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第八話 報告と次のターゲット
翌日。
ur「ttさん!おはよ!」
tt「あ、ur。おはよ〜!」
ya「げっ…来やがった」
urが俺たちの教室にやってきた。
yaくんは何やら苦い顔をしている。
それも気になったが…なにより気になったのは周りの人たちの反応だった。
生徒A「え、あのurくんがttくんと仲良さげに話してる!?」
生徒B「なんか表情も柔らかくない?」
生徒C「え、こう見るとurくんって超イケメンっ!」
ヒソヒソとそんな声が聞こえてくる。
…まあ、驚くのも無理はないよな。
昨日まであんな不良オーラ全開やった奴が急に俺みたいな優等生タイプに懐いとるんやから。
正直俺もurの変化に戸惑ってるし。
ur「ちょっとttさんと話したくてさ、来ちゃった」
tt「お、おお…そうか」
ya「帰れ帰れ!!自分のクラスに帰れぇ!!」
ur「ああ…うるせえ猿がなんか言ってるわ」
ya「誰がうるさい猿だよ!!ムキーッ!!」
tt「yaくん、どうどう」
ya「うぐぅ…!」
ur「おっと、間違えた。猿じゃなくて馬だったか」
ya「…💢ほんっとお前うぜえ…!」
yaくんの怒りが限界間近になった時だった。
jp「…ん?あれ?urくん?…ん?」
困惑した様子のjpが現れた。
jp「ん〜?これ…どういうこと?yaくんもなんか仲良さそうだし…」
yaur「「仲良くない!!」」
tt「おお息ぴったり」
一周回ってもう仲ええんちゃうん?
jp「あの…説明…」
tt「ああ、そうやな。説明せなあかんな。urとは昨日色々あって仲良くなってん。以上!jpも仲良くしたってや」
ya「なんて大雑把な…」
jp「なるほど!オッケー!理解した!」
ya「は?嘘でしょ?なんで今ので理解できんの!?」
tt「jpはそういう奴やから気にすんな」
jp「えっと、urくん!俺はjp!よろしく!」
ur「うん、よろしく。えと…前に突き飛ばしちゃった人だよね?あの時はごめん…」
jp「いいよいいよ!気にしてないから!」
ur「ほんと?…ありがとう。よければ仲良くしてほしいな。俺のことも全然呼び捨てでいいし」
jp「ほんと!?じゃあこれから仲良くしようね!ur!」
ur「うん(ニコッ)」
…流石jp。安定の陽キャっぷりやな。
urともすぐ仲良くなったみたいで一安心!
tt「ほら、yaくん。yaくんもjpを見習ってurと仲良くし〜や」
ya「無茶言わないでよ。やだよ。あいつと仲良くするとか」
tt「あらら…」
2人が仲良くなるまではしばらく時間がかかりそうやな…。
・・・
放課後、生徒会室。
俺はyaくん、urと一緒にmf生徒会長に進捗の報告にやってきた。
mf「…なるほどね。2人目の堕天使化を防いだ、と。お疲れ様」
mf生徒会長は優しく微笑む。
mf「正直このペースで堕天しかけてる人を救ってくれるなんて思ってなかったらほんとびっくりしてるよ。期待以上!…それはいいんだけどね(ニコッ)」
…あ、この笑みはやばいかも?
mf「tt、また無茶したね?」
tt「あ、あはは〜(汗)」
やべえ…終わったかも…。
mf「どうしていつもいつも俺に報告せず突っ走っちゃうのかな?そのうち痛い目見ることになるかもだから次からは気をつけるようにね?(ニコッ)」
tt「は、はい…」
怖いっ!圧が怖いぃっ!
mf「それとurくん」
ur「は、はい…」
mf「いくら事情があったとはいえ君の今までの学園での態度、少し反省してもらう必要があるからね…。反省文三枚を宿題として書いてくるように。そして今後は態度に気をつけるように」
ur「はい…気をつけます」
urは顔をこわばらせつつも頷いた。
mf「話は以上!帰っていいよ」
ttyaur「「「はい!失礼しました!」」」
俺たちは一斉に生徒会室から飛び出す。
tt「ふ〜…怖かった…」
ur「あの生徒会長圧ヤバすぎだろ…」
ya「俺だけ名指しされなかったのが逆に怖いんだけど」
俺たちは顔を見合わせる。
tt「じゃ、帰りながら次の〝ターゲット〟について話すか」
ya「そうだな」
ur「で、次のターゲットっていうのは誰なの?」
tt「実は誰っていうのはまだ決めてなくて…とりあえずもふ生徒会長からもらった資料に書いてある人たちを一人一人様子見ていく感じにしようかな〜って」
ur「ふ〜ん?なるほど?」
tt「で、なんかこの人大罪犯してそうやな〜って人を更に絞っていこうと思ってんねん」
ya「なるほどね。いいんじゃない?」
tt「じゃ、明日からはそんな感じでいきますか!」
yaur「「お〜!!」」
俺たちはそんなこんでそれぞれ帰路についた。
・・・
それから翌日。
俺たちは候補に上がっている人物たちの様子を見て回っていたのだが…
tt「全然わからん…」
ya「それな…」
ur「全員普通じゃん…」
今の所全員大罪を犯している気配はゼロ!
手がかりは何もなかった。
tt「まあでも確かに今思えばyaくんも最初見た時は全然大罪犯してる感じはしんかったもんな〜」
ya「まあそうだね。俺も別に大罪犯してる自覚はなかったし」
tt「urはめっちゃわかりやすかったけどな」
ur「俺はずっと周りに当たりまくってたからな」
う〜ん、と3人で考え込む。
tt「どうしよう?」
ya「…」
ur「…」
3人とも完全にお手上げ状態だ。
やはり一人ずつ様子を見て尻尾を出すのを待つしかないのか?
あ〜!!もう!!
tt「考えてもわからん!!よし、気分転換に俺ちょっとお手洗い行ってくるわ」
yaur「「いってらっしゃ〜い」」
そう言い、俺は教室を出る。
tt「はあ…」
これからどうしたものかな…。
そんなふうに考えていた時だった。
女子生徒「あっ…んっ…♡」
tt「ん?」
どこからか、微かに女子の甘い声が聞こえた気がした。
tt「……気のせい気のせい!」
俺は軽く頭を振り、再び歩き始める。
その時、
女子生徒「んっ…んぅ♡//」
tt「…//」
再びその声が聞こえた。
明らかに喘ぎ声やないか!!
学校でなんてことを…//
なんとなく気まずい気持ちになるが俺はお手洗いにひたすら向かい続ける。
…が、
tt「あ」
女子生徒「あっ…/」
???「あらら、見られちゃった」
おそらくその声の主であろう人物が男子生徒に壁に押し付けられている現場に遭遇してしまった。
tt(終わったぁぁぁぁぁ!!!///)
気まずい!!というかむしろこっちの方が恥ずかしい!!
tt「し、失礼しましたーっ!!//」
俺は慌ててその場から逃げ出す。
tt(廊下であんなことするなよぉ!!!//)
胸の中でひたすら愚痴を言いながら、俺は別の階のトイレまで走る羽目になった。
???「…あの子。…へえ(ニヤッ)」
・・・
ya「ttなんでそんな疲れた顔してんの?」
ur「トイレに行っただけだよな?」
教室に帰ると、早速二人にそう突っ込まれた。
でもあの現場に遭遇したんだ。疲れないわけがない。
tt「…色々あったんだよ。色々と…」
俺はため息をつきながらそう答えた。
ya「ふ〜ん…。まあそれよりさ、ttがトイレ言ってる間にurと話してたんだけど、ur曰くこの人が怪しいらしい」
tt「ん…?」
俺はyaくんが指差した資料を見る。
tt「2のB、hr。色欲の罪の疑いあり。…この人が大罪を犯してそうなん?」
俺は尋ねる。
ur「…あれ?ttさん、その人のこと知らない?」
するとurにそう聞き返された。
tt「え?知らんかも。なんか有名な先輩なん?」
ya「…ttってさ、噂話に疎いタイプ?」
tt「…否定はしない」
ur「まあ今はそれは置いといて、hr先輩、2年の王子様ってかなりモテてるんだよ。なんなら1年でもhr先輩のこと好きって言ってる奴いるし」
tt「へ〜モテモテなんや」
ya「あんまり興味なさそうだね」
tt「う〜ん…俺、恋愛に関してはちょっと疎くてな〜、イマイチよくわからへんのよな」
yaur「「うん、解釈一致」」
tt「?」
ya「でまあ、話戻すけど…hr先輩、王子様って呼ばれるだけあってその性格もめっちゃイケメンで紳士らしいんだよ」
tt「ふ〜ん」
ur「ただ!俺は思うんだよ。世の中に都合よくそんな完璧な奴はいない!!絶対裏がある!!」
ya「うん、強く同意する」
ur「そして!今回疑いがある罪は色欲の罪!!もしかしたら何か怪しげなことをしてモテているのかもしれないし、なんならあの紳士さの裏にはとんでもない性欲が潜んでいるのかもしれない!!」
ya「よっ!ur!よく言った!!」
tt「……つまりモテモテな先輩が羨ましくて何かしら欠点を探してやりたいっていうわけか」
ur「べ、別にそういうわけじゃ…」
ya「そ、そんなまさか…」
tt「おいお前らわかりやすすぎやろ」
完全に自分たちの私情やないか…。
こういう時だけ団結力すごいな。
呆れつつ、俺は再び資料に目を通す。
tt「……ん?」
その時、hr先輩の顔写真を見て、俺は目を大きく見開いた。
tt「ああっ!!」
ya「ん?」
ur「どうかした?」
tt「さっき廊下で女子とイチャイチャしてた男子生徒!!」
yaur「「は?」」
続く
コメント
2件
最高ダァ!!!!!!!!羊王子はヤバい☆続き待ってます!!!!!!!!
うわ、まさかの展開!さっきの廊下のイチャつき現場、あの男子生徒が次のターゲットのhr先輩だったのか。タイミング悪すぎて逆に笑える(笑)ttくんの気まずそうな反応がすごく伝わってきて、読んでてこっちまで顔が熱くなったよ。 それにしてもyaくんとurくんの、いつの間にか息ぴったりな掛け合いが面白くて好き。生徒会長の圧もちょうどいいスパイスになってて、このバランスが心地いいな。次が楽しみ!