お手をどうぞ、かんとくせー

「あ、学園長頼まれた資料終わりましt｣

「瑠奈さん！！グリムさんが暴走を！！」

「え…」

学園長から指示を受けて何分かたった後、学園長が大慌て、と言った様子で学園長室へ入ってきた

なんだなんだ、と他人事かと思っていたら全然他人事じゃ無かった

学園長によるとあのハートくん(仮名)とケンカをし、グレートセブンとか言う石像を壊しおまけにシャンデリアまで壊したと言うのだ(おまけが過ぎるだろ)

本当にグリムは私の親分なん？？？

やめてくれよ頭痛い()

そして今に至る

現在は魔法石を取ってきたら退学免除とかで鉱山に来ている(自分は入学も何もして居ないのだが)

私含めて(プラス獣)4人。

しかし私が朝会ったハートの男子とは別に今度はスペードのスートが描かれた男子が居た

「ぼ、僕に何か…」

「あ、ごめんごめん今朝は見なかったなーって思って」

じっと見つめてた事に気づいたのか、スペードくん(仮名)は顔を赤くしながら聞いてきた

(ｸｯかわいいなコノヤロウ)

「で？どーゆー経緯でこうなったの？」

そして私の前をてくてく歩くグリムに聞くと

「オレ様のせいじゃないんだゾ。こいつのせいなんだゾ」

と、横に居たハートくんを指さした

「ハァー？俺のせいだって言いたい訳？？」

「大体、そっちから喧嘩を吹っかけてきたのが悪いんだゾ！」

「こんのっ、やるかぁ〜!?」

バチバチと睨み合う2人を見て私とスペードくんはため息

話聞かねぇなコイツら

「お前ら！！分かってるのか！魔法石を朝まで持ってこなかったら退学なんだぞ！？」

「あーはいはい。マジメくんは黙っててください〜」

ハートくんは悪びれた様子もなく自分の頭を搔く

「なるほど、君は巻き込まれただけなんだね仲間」

2人の話を聞いてて分かったよ。多分この子は悪くない

どんまい、と肩をぽんぽんと叩くと彼はまた顔を赤くした

やべ、こうゆうの慣れてないやつ？今度から気をつけよ