タイトル無し

EP2

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________夢の中でだけ出会える友達が居る

いくつか年上で

髪は胸下ぐらいの

ツヤツヤで、綺麗に整えられた黒髪ロング

彼女は、石井 サクラだと名乗った。

とても驚いたよ。

私も石井だから

いつからだろうか

その子と夢の中で交流し始めたのは

実際、”夢でだけ会える”と認識したのは

ここ何年か前から。

“その夢”では

自分の意識通りに話せ、質問も出来る。

自由だ

空だって飛べるし

2人でアメリカにだって行ける

私は、この”夢”の時間を

心待ちにしていた

昔から体が弱かった私は

旅行とか…

走り回る事も、歩くことも出来なくて。

そんな状態で、学校には行けなくて

病院内の数人しか、友達は居なかった

でも、そんな私が

走り回れ、飛べ、遊べる”夢”は

とても魅力的で。

幼い私は魅了されていった 

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『ねぇ』

ある日、夢の中で私は言う

『私ね、体弱いんだ。』

『今度手術することになっちゃった』

ヘラ、と笑って気まずさを誤魔化し、続ける

『成功すると思う？』

彼女は少し黙ったあと

こう言った

（これから、毎日会えるようになるよ）

と。

きっと手術が上手くいく、と

彼女なりに言ってくれたのだろう

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そして数日後。

手術は大成功！

無事に、サクラちゃんと出会え

一緒にお散歩もした。

でも、家族は泣いていて。

話しかけても、返事はなかった

『何でだろうね』

サクラちゃんに問いかける

（きっと、疲れてるんだよ）

それもそうか。

納得した私は

もう少し、お散歩しよう。

邪魔しないようにしようと思った

どうやら数週間後には

サクラちゃんと一緒に生活出来るんだって

あー、楽しみだなぁ！