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次の日の朝、学校の校門前でベラルーシは少し遅れてやってきた。
その時、遠くからエストニアの声が響いた。
「あ、ベラ!!一緒に行こう?」
エストニアが元気よく手を振りながら駆け寄ってきた。その顔は、昨日のことが嘘みたいに、いつも通りの優しさと甘さを持っていた。
ベラルーシは少し慌てながらも、その笑顔に引き寄せられた。
「きゃっ!?あ、いいよ!」
その笑顔に、ベラルーシの心はほんの少しドキドキしていた。
二人は並んで歩きながら、なんとなくいつものように会話を始めた。
ベラルーシがふと考え込みながら、エストニアに問いかけた。
「そういえば、エストニアって、甘えられたいか、甘えたいどっち?」
その言葉に、エストニアは少し驚いた表情を浮かべたが、すぐにニヤリと笑って言った。
「えっ?もちろん、甘えられたい派だよ!」
エストニアはその答えにすぐに自信を持って答え、ちょっとだけ顔を赤くしてから続けた。
「だって、ベラ、君のことに頼ってみたいし、甘えられたいから。」
その言葉を聞いたベラルーシの顔は、瞬時に真っ赤になった。
「な、なによ…急に…///」
その照れ隠しのような反応に、エストニアはすぐに肩をすくめて笑った。
「だってさ、ベラルーシだって甘えれたら嬉しいタイプじゃないの?」
エストニアの視線が、ほんの少し挑戦的であり、でもどこか優しさを感じさせた。
「う…うーん、どうだろうね?///」
ベラルーシは視線をそらしながら、あえてちょっと強がって答えた。
でも、心の中ではすでにエストニアに甘えられたい気持ちでいっぱいだった。
その気持ちに気づかれないように、無理にぶっきらぼうに振る舞う自分が、また少しだけ可愛くも思えた。
「ほら、ベラ、顔赤いよ?」
エストニアがすぐにその様子を見抜いて、からかうように微笑んだ。
「うるさいわよ…!!///」
ベラルーシは素早く顔を背けて、少し歩調を早めた。
エストニアはその様子を見て、にやりと笑いながら、 **「まあ、甘えるのはちゃんとタイミング見てからね」**と優しく言った。
でも、その笑顔の中には、ベラルーシをしっかり守ってあげたいという気持ちが込められていた。