テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
アキラ「奏斗は、突然変異でαになりかけてます」
________
『……っは、?』
アキラ、今、なんて____
アキラ「、あの日奏斗が雲雀を襲いかけた日も、…奏斗は突然変異によって”αになりかけの状況でした」
アキラの発言を聞いて息が止まりそうになった
あの日、奏斗が俺のうなじを噛もうとした日。あの日からはもう”αになりかりかけだった”?
なんだ、それ。俺、なんも知らなかった、のに
アキラ「…本当は、奏斗に内緒で、言いたくなかったんですが。」
「、たらいは何も悪くない。それだけは言えます」
『……。』
アキラ「…たらい?」
____奏斗が、α。
その4文字が上手く飲み込めない
αになりかけていたから奏斗はあの日、俺を拒んだ。
でも俺が何も考えられない馬鹿だったから結局はあんな事になった。
…俺が悪くない訳ないやん、謝らんと、奏斗に
『…かな、とに…、』
_謝らんと、
アキラ「____り、雲雀!!」
その瞬間、アキラが俺の顔を見て目を丸めた。なんだ、顔に何かついてるのか?
『ん、え?どしたんアキラ?』
アキラ「…なんで、泣いてるんですか」
『…え?』
その言葉に混乱しながらも、震えた手で目元を触る。
_指先が、湿った雫に触れた。
『…え、あ、なんで俺、泣いて…』
自分が泣いていると意識した途端、自分の視界が痛いほどに歪んでボロボロと涙が溢れ始めた。これは俺の意思じゃなくてもっと、脳から命令が下されたみたいな、そんな涙、
自分でも泣いてる意味が分からなくて、ただただ涙が出ているのを見つめるだけだった。
アキラ「…たらいは、…奏斗のこと、どう思ってるんですか?」
その瞬間、アキラから突然そう言われた。
…奏斗をどう思ってるか?
_そんなの
『相棒に決まってるやん』
________
skng side
ヒバリ「相棒に決まってるやん」
その言葉に、静かに落胆する
目の前のいる渡会雲雀は純粋な瞳で私を見つめていた。
まるで最初から定められた答えのように
自分の思いを封じ込めているようなそんな感じがした
『…そう、ですか』
それ以上は何も言えない。
口が乾いて無性に水が欲しかった
『…、』
奏斗がどれだけ頑張ったって、きっと、雲雀は_________
奏斗を好きにならない
コメント
8件
辛すぎて泣いたよね、もうね…奏斗…
マジか