僕は名もない奴隷
僕は幼い頃からずっとひとりだった、親がいた頃の記憶はもうない、そんな僕が生きていけたのは魔力が他の人よりも強かったからである。そんな日を過ごしていたある日”エレファス”という公爵家に奴隷として拾われた。それが今の僕だ、僕は今の生活でも良かったと思っていた。今までは自分でご飯を盗み、冬を越すことだけを考えていた。それが今ではご飯は盗らなくても出てくるし、外にいた頃と違って冬を越すことはたやすかった。だが今の生活で1番嫌なことは、自分の能力が無害な相手を傷つけるために使わされることだ、だがしないと自分が痛い目に会うからやむを得なくやっていた。だが本当は傷つけたくなかったそんなことを考えながら日が経っていったある日の夜、明日主人が神殿というところに行くと聞いた、いつもなら僕にも聞かされ一緒に行くはずだが聞かされなかった、どうにも大事な行事らしい、大事な行事と言えば前に主人といった街で見た祭りを思い出す、花や人々がキラキラと輝いていて僕は行ってみたかっただから主人はそこに行くのだと思ったので、明日主人にバレないようついて行こうと計画を立て眠りについた。主人が乗った馬車が出たのを確認し、公爵家の人々にバレないよう主人の馬車の後を追い神殿へ向かった。
神殿に着き、主人にバレないよう人混みに隠れながら神殿の中へ入った。中へ入るとある人物が目に入ったそれは自分と同じ容姿をした若い男がいた。その隣には若い男とも他の人とも見た目は違うが綺麗な容姿をした同い年くらいの子もいた。そんな彼らを見つめていると、後ろを歩いていた人にぶつかられ、前に倒れ込んでしまった。ちょうど近くを歩いていた主人に見つかり捕まりそうになった時、若い男の方が護衛に主人をとりおさえるように言ってこっちに駆け寄ってきた。なにか罰を下されると思い、逃げようとしたが足に力が入らなくそこにとどまっている男に抱きしめられた、一体何が起こったか分からなかった。ただ、その人は泣いていた、その後はその男の人と馬車に乗り、その男の家であろう城に着いたあと、医務室に連れてから今までの傷の治療をしてもらった。
ある部屋に通されたあと、その男から衝撃の言葉を受けた。僕とその男は親子だと言う。全然想像がつかなかった、こんな高貴な方と僕が親子だなんて夢だとも思った。だが親子らしい、後に行った血液調査からも証明され、僕はこの大きな城で暮らすことになった。最初は戸惑っていたが後に慣れていったそんなある日、双子の兄を父から紹介された。その人は神殿で父の隣にいた人だった。こんなに恵まれた人生を送っていいものかと少し困ったが何より嬉しかった。それから兄と一緒に授業を受け、兄といる時間が増えた。そんな日々を過ごした中、ひとつ思い当たることがあった。それは
兄が僕のことを嫌いなのではないかというものだ、兄は授業以外全て僕をさけてあるいていた。だから授業終わり兄に聞いてみたすると、兄からは「おまえなんていなければよかった、消えろ 」と、こんな言葉慣れていたけれどまさか家族から言われるとは思ってもみなかった。
けれど、父に言うのも怖くて、言えなく、時間が経ってったある日兄から暴力をうけたそれからずっと受けていたが父にも相談出来なく悲しい日々が続いていたある日、父に呼び出された父の部屋に行ってみるとそこには兄が座り込んでいた。父に暴力をふるったことがバレたらしい、それから兄は1ヶ月部屋から出ることを禁止された。それから日が経ち1ヶ月まで、あと数十日の頃階段から音がした。急いで階段に行ってみたが誰もいなかったので部屋を戻ろうと後ろを向いたその時、いつの間にか後ろにいた兄に突き飛ばされ、階段から落ちた、魔法を使い重症は免れたが十日間眠ることとなった。あれは本当に兄なのかもしかしたら幻覚ではないかと考えながら眠りについた。目覚めた頃にはベットの上にいて父が近くにいた。父に話を聞くと兄はこの国を追放されたらしい。そんな父の話を聞いて少し安心して涙が出てきてしまった。父に慰められ安心したあとまた眠りについた。これから幸せな日々を遅れたらいいと思いながらいい夢を見ましたとさ、
終わり
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