幽霊バス
それは死者にもう一度逢える方法の1つ
零時乗客誰一人乗っていないバスに乗る
そんな簡単な方法
下車した場所は現実的ではない美しい
景色だそうだ
そんな誰かが言ったそんな噂
でも今はそんなただの噂に頼る
しかないのだ君にもう一度逢うために
君が死んだという話を聞いた
目の前が真っ暗になるのを感じた
私を形成していたものが全て崩れ落ちた
誰にでも優しくて、明るく、元気な君
そんな君は私にとって太陽な存在だった
君は死なないのだと私は思っていた
そんな不確かたかな事を事実と思ってた人間は永遠ではないことを知った
貴女にもう一度逢いたい、そんな一心で
私はバス停を求めて歩き始めた
私のいた場所は山に囲まれた静かな場所
バスなんて来ないから探さなくてはならない
都会なら簡単に見つけられるのに
都会は良いところだけではないから
私は田舎の方がまだ良いかな
太陽がギラギラとして熱気が体を襲う
けどそんなことはどうでもいい
君にもう一度逢えるなら
一直線の道をずっと歩いていたら
山に入っていた山は暗く寒かった
さっきまで鬱陶しかった太陽が恋しい
少し歩いていたら明るい場所を見つけた
そこには数本の向日葵が咲いていた
木々に囲まれているけど決して揺るが
ない明るさ、まるで君みたいだった
明るさを沢山の吸い込んで周りを
優しく包むそんな君だった
君にもう一度逢いたい触れたい
一度は私から離れていったけど
それでも逢いたい
孤独を埋めてくれた君は私の太陽だった
ふと向日葵を君にあげたいと思った
私は数本の内太陽を一番浴びていた
向日葵の茎を折った
そしてまた進み始めた
波の音が微かに聞こえてきた
前に聞いたことがある
海の近くにバス停があるらしい
私は走り始めた
走るのが苦手でいつも最下位で皆に馬鹿にされていた、
だけど君だけが私の事を馬鹿にしないで一緒に居てくれて庇ってくれた
足が挫いたって転んだって走った
森を抜け、草原を超え海にたどり着いた
息が切れて苦しかったけど
海を見ていたら、忘れてしまった
砂浜の少し言った先にバス停を見つけた
私は走りたかったけど
体力はもう残っていなかった
バス停は砂が掛かって寂しかった
私は砂を払いベンチに座った
いつか来るバスを待つ為に
いじめられる私を見捨てないで、ずっとそばにいてくれた君
苦手な事を出来るまで一緒に居てくれた
そんな君にもうすぐ逢える
ずっと待ちわびていた
君が死んだ事を死んだときは悲しかった
でもだんだんうれしくなってきた
また君に逢えるから
一番泣いてくれた君に、落ちる時に見た顔は辛そうで見てくるこっちも辛かった
私に逢ったら前みたいに笑ってくれるかな?
何時間経っただろう、暗くなっていた
そんな中突如明るい光が走ってきた
バスだ
中から出てきたのは君だ
「逢いたかった」そんな言葉が先に出てきた「馬鹿、先にいなくなったのはそっちでしょ!!」「ごめんね、ごめんねでもこれからはずっと一緒だよ」「うん!!」
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