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誠人が体験した怖い話
叔父さんに保護されて少しした後の話なんだが
2人で暮らしてた家、結構新しいんだけど、何だか雰囲気が重かったんだ。
でもそんな身体に害とか無かったから、叔父さんには何も聞かないで暮らしてたんだ。
秋の或る日、叔父さんに珍しく深夜に来客が有ったんだよ。
普段なら『出直して来い非常識野郎』と一喝するが、今回はどうしても緊急の用だったみたいで、叔父さんは其の人の対応に追われていた。
俺は1人だとあまり寝付けない子供だったから、2人が話しているリビングの隣室の叔父さんの自室で寝ていたんだ。
そうしたらよ
『起きて』って聞こえたんだ
其の日は特に眠りが浅かったから起きてみたんだ。
秋にしては寒そうな、白い袖無しワンピースを着た当時の俺と同い年位の女の子が居たんだ
其の子はニコニコしていたんだと思うけど、暗くてあまりよく見えなくて判らなかった。
客人の娘さんかな、と思って
『どうしたの?』って聞いたんだ
女の子は表情を動かさず、出入り口の近くに立って手招きをしてきたんだ。
何だろうと思ってついていったら、
来客が死んでいた。
頭が切り落とされていて、コロコロと、机の上から落ちて俺の足元迄転がってきた。
壁も、床も、物も、天井も、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤。
吐き気がする程の酷い匂いがした。
俺は血の気がサーッと引いた気がしたよ。
何がどうなっているんだと其の女の子に聞こうとしたら、
女の子は首だけこっちに向いて
『ぜ んぶ おま え がやつ たんだ よ?』
って云って、成人男性も飲み込める位に口を開けて、俺に飛び掛かってきた
『あ、俺死ぬんだ』と思ったら、
叔父さんが其の女の子を止めた
吃驚して叔父さんを見ると、凄く怒った顔をして、女の子に云ったんだ
『潔く1人でくたばってろ』って
すると女の子は笑顔を辞めたんだ。
口も目も真っ暗で、目からも無数の八重歯が生えていて、凄く怖かった。
すると女の子は消えた。
さっきとは違って床も全部綺麗だった。
来客は机に突っ伏して寝ていた。
叔父さんにあれはなんだったんだって聞いたんだよ。そうしたら、
『御前は未だ知らなくて良い』と云われた。
其の後、叔父さんは俺と一緒に寝てくれた。
今でも、36に成りそうに成っている今年でも、あの女の子の事については教えて貰えていない。
そして、あの家の正体が気になる事も無くなったのだった。
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