどうも笑顔がないので。君の方が適任だ。」
目の前にスッと紙切れが置かれる。初老ほどの男性が仏頂面でこちらを見ている写真だった。
「その人、大手の製薬会社の社長さんなんですよ。以前はうちとよく仕事をしてたんですが、最近どうも黒い噂がたえなくてね。うちへの裏切りも考えてるとか。」
合六がこちらに振り向いた。細い黒目と目が合ってつい目を逸らした。
「そこで君に、この男を連れてきて欲しいんだ。」
「…拉致れ、ってことすか。」
「まあ、そうなんだけどね。あちらもなかなかガードが堅くて簡単に仕留められそうもないんですよ。色んなところと繋がってるらしいですし。だから彼一人だけ、もしくは護衛2、3人くらいにしてからにしたい。
…その仕事を、君にお願いしたい。一週間後、今から送る場所に彼を油断させた状態で連れてきてくれますか。」
「え…ちょ、っと待ってください、どう、やって…」
「彼、かなりの男好きで有名でね、月一回あるバーで行われている食事会に行くんです。そこで気に入った男を持ち帰る。」
「…俺がそいつに気に入られろってことですか、」
「さすが、話が早くて助かります。」
「いや、無理ですよ!第一なんで俺なんですか!もっと適任がいると思います、」
「いやいや、私は君がいいと思うんですよ。」
何を言ってるんだ、この人は。俺はそんなパッとした顔してないし、タッパだってちゃんとある。明らかそういうタイプじゃない。それにそういうことをした経験もない。
「私の見立てでは君はやってくれると思いますけどね。まあどうしても無理そうならいいですが、仕事を受けないということはこちらとの関係を切るということです。
…彼の夢、つぶしたくはないでしょう」
三日後、俺は合六の指定したバーへと足を運んでいた。体はヘドロのように重たくて何度も何度も逃げてしまう想像をした。あの最後の言葉がなかったらこの仕事は断るつもりだった。でも、あの瞬間息が張り詰めて、仕事への憂鬱、不安、合六への嫌悪、そして仲間たちと冬橋の顔が一気に頭をよぎってしまった。
「ここ…か、…」
見上げるほどに高いビルの一室に隠れ家のように、そのバーはあった。中に入ると少し甘い煙草の香りとグラスの当たる音。少し薄暗い照明があのアジトを彷彿とさせて鬱々とした気持ちになる。
あたりを見回してあの男を探す。あ、いた。すごく隅のほうにいる。さて…どういくか…、はあ…、やだな~帰りたい…
とりあえず酒を飲もう。どうせ合六の財布から出るんだ。どうせなら高い酒飲んでいってやる!酔ってなきゃやってらんないよ!
…、え、おいし…めちゃ美味しい…感動…
…もうほんとにどうしたらいいんだ、どう切り出すのがいいだろう。もう手っ取り早く殺してしまいたい…
ちらりと男のほうを確認するために目線を移した。
ーは?いない!?どこ行きやがった!
その時、ぽんと肩に手を置かれた感覚がして、反射的に振り返った。
「やあ、君初めて見るね。僕とちょっと飲まないかい?」
それは間違いなくあの写真に写っていた彼だった。
なんかめっちゃ長くなりそうなので、続きます!
コメント
2件
初コメ失礼します!冬橋さんのために頑張るけど空振ってそうなの可哀想可愛くて良きですよね!続きも楽しみにしてます!✨