翔太💙『うー、うー』
康二🧡『大丈夫?しょっぴー?』
低気圧の影響で首都東京は連日不安定な天気が続いている。頭痛持ちの翔太は朝から激痛に悩まされている。ソファーに横になると隣に座っていた康二が〝頭上げとったがええで〟と翔太の頭を抱えて膝枕している。なんの信憑性もない行動だが、優しく背中をトントンと叩かれた翔太はゆっくりと目を閉じた。
と言うのは建前で、実を言うとエッチのやり過ぎで翔太の腰は崩壊中、そしてお尻とお胸も悲鳴をあげている。朝起きてからも、ついつい盛り上がっちゃって、、、エッチの後に動かなくなった翔太をみて青ざめたのは言うまでもない。応急処置で腰には湿布と痛み止めを乳首には絆創膏をお尻にはベビーオイルを塗ってあげた。今日は帰ったら腰のマッサージと軟膏を塗ってあげる約束をしている。早急に治さねば!俺の雄としての理性が試されている…我慢できるだろうか・・・
まぁ….お互い〝忍耐〟の1日になりそう。
蓮 🖤『昨日は激しかったようだね?』
亮平💚『なんで?アンタまさか…盗聴までしてるんじゃ⁉︎』
振り入れ前の準備で床でストレッチをしているとニヤニヤした変態が近づいてきた。少し詳しく聞かせてよ?と変態を通り越して犯罪者の匂いがする。
蓮 🖤『そんな事しないよ。愛する翔太を見れば一目瞭然だよ?楽しい一夜だったみたいで何より』
亮平💚『色々と痛いみたいで…どうしたものか…』
〝とっておきの即効性のある軟膏持ってるからあげようか?〟蓮は練習後に渡すからと言ってウインクして離れて行った。デリケートゾーンの軟膏を毎日持ち歩いている蓮に恐怖しかない…
照💛『阿部…翔太頭痛大丈夫?今日踊れる?』
亮平💚『ごめんなさい毎度心配かけて。もう少しすれば薬が効いてくるから大丈夫だと思う』
大きな、深いため息をついて照が離れるとカツカツを音を立てて近づいてきた男は不機嫌を隠す事なく話しかけてきた。
涼太❤️『昨夜ビーフシチューを作って持って行ったんだけど、不在だったのかな?』
革靴でダンス踊るつもりかよ…それにしても引越して一日でバレちゃうなんて。
亮平💚『引っ越しました。お祝いは結構です』
〝随分な態度だね…〟確かに涼太が何をしたかなんてまだ分からないのに失礼だったかも。でも翔太に近寄らせたくない。
涼太❤️『今日持って行きたいんだけど?住所教えてくれる?』
〝涼太の家に取りに伺うよ。まだ片付いていなくてね〟心臓がバクバクと音を立てている。言いようの無い不安が襲いかかり緊張が走る。涼太は分かったと言って離れて行った。あれ?いつの間にか…翔太が居ない!
翔太 side
俺の可愛いお尻も胸も崩壊中。痛い…それに亮平が貼り付けた絆創膏が惨めったらしい。今は康二の大きな手が優しく背中を撫でそれだけで幾分痛みが和らいだ。徐々に痛み止めも効いてきてる気がする。
お互い調子に乗りすぎたな…
寝不足も相待ってウトウトしていると、徐々に大きな手がお尻を撫でている。優しい手付きに油断していると長い指が布越しに後孔を掠めた。
翔太💙『ンッ!痛い!』
康二🧡『えっ?まじかいな?お尻のトラブルなん?』
〝いや…////〟問答不要で腕を掴まれ…あれ?蓮?なんで蓮?
蓮 🖤『阿部ちゃんに任せようかと思ったけどあまりに辛そうで我慢できなかった!誰にも言わないから見せてご覧』
翔太💙『何?蓮に用ないけど?』
蓮は〝責任感じてるんだ〟と神妙な面持ちでそう言うとスウェットのズボンに人差し指を引っ掛けて脱がそうとしている・・・
あっここはまたしてもトイレの個室です。
ソファーに横になる俺の腕を掴んだ蓮は人目を気にしながらトイレの個室に俺を連れ込むとポケットから塗り薬のようなものを出してニヤつくと〝これめっちゃ効き目あるから〟と言って…今に至る。押し問答の末、引っ張ったズボンのゴムがビリッと嫌な音を立てた事で軍配は蓮に上がった。ズルズルと下されたズボンは情け無く膝下で留まると俺の下着は悲壮感を漂わせながら股の間に収まっている。恥ずかしいったらない。
蓮 🖤『ねぇもう何度も見てるから、いい加減慣れてもらえる?』
翔太💙『何が?俺のパンツが?おちんちん見るのが?💢』
〝いつになく怒ってるね?翔太〟そりゃそうだ。蓮のせいでこんな目に遭っている。可愛い乳首は痛く腫れ上がり、可愛いお尻も真っ赤で痛いったらない!おまけに立ってるのもやっとの腰は…まぁこれも…事の発端は蓮だろう!
蓮 🖤『因みにどちらも不正解だよ?正解はお尻だよ♡ほら突き出して軟膏塗ってあげるから』
〝即効性バツグン!〟のキャッチコピーに絆されておずおずとお尻を差し出すと〝あら痛そう〟なんて楽しそうな蓮は人差し指に軟膏を付けると優しく後孔に塗った。これで大丈夫と言ってお尻を撫でた蓮は珍しく何も悪戯する事なく下着を持ち上げると〝早く良くなるといいね〟と言って頭を撫でトイレから出て行った。
翔太💙『良いとこあるじゃん』
初めこそ少し痛みが和らいだ気がしたものの、なんだか後孔が熱くなってきた気がする。ダンス練習が始まると、異変に気付いた亮平が休憩の合間に近づいてきて声を掛けた。
亮平💚『大丈夫?顔赤いけど…なんかエロくない?』
責任を感じてる亮平は初めこそ節目がちだったもののイヤらしく腰のあたりに腕を回すと〝早く治そうね〟なんて言ってはにかんだ。俺も心配かけまいと笑顔で〝大丈夫〟を伝える。無理しないでねと可愛らしく腰の下で手を振って離れて行った。
蓮 🖤『調子はどう?』
どうこうもないだろう?その笑顔はなんだよ⁈
蓮 🖤『実は媚薬入りの軟膏だよ?ムラムラしてきた?お尻熱いでしょ?』
終わった…俺のお尻終わりました…
身体はバカみたいに〝媚薬〟と言う言葉に反応すると、胸がドキドキ高鳴り先程より後孔が熱くなる。
敏感になった身体は全身が火照りシャツが擦れるだけで反応する。〝お前バカじゃないの?〟
良いとこあると思った俺の気持ち返してくれよ。
照💛『じゃぁ休憩終わり!始めっぞ』
蓮 🖤『あら始まっちゃったね?気を付けてね、汗を掻くと薬と反応して余計に疼いちゃうから』
翔太💙『はぁっ?』
イヤらしくお尻を撫でると、俺の手首を掴んで立たせ〝抜きたくなったら教えて〟とウインクをして楽しそうだ。
蓮は隣でバカみたいに楽しそうに踊り絶好調なのに対して、俺は集中できずにフリを間違え皆んなの足を引っ張った。
辰哉💜『なべ調子悪い?めずらしいね?』
蓮 🖤『しょっぴー初体験に弱いもんね?』
辰哉💜『初めてのフリって事?なべは覚え早ぇだろ?』
クスクス腹を抱えている蓮の鳩尾を一発殴ってやった。やばい…なんかお尻を意識しちゃって集中出来ないしなんだか…エッチな気分だ。
照💛『なぁお前大丈夫か?今日は見学しとけ///なんかエロい顔してんぞ///』
エロい顔ってどんなだよ?あぁやばいメンバーの顔が…襲ってきそうな顔してる。
康二🧡『しょっぴー医務室連れてったろうか?』
ラウ🤍『イヤここは後輩の僕が』
大介🩷『ヤダァエロい俺も参戦しとこうかな?』
涼太❤️『ここは幼馴染の出番では?』
蓮 🖤『フハッ////あぁごめん俺がお供するよ?』
翔太💙『いい////イイから放っておいて!』
亮平だけが申し訳なさそうに静かに立ち尽くし、蓮は浮かれて楽しそうだった。2時間ほどでフリ入れが終わり逃げるように部屋を出ると急いで車に乗り込んだ。慌てて追いかけてきた亮平が助手席に座った。〝どうしたの翔太?病院行く?〟病院行ってなんて言うんだよ…元彼に媚薬塗られました…なんて言える訳ないし、亮平にも怒られるから相談できないじゃん。
翔太💙『大丈夫だから…亮平今から仕事でしょ?送って行くよ?』
蓮 🖤『はぁ〜いお願いします』
〝何でお前が乗ってるんだよ!〟2人同時に蓮にそう言うと〝ヤダ焼けちゃう息ぴったり〟なんて言っている。どうやら動画撮影で同じ仕事らしい。15分ほどで撮影の現場まで送り届けると、後に降りた蓮は〝どう?痛み大分マシでしょ?〟
…あれ?確かにもう痛くないかも…
蓮 🖤『今度は前の方にもたっぷり塗って上げるね?凄いらしいから////楽しみ』
翔太💙『轢かれたくなかったら早く降りろ』
〝怖い翔太くんもかぁいい♡〟なんて言って車を降りた蓮と亮平が笑顔で手を振る姿を見届けると、真っ直ぐとマンションへ向かった。なんだか疲れた…マンションへ着くとエントランスで思い掛けない人物と遭遇した。
涼太❤️『やぁお帰り』
翔太💙『涼太?あれ?マンション引っ越したの言ったっけ?』
涼太❤️『ビーフシチュー届けたいって言ったら亮平が教えてくれてね。作ったんだけど食べるでしょ?』
翔太💙『まじぃ〜嬉しい////涼太のビーフシチュー最高にうまいんだよな!』
亮平が教えたって事は、家に入れてもいいって事だよね…何だかんだ言って亮平も涼太のビーフシチューに敵わないんだな!〝まだ片付いてないけど、どうぞ〟涼太はいつものように上品に〝お邪魔します〟と言って靴を綺麗に並べると部屋を見定めている。
涼太❤️『凄く素敵な部屋が見つかって良かったね…本当なら翔太の口から引越しの事聞きたかったけど?引越し蕎麦くらい作ったのに?』
翔太💙『ご…ごめん…なさい。すいません』
静かに怒ってる…凄く怒ってる。〝コーヒーでいい?〟話を逸らそうとすると〝あぁ〟と言って涼太はリビングのテーブルに座った。コーヒー豆をガリガリと挽く音が響くと、いつの間にか背後に涼太が立っていて飛び跳ねて驚くと、俺とは正反対の涼太は落ち着き払っていて、じわりじわりと距離を縮めた。
翔太💙『なっ…なに?』
涼太❤️『最近避けてる?俺の事嫌いなの翔太?』
嫌いだなんて有り得ない…好きとか嫌いとかそんな関係じゃないだろう俺たちは。小さい時から涼太は俺の事を助けてくれる…ヒーローみたいなそんな存在だった。涼太に怯えるようになったのはいつからだろう。いつから対等じゃなくなったんだろう。
頰を撫でられビクリと反応すると悲しそうな顔をした涼太は静かに俺から離れた。
涼太❤️『ごめん今日は帰るよ…お引越し祝いはまた改めてするね』
正直ホッとしてる自分がいる。最近は涼太と2人きりになると胸がギュッと締め付けられて苦しくなり〝恐怖〟に襲われる。そんな日は決まって何の話をしたのか何があったか覚えていない。
玄関ホールまで見送ると、クマの置き物に気付いた涼太が手を伸ばした。
翔太💙『ダメ!…あっ、ごめん….落としたら割れちゃうから』
また悲しそうな顔をした。涼太は〝こちらこそ悪かった。大事な物に無断で触ろうとするなんて〟前みたいにどうして優しく出来ないんだろう。涼太を避けてる自分が理解できない。〝座って涼太〟不思議そうに首を傾げると玄関に座った涼太の手の平にスワロフスキーを乗せ隣に座った。
翔太💙『綺麗でしょ?光が反射したら虹色に光る…////んっ…』
柔らかい涼太の唇が重なった。涼太は俺の手の平にスワロフスキーを戻すと、静かに床に押し倒した。俺の腕を頭の上に持ち上げた涼太は〝落としたら大事なクマさん傷つけちゃうから気を付けて!〟と言うと首筋に舌を這わした。〝涼太!ど…どうしちゃった?〟何をされてるのか理解できない。涼太の指がイヤらしく身体の線をなぞり股の間を膝で押し開いた。
涼太❤️『翔太愛してる…ごめんこれ以上自分の気持ちに蓋が出来ない』
幼馴染からの突然の告白に思考が追いつかない。俺にとって特別な存在である事に間違いないが、それは決して恋愛感情じゃない。涼太もそうだと思っていた。俺を好きだと語る男達は皆んな身体を欲しがる。残念な事に涼太も一緒だった。下半身を撫で反応すると執拗に触り布を持ち上げたソコを直接触った。〝ダメやめてよ…涼太!〟獣と化した幼馴染はズボンを押し下げると勃ち上がりだしたモノを手で数回扱くと口に含んだ。先っぽばかりを含みチュパチュパと音を響かせ、腰の下に腕を差し込んで愛おしそうに抱き上げながら愛撫する。
涼太❤️『良い子だ…イッテご覧』
急にゾクゾク肩が震えると手から離れたスワロフスキーがカタッと小さな音を立てて転げ落ちると、腰を反らして白濁を涼太の口内に放った。自分でも驚くほど簡単に達してしまい恥ずかしい。両腕で顔を覆う俺を優しく抱き上げながら〝上手にイケタネ〟と言った涼太は〝次はどうして欲しい?〟
身体が自分のモノじゃないみたいだった。何かの合図のように涼太の言葉に従う身体は制御できなかった。
翔太💙『涼太の大きいのココに挿れてください』
そう言ったのは紛れもなく四つん這いになった俺だった。涼太は嬉しそうに微笑むと〝まずは解さないと?なんて言うんだっけ?〟
翔太💙『舐めてください』
後孔を舐める涼太に抗うことが出来ずに涙が頰を伝う。涼太が〝愛してる〟と言えば俺の口も愛を囁いた。同時に涼太の指が後孔を弄り押し広げられる度に膝がガクガクと揺れた。
涼太❤️『翔太気持ちイイ?もっといっぱい鳴いてイイんだよ』
翔太💙『ンンンンッ気持ちイイれす…//うぅっ』
隘路に侵入する涼太の熱塊を咥えると、強く腰を打ち付けた涼太は気持ちよさそうに声を発した。繋がったまま向きを変え、仰向けになると優しく頰を撫で涙を拭った。
涼太❤️『良い子だね決して忘れないで今日の事を翔太が自分で俺を求めた今日の事を… 』
翔太💙『そ…そんな…俺はンンンンッ!』
涼太は俺の両足を掴んで高く持ち上げると奥を目掛けて突いた。誰も届かない奥を目指して、自分の傷跡を残すように俺の身体に刻み込むと同時に絶頂を迎え床にへたった俺を綺麗に拭き上げ抱きしめると服を整えた。
涼太❤️『翔太…俺本気だから。すぐに俺を選んでなんて言わない。でも少しは見て欲しいな俺の事も…困った時はなんでも言って』
涼太は〝クマさん可愛いね〟そう言うともう一度頭を撫で扉を開けて帰って行った。胸がギュッと締め付けられる。いつもの胸の痛みとは違う…初恋に近いそのドキドキは幼馴染からの急な告白に動揺しているからに違いないだろう…
翔太💙『忘れろ…うう゛忘れさせてよ涼太…』