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羅依の手を掴むと


「ねぇ…羅依はどこまで計画的に…この状況を作ったの?」


何度も気になることを口にする。


「あの夜に何も言わなかったことも、理由を聞いて分かるけど…」

「状況は想定外に出来上がった」


私のケガのことだね……?


「だが、才花を手に入れる。そして愛し合うという結果は同じ」

「そう…捕まっちゃった?」

「俺だからな」

「羅依だね」

「好きだろ?」

「とっても」

「それで十分。才花は俺に愛されておけ」

「羅依といると、私にいつも都合がいいの」

「そうか」

「羅依に都合のいいこともある?」

「才花がいてくれるだけで都合がいい」

「うん…アパート、出ようかな…」

「そうしろ」

「うん」


羅依は私の額にゆっくりと唇を押し付けたあと


「ずっと大切にする。何も心配ない」


唇をつけたまま私にそう告げた。


その夜、羅依は初めて私を抱いた。

あの夜のことを覚えてはいるが、あれを二人の営みだとカウントは出来ない…今夜の羅依は冷たい表情と声で私を突き上げた男とは別人だ。


同じなのは彼が髭を全て剃っていること。

私はトレーニングメニューをこなしたあとにシャワーをしていたので、ベッドに入る直前に羅依だけがシャワー室を使った。


「えっ…どうして?」

「才花に直接触れるため」


彼がベッドサイドに来た時には少し驚いたけれど、私に触れる羅依は髭に遮られるのも嫌だと言うのだろうか…





……ひゃ……ぁっ…ン…


「ここ…イイんだよな…」

「知らないっ…ん…」


何も纏わない私達だけれど、左膝だけはまだしっかりとサポーターが巻かれている。

その左足はベッドに投げ出したまま、私の右足は羅依の胸に両腕で抱きしめられるようにシーリングライトに向かっていた。


深い…私の臓器の全てがおかしな収縮を始めてしまいそうな奥を羅依がかき混ぜる…ぅあぁ…ぁっ…ぅン……


彼はねっとりとした腰づかいで私を追い込みながら、抱きしめた右足に舌をツー……っと這わす…ぃやぅン…ぁっ………


「俺はすげぇ…いいんだが?」


そう言って羅依は、大きく腰を繰り返ししゃくる…ひゃ…ぁあぁ…ぃん………


「才花…大丈夫か?」


私に覆い被さり、ぎゅうっと強く頭ごと抱き寄せた羅依が私の耳を食みながら囁く。


「うん…羅依は…大丈夫?足、気になったでしょ?」


毎晩ずっと私を抱きしめて眠っていた彼が、ちゃんと満足出来たのかどうかが心配だった。


「それも今だけの才花だな」

「そっか…うん…」

「体が柔らかいからまだまだいろいろ楽しみだ、才花」

「…関係ある?」

「膝が治ってからな」

「羅依は…私でいいの?」

「うん?才花がいてくれるだけでいいんだが、何が気になる?」

「ぅん…私…基本的にセクシーな感じとは無縁なの」

「どこが?どこもめちゃくちゃエロチックでセクシーだが?」


羅依は片手で私の体を撫で回し始める。


「普段から肌見せてるのが普通だから、セクシーランジェリーとかには無縁なの。エロくならないようにと、動きやすいように」

「下着みたいなウェアか?いつも似合ってる。ランジェリーを抱きたいわけじゃないだろ。才花が何を着てても、何も着てなくても…こんな感じだが?」


彼はすっかり高温に熱された鋼鉄を私の右足のももに押し付けた。


「やけどしそう…」

「中で受け止めて、才花…もう一度だけ」

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