テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

部屋に戻ると猛烈な眠気に襲われ、ベッドへ横になるなり俺は眠ってしまった。



あっさり眠ってしまった割には、早起きしてしまった。体を伸ばし、立ち上がる。顔を洗いに行こうと廊下へ出ると、隣にあるスコルの部屋の扉が少し空いていた。

どうしたのだろうと、隙間から覗くと――ほぼ全裸のスコルがいた。後姿だけど。


って、ええッ!?


スコル、何やってるんだよ。

動揺しまくった俺は、ついに足音を立ててしまった。



「だ、誰ですか!?」

「す、すまん……俺だ。顔を洗いに行こうとして通り掛かったんだ。すまない、覗くつもりは……ちょっとあったけど、そんなつもりはなかったよ」


「わ、わたしの方こそゴメンなさい」

「いや、俺が悪いんだ。覗きなんて最低だよな」

「他の男性だったら嫌ですけど、ラスティさんは良いんです。ですから、気になさらないで下さいね」


スコルはそう言ってくれる。良かった……スコルが寛容かんようで。あの優しい性格が俺は好きだ。


「それで何をしていたんだ?」

「そ、それは……そのぉ」

「あー、恥ずかしい事なら無理して言わなくていいよ」

「だ、だいじょうぶです!」


絶対大丈夫じゃなさそうなんだけど、さっきから言葉が震えているし。


「それじゃあ、聞くけどなんで裸なんだ」

「その……胸が苦しくて」

「あー…」


納得した。昨晩、ハヴァマールとの会話にあったヤツだ。スコルは胸が成長していると言っていたな。それで下着を外して眠っていたと推測。……本当だったとはな。



「今着替えちゃいますね」



いそいそとエルフの民族衣装に着替えるスコル。俺は見ないように手で目を覆った。しばらくして、スコルが部屋から出来た



「悪かったな、反省しているよ」

「気にしていませんよ~。それより、散歩へ行きませんか」

「そ、そうだな。早朝の狩りでもするかな。スコルと二人きりで」

「ラスティさん! それ、すっごく嬉しい! 感激です!」


破顔するスコルは、喜んで俺の隣に来てくれた。歩きはじめると、スコルは俺の腕を手で掴む。……あっ、これいい。なんだろう、この高揚感。



そのまま静かな家を出て――外へ。



まだ陽が昇ったばかりなせいか、周辺は薄暗い。森や土の匂いが自然を感じさせてくれる。う~ん、今日も島は元気だな。

そのまま『落とし穴』や『落石』、『バリケード』や『ボウガン』など防衛設備の点検をおこたらずチェックした。……うん、特に問題はないな。一部は自動発動して、モンスターを撃退しているようだ。上手く発動しているようだな。


次は『島開発』を進める。

島のレベリングも重要な要素だ。



①島開発

小屋、家、城、城塞、屋敷、店を立てられる。『木材』、『石』を消費する。温泉、滝、川、沼、湖、農地なども開発可能。『土』を大量消費する。



周辺にある『小屋』と『温泉』、そして『沼』と『湖』を強化する。



[所持アイテム]

木材×4417

石×1549

土×1219

鉄×112




材料は、エドゥと一緒に行動していた時にゲイルチュールを振るって、さりげなく増やしていた。大量の木材、石、土を使用し、『小屋』、『温泉』、『沼』、『湖』に対してスキルを発動。



[無人島][Lv.20]

[開発状況]

沼 Lv.1

小屋 Lv.3

家 Lv.10

湖 Lv.1

キャンプファイヤー Lv.1

温泉 Lv.2

ワークテーブル Lv.1

畑 Lv.1



これが――こうなった。



[無人島][Lv.55]

[開発状況]

沼 Lv.10

小屋① Lv.10

小屋② Lv.1

小屋③ Lv.1

家 Lv.10

湖 Lv.10

キャンプファイヤー Lv.1

温泉 Lv.10

ワークテーブル Lv.1

畑 Lv.1



一気に『無人島Lv.55』へレベルアップ。小屋は見た目こそ少しゴツくなった程度で、収納数が劇的に変化。かなり詰められるようになった。いざ人口が増えても余裕で備蓄可能だろうな。

沼はまったく変化がなかったが、どうやら『Lv.10』となると“底なし沼”になるようだった。意味ねー! まあ、島のレベルアップには貢献こうけんしてくれたな。


湖は【オアシス】という名称になり『水質』がアップ。水の美味さとか変化するようだ。あと、濾過ろかの効力が格段にアップするようで、水が汚れにくくなって、飲み水の保証もしてくれるようだな。これは便利!


温泉は、回復速度がアップ。裂傷や腰痛も癒してくれるよになった。なので、ちょっとした風邪などの病気も治せるようだな。これは素晴らしい。



「ふぅ、終わった」

「お疲れ様です。ラスティさん」



ようやく島開発をひと段落させ、眺めの良い浜辺へ。簡単な木製ベンチをワークテーブルで作って、そこへ座った。すると、スコルが膝枕ひざまくらをしてくれた。


「あ、ああ……ありがとう。膝枕もしてくれるなんて」

「……えへへ。ラスティさんをこうするのが、わたしの夢だったんです」

「そ、そうなのか。なんだか照れくさいな」



一仕事を終えた後の膝枕は最高だなあ。

無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

11

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚