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⚠️
・重たい表現あり
・微urtt要素あり
第七話 憤怒の罪とピアノの音色
ur「な、なんでお前が?」
urくんの表情に動揺が走る。
ya「tt!急にどうしたんだよ?…って、ur!?」
そこに俺を追いかけてきたyaくんがやってくる。
tt「…ピアノ、うまいねんな」
俺はそう、声をかける。
ur「…どうも」
urくんは居心地悪そうに視線を逸らす。
tt「いつも放課後ピアノ弾いてんの?」
ur「…まあ。…でもお前には関係ないだろ。出てって」
urくんの言葉にいつもの棘が出始める。
でも、ここで引き下がるわけにはいかない。
tt「無理。せっかくならピアノ聴かせてーや。生演奏ってやつ?聴いてみたい」
ur「は?お前、ふざけてんの?」
urくんの態度に苛立ちが見え始める。
ya「tt…やめた方が…」
tt「そんなに誰かに自分の演奏を聞かれるのが怖いん?」
ur「っ…!?」
urくんの顔に動揺が走った。
俺は気にせず言葉を続ける。
tt「誰かに自分の演奏を聞かれて、それで評価をつけられるのが怖いん?…自分の演奏に自信がないってわけか」
ur「っ…うるせえ…」
urくんはギロリと俺を睨む。
しかしその声は震えていた。
tt「そんなに自分の演奏が酷いと思うんやったら…」
俺は気にせず畳み掛ける。
tt「音楽なんてやめた方がいいんちゃう?」
ur「うるせえ!!!」
ジャーン!!
urくんがピアノの鍵盤に思い切り手を叩きつけた。
どうやら今の言葉は地雷だったようだ。
ur「お前にっ…!お前に何がわかるっていうんだよ!!音楽のことなんて何も知らないくせに!ごちゃごちゃうるせえんだよ!!」
urくんは苦しそうな表情で怒りを露わにする。
ur「俺の音楽を、侮辱するなっ!!」
そう叫んだと同時に、urくんの羽が真っ黒に染まり始めた。
ya「っ…!」
tt「yaくんは下がってて…」
urくんの周りに黒い霧が立ち込める。
tt「…ええよ。俺が全部受け止めたる。だから…!」
俺は覚悟を決める。
tt「urくんの苦しみ…教えて」
俺は霧に向かって足を踏み入れた。
・・・
俺は昔から音楽が大好きだった。
ur「〜♪」
ur母「urはほんと歌が上手ね〜」
ur「へへっ//」
歌うことも、
ジャーン…♪ジャーン…♪
ur父「え?父さんのギターを弾けるようになったのか?」
ur「ふふん!すごいでしょ!」
ギターを弾くことも、そして…
ポロン♪ポロン♪ポロン♪
子供A「urくん上手!!」
子供B「ピアノ弾けるなんてかっこいい!!」
子供C「音すっごく綺麗!」
ur「ありがと!!」
特に、ピアノを弾くのが大好きだった。
幼い頃からずっとやっていたのもあるが、俺のピアノの腕前は中々だった。
みんなに褒められるたび、嬉しくて、もっともっと練習しようと思えた。
まだその時は、音楽を心から楽しめていた。
…でも、12歳の時、
ポロン♪ポロン♪ポロン♪…
ur(…あれ)
ポロン…♪……ポロン…
ur(次ってどんなメロディだっけ…?)
コンクールで、俺は演奏で大失敗した。
今まで俺はずっと優勝していたんだ。
でも、その時…初めて優勝を逃した。
俺は怖かった。
優勝できなかったことで俺の音楽が認められなくなったんじゃないかって。
だから挽回するため必死になって練習した。
…もう、音楽を楽しむ余裕なんてなかった。
ur母「そろそろ休んだらどう?もう何時間も練習してるわよ?」
ur「ああ!!もう、うるさいっ!いいからほっといてくれよ!!」
ur母「っ…!」
練習漬けの俺を心配してくる母さんにもきつく当たるようになった。
でも、これも一時的なもの。
次のコンクールでまた優勝できればもとに戻れる。…そう思ってた。
でも…
審査員「今年のピアノコンクールの優勝者は…◯◯さんです!!おめでとうございます!」
ur「…え?な、なんで…?」
俺の演奏は完璧だったはずだった。
なのに…優勝できなかった。
こんなの…こんなのおかしい。
今まで一番練習時間も多かったし、ミスも一切なかった。
…なんで?なんでなんでなんで!?
分からなかった。でも…母さんにこう言われた。
ur母「…今日のあなたの演奏、すごく辛そうだったわよ?私ね、思うの。あなたが音楽で苦しむくらいなら…音楽やめた方がいいんじゃない?」
その言葉を聞いた瞬間、俺の中で切れてはいけない何かが切れた。
俺の心の拠り所は音楽だった。
なのに、その音楽を否定された。
イライラする気持ちが抑え切れなかった。
それから俺は周りの人にきつく当たるようになった。
自分の音楽が狂ってしまったのは周りのせいだと勝手に決めつけた。
でも…そんなふうにしていたからだろうか?
俺のピアノの音は前のように綺麗にならなくなった。
刺々しい、苦しみの雑音が混じっていた。
本当はわかってた。
俺の音楽が狂ってしまったのは周りのせいでもなんでもない。
俺自身の問題だ。
俺が負の感情を抱え込んでいるから…あの明るく優しい素直な音が鳴らなくなった。
心から音楽を楽しめていないから…聞いている人にもそれが伝わってしまう。
本当は…全部、自分に対する怒りなんだ。
全部周りのせいにして、自分と、そして音楽とちゃんと向き合おうとしない俺に対しての深い怒り。
それを自分の中に留めておけず、つい周りに当たってしまう。
そしてまた、自己嫌悪に陥る。
最悪の悪循環。
でも…全部俺が悪いんだ。
全部全部全部、俺のせい。
周りの人たちは、…音楽は何も悪くない。
本当は、音楽のことも今も大好きなんだ。
だからこそ、自分の音楽を侮辱されるのだけは嫌だ。
…今の自分の音楽がダメダメだっていうのは、自分が一番わかってる。
でも…それでも!!俺の音楽を、一度でいいから…誰かに…受け入れて…。
・・・
目を開く。
今のがurくんの記憶。
そして、苦しみ。
yaくんの時同様、周りに立ち込めた黒い霧は消えていた。
そして…
ur「ひっ…うあっ…ひっく…」
ピアノの前に座り込んで泣く、urくんの姿があった。
tt「…urくん」
俺は彼の名を呼ぶ。
ur「…っ、なんだよ」
urくんはキッとこちらを睨む。
tt「…お前の気持ち、全部今、ここでぶつけろ」
ur「…は?」
tt「自分に対する怒りでもなんでも、音楽に全部ぶつけろ」
ur「な、何言って…」
tt「音楽が心の拠り所なんやろ?じゃあそこに怒りをぶつけたっていいんやないん?」
ur「でも…そんなことしたら完璧な演奏は…」
tt「自分の気持ちぶつけるのに完璧な演奏する必要あるか?多少音が乱れたって構わんやん!ここにいるのは俺とyaくんとurくんだけ。審査員がいるわけじゃない。だから…自分の本心、全部ぶつけな」
ur「っ…!」
urくんは涙を拭い、そしてピアノに向き合う。
鍵盤に指を乗せ、そっと目を瞑る。
そして、目を開いた瞬間、鍵盤に指を叩きつけた。
ジャーン!!
先程までの明るかったり優しかったりした曲調ではなく、激しく勢いのある、少し暗めの曲調。…でも、urくんの気持ちが全部こもっていて、こちらも演奏につい聞き入ってしまう。
ふと、urくんの姿を見る。
彼は笑っていた。
心から楽しそうにピアノを弾いていた。
次第に曲調は明るくなっていく。
…ああ、そうか。
tt(苦しい思い、全部出し切れたんやなw)
・・・
演奏が終わり、俺はurくんに駆け寄る。
tt「urくん、今の演奏最っ高やったで!!」
俺は目を輝かせながらうりくんの手をぎゅっと握る。
ur「っ…//あ、ありがと」
少し照れた様子でurくんは目を逸らす。
その時、
ガシッ
tt「ん?」
yaくんが俺とurくんの手を掴み、引き剥がした。
ya「…たっつん、色んなやつにむやみやたらにスキンシップしすぎじゃない?(ニコッ)」
…なんだろう、笑顔の裏に圧を感じる。
ya「…まあ、それは置いといて。うり、お前の演奏、その…悪くなかった」
ゆあんくんは少し照れた様子でそういう。
はは〜んwこれは…w
tt「urくん、yaくんはツンデレやから褒めたくてもこういうことしか言われへんねん。でもyaくんもちゃんとurくんの演奏、良かったと思ってるからなw」
ya「は、はあ!?うっさい!別に思ってないし!!」
tt「素直じゃないんやから〜w」
ur「……あはっw」
urくんはそんな様子を見て、吹き出す。
ur「改めてありがとう、ttさん」
tt「…!うん!」
ur「あの…さ、」
urくんは目を逸らし、頬をかきながらこう言った。
ur「これからも…その…仲良くしてくれると嬉しいっていうか…その…//」
なるほど、こいつもツンデレか。
tt「もちろんや!よろしくな!ur!」
ur「…!おう!!(ニコッ)」
ya「え?tt、なんでこいつのこと呼び捨てなの?」
tt「いや…なんとなく?」
ya「じゃあ俺のことも呼び捨てで呼んでくれていいんだよ!?」
tt「…yaくん呼び捨てはなんか違う気がする」
ya「はあ!?」
ur「残念だったな、yaくんw」
ya「っ!?ま、まさか…お前…!」
ur「…ニヤッ」
ya「あああああ!!!」
tt「…?え、何?どういうこと?」
音楽室に賑やかな声が響いた。
続く
〜〜〜
名前:ur
年齢:15歳
クラス:1ーA
その他:桃天使学園の生徒。憤怒の罪を犯していたが、無事堕天する前に解決。自分を救ってくれたttに好意を抱いている様子…?
yyy
93
きらくる
75
あに ·͜·
392
72,342
コメント
2件
めっちゃ良かった!うりりんもたっつん彡にって!!!!!!!!つーかゆあんくん嫉妬している!可愛い!
うわあ…めちゃくちゃ良かったです。urくんの心の内側に踏み込む展開、胸が苦しくなりました。コンクールで初めて挫折して、母親の言葉で音楽そのものを否定されたと思い込んで、自分を音楽にぶつけることもできずに周りに当たっていた…その悪循環の描き方が丁寧で、特に「自分の音楽が狂ったのは全部俺のせい」と自覚しているところに切実さがありました。最後、ttに促されて怒りを全部ピアノにぶつけて、笑いながら弾くurくんの姿…あの「演奏最っ高やったで!」の一言が本当に沁みました。yaくんのツンデレな嫉妬も可愛くて、音楽室の賑やかな空気感がとても温かかったです。続き楽しみにしてます!