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第5話
それからというもの、私はいつものように放課後、屋上に通い続けていた。でも、それでも、佐藤くんは一回も来なかった。どんどんと、教室で話す頻度も少なくなってしまった。
ある日、私が帰ろうとすると部活帰りの佐藤くんがいた。私は、「佐藤くん!!」と大きな声で、声をかけた。自分でも、こんなに大きな声が出るとは思ってなくてビックリした。
「愛美、どうしたの??」佐藤くんは、優しい声でそう答えた。
私は、思わず「別れよ!!」そう答えてしまった。
すると、佐藤くんは、「愛美、違うんだ…」
「どういうこと??」私は、思わず声に出してしまった。
「俺、実は最近、屋上に行けてなかったのは、部活に行ってたからなんだ!!本当は、愛美に話さないとって思ってた。だけど、愛美がいつも話しかけると、悲しい顔をするから話せなかったんだ…」
私は、少しホッとした。「そうなんだ…わたしこそごめん…佐藤くんにとって、私は、迷惑なんだって思ってた。」
「そんなことない!!」私は、ドキッとした。「愛美は、俺にとっていなきゃいけない存在なんだ!!」
私は、自分の勘違いだったことにとても安心した。