テラーノベル
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qn×or
異世界(???)
『なぁなぁ、qn』
「ん?」
『課題提出してきたいから、一緒に職員室来てくれん???』
「えっと…ごめんだけど俺、明日のテスト勉強したいんだけど…mnと行ったら?」
『えぇ…qnとじゃなきゃ嫌や…お願い…🥺』 (上目遣
「それ、ずる///。いいよ、行ってあげるから。その代わり今度のノート提出の時orには写させてあげないから。」
『あ…まぁそん時はそん時や!よし!もうそろそろ職員会議始まるし、早く行こ!』
「はいはい。ダッシュで先についたほうが勝ちね。」
『え?あ、ちょまってやぁ!!!』
『ねぇ、qn職員室までってこんなに時間かかったっけ?』
「さぁ…俺いっつも生徒会室まで走っていってるからわからんな。」
『うわwさらっとマウントとりやがった!!!』
「wでも俺とそんなに票差なかったじゃん。」
『マジで悔しいぃいいい!!!』
「….」(立止
『ん?どしたん?』
「or。振り返ってみて。」(震
『え?なになに?ドッキリ?w』(振返
『…え…なに。これ。』(震
目の前に広がっていたのは、見慣れたはずの校舎の廊下じゃなかった。
真っ暗な廊下。蛍光灯は一本もついておらず、外からの光も届かない。
なのに、不思議と見える。ほんのり青白い光に照らされたような空間。
「……これ、夢じゃないよな?」(低声)
『…さすがに夢なら、もっと意味わからん犬とか出てくるって…』(乾笑)
「そんな基準あんの…」(苦笑)
二人は小さく息をのんだ。
「進も。ここにいても仕方ないし。」
『こ、怖くないん…?』
「怖いに決まってるじゃん。でも、or守りたいし。//」
『え…/// うっ…うん、うん!そ、そうやな!』(耳真赤)
—
廊下を歩く二人。
いつもの校舎と違うのは、まるで“意志”があるかのように…
進むたびに“音”がついてくることだった。
カツン…カツン…カツン…
『ちょ、なぁ…今のって…足音、やんな…?』
「俺らしか歩いてないのに…後ろから聞こえる……」
『おい、怖いって!!無理無理無理、振り返らんといてな!?』
「でも、確かないと…」(振返)
シーーーーーーーン……
何も、いない。
ただ、壁に貼られた「教室の案内板」が、
おかしい。
『なぁ……最後の教室、なんなん「∞」って…』
「…無限……?でも、ありえないね。こんな教室、うちの校舎にないよ。」
『もしかして、そこに“出口”があるんちゃう…?』
「逆に“出口じゃない”可能性もあるけどね~~w。」
『あーもぉぉ、そうやって脅すなやぁ!!』
—
そのときだった。
後方の教室の扉が、
バンッッ!!!!
と大きな音を立てて開いた。
『ぁ…ぁぁ…!!!?』
「走れ!!or!!!」(腕引)
—
『ハァ…ハァ…やば…何が起きてんの……』
「もう少しで……そこだよ!……!or、早く!!」
バァン!!!
勢いよく扉を開け、2人は【2-∞教室】の中に飛び込んだ。
バタン――。
ドアが閉まった瞬間、
視界が、真っ白になった。
『え、え?うそやろ……?』
「or!?どこ――」
声が、
届かない。
視界が、
溶けるように崩れていく。
目を開けると、そこは…
朽ちた教室だった。
天井は崩れ、外はずっと夕焼け。
風が鳴いていて、紙が舞っている。
「……ここは……?さっきまでorと……」
ふと目の前の黒板に、白いチョークの文字があった。
『ここは、“記憶を忘れる世界”。
思い出を失う前に、“名前”を呼び続けろ。』
「……思い出を、忘れる……?まさか……or……!!」
目を開けたorの目の前は、
真っ白な花畑だった。
空は光っていて、空間はふわふわ浮いている。
重力すら感じない、まるで“夢”のような世界。
『…うっわ……天国かと思った……qn?qnどこ?』
あたりを見渡しても、返事はない。
ただ、花びらが一枚、空から舞い降りる。
それには、文字が刻まれていた。
『この世界は“記憶を与える場所”。
本来なかった記憶に、“惑わされるな”。』
『記憶を…与える……?え、qnのこと、忘れたらあかんってこと……?』
黒板のチョークが、カリカリと音を立てる。
「or、or、or、or……っ!」
何度も何度も、orの名前を黒板に刻み続けるqn。
手は震え、肩で息をする。
「なんで……こんなことしなきゃいけないんだ……っ」
指先が白くなるまで握ったチョークが、ポキッと折れる。
すると。
黒板の文字が……すぅ……っと消えていった。
「……っ、まじかよ……!」
その瞬間、qnの脳裏に痛みが走る。
ズキンッ!!
「ッ……いた……誰だ……“or”って……」
その名を呼ぶたびに、思い出がひとつ、曖昧になっていく。
笑ってた声。
教室の風景。
走った廊下。
どれもが、まるで水の中で聞いた音みたいに、ぼやけていく――。
ふわりと香る甘い花の匂い。
『qn……いたはずやのに……』
でも――
花びらの中に、また一枚、落ちてくる。
『君には、最初からqnなんていなかった。
思い出してごらん。ひとりで職員室に行ったはずだろ?』
『……ううん、ちゃうもん。qnは……いっしょに……』
でも、頭の中に浮かぶのは――
一人で歩いていた廊下。
誰にも頼らず向かった職員室。
誰かと話してたはずの記憶が、音もなく消えていく。
『うそ……なんで……なんでこんなに、ひとりなん……』
花畑の中心に、小さな“記憶の鏡”があった。
そこに映るのは、qnの姿。
でも、その顔が……ぼやけて見えない。
『やだ……qnの顔、忘れたくない……!』
―その時。
それぞれの空間に、
小さな“扉”が現れる。
● qnの前には、金属でできた白いドア。
● orの前には、ガラスでできた透明なドア。
ドアの前には、それぞれにこう書かれていた。
『忘れる前に、名前を口にしろ。
信じる限り、道は開かれる。』
『信じる記憶が真実になる。
嘘を受け入れた瞬間、全てが消える。』
「or……俺、絶対忘れないから……!」
『信じとるよ、qn……どんな場所おっても、絶対会いに行くからな!!』
――まだ届かない、けど。
その声は、確かに時空の“どこか”で重なった。
――ザッ、ザッ、ザッ。
重たい扉の向こう、靴音が反響する。
そこは、かつての自分の記憶がバラバラに散らばった“記憶の教室”。
黒板に書いた「or」の名前はもう薄れていた。
「……顔も、声も、思い出せない。けど……」
手元には、古びたノート。
そこには、こう書かれていた。
『テスト勉強のとき、orにノート写させたらだめ!』
「……はは、何これ……ダサッ……でも、俺が書いたんだっけ……?」
指でなぞるうち、断片的に蘇る笑い声。
「なあ、qn〜、写させてくれやぁ🥺」
――それは確かに、orの声だった。
「……忘れるもんか。」
透き通る扉を抜けた先は、
まるで理想郷のような静かな場所だった。
その中央に、“qn”が立っていた。
『……qn?ほんまにqnか?』
「もちろん、俺だよ。ほら、俺たち昔から一緒だったじゃん?」
――その口調は、優しすぎた。
『……なんか、違う』
「そんな顔すんなよ。あの時、俺がノート写させてあげたじゃん?」
『……逆や。写させへんって、言うてたんが……俺の知ってるqnや』
偽物は、にやりと笑った。
「ふーん……やっぱダメか。
やっぱ、あいつのこと……ちゃんと覚えてんだな。お前。」
その瞬間、偽qnの顔が“モザイクみたいに崩れた”。
『なっ……お前、誰やねん……!!』
偽qnの姿は、“orの願望”が形をとったものだった。
「本物より優しくて、傷つかない関係」
「都合のいい相棒」
「孤独を癒す存在」
でも、それは“絆”じゃない。
『……お前みたいなヤツに、俺の相棒、騙させへん』
orの胸ポケットに、小さな紙片があった。
それは、かつてqnが書いたメモ。
『次は一緒に帰ろ。俺、orのこと、信じてるから。』
『お前が誰でも関係あらへん。
俺には、俺が信じたqnがおんねん。』
光が弾ける。
偽qnが崩れ、空間が歪む。
ノートに、orの名前を書く手が止まった。
視界に、まばゆい光が差し込む。
「……or?お前……まさか……」
その瞬間、ノートが勝手に開く。
そこに現れたのは、
orの手書きのメッセージだった。
『俺はここにおるで。絶対、また会おな。』
qnの目に、久しぶりに“笑顔”が戻った。
――気がついたとき、orは学校のベンチに座っていた。
『……あれ?俺……寝てたんか……?』
空は晴れていて、周りにはいつもの校舎、聞こえる部活の声。
誰かがサッカーボールを蹴る音。教室の窓から誰かの笑い声。
「おい、or〜!まだ提出してねぇのかよ〜!」
『あっ、悪ぃ……今持ってくって。』
違和感は――なかった。
ただ一つを除いて。
『……qn、どこおるんや……?』
教室を探す。廊下を走る。校庭を見渡す。
いない。どこにもいない。
「qnって、誰?」
「or、またその名前?そんなやつ、最初からおらんやろ」
『……は?』
みんなが笑う。軽く。無邪気に。
でも、それが一番怖かった。
『やめろや……!おるんや!確かに……!俺の隣に……っ!!』
走る。ひたすら。校舎の奥へ。あの教室へ。2-∞の扉の前へ――
そこに立っていたのは――
qn。
「……or」
『……お前……ほんまに、qnか……?』
一歩。また一歩。近づく。
けれど――心が、疑っている。
『お前、また……夢ちゃうんか……?』
そう呟いた瞬間――
空間がグラついた。
視界が揺れる。
足元がひび割れ、ノイズが走る。
『あかん……もうわからん。信じたいのに、信じられへん……』
その瞬間、qnにも異変が起きた。
ノートが燃える。
記憶がまた薄れ始める。
けれど、耳に届いた。確かに。
『信じたいのに、信じられへん……』
その声に――迷わず叫んだ。
「or!俺は本物だ!お前が夢やって思っても構わん!
でも……俺はずっと、会いたかった!!!」
その一言で、空間の時間が止まった。
ふたりの目が合う。
嘘も、迷いも、全部飲み込んで。
『……俺も、ずっと……信じたかった。信じてた……。』
一歩、踏み出す。
手が伸びる。
指先が触れた瞬間――
ズン――――ッッ!!!
世界が、全て、白に染まった。
『……これが、現実なんか……?』
「たぶん、やっと“本当のとこ”まで来たんやと思う。」
ふたりだけの、静かな空間。
言葉はなくても、伝わっていた。
何を失っても、この“再会”だけは本物や。
なんかよくわからないね☆自分でも書いててわからんかったもんw
テスト前頑張るぞ~~!!!
(テストめっちゃ前にかいてま~~す)
おつら!✌!
コメント
2件
なんで私より上手いんよ() めっっっっっちゃ面白かった!!!! or…頑張ったね…!!再会できて良かった☆