イノゼロ後でもオーターさんのところで修行してる設定修業空間捏造してます。オタワスとほんのりランドト
口調と性格迷子
誤字脱字多発注意
「遅いぞ、ノロマ」
「ああ”⁉うっせぇわこのスカシピアス!!!」
ギャーギャーとわめきながらも二人の体はボロボロだ。マッシュがイノセントゼロを倒し平和になった今でもランスとドットはオーターの下で修業をしている。オーターは「用事がある」と言って二人を置いてどこかに行ってしまった。
「・・・あ”~、疲れたぁ」
「このくらいで疲れてどうする」
「うるせぇ!このシスコン野郎!!」
「何を言ってるんだ、アンナは世界一、いや銀河一可愛いだろ」
(澄ました顔して何言ってんだこいつ…)
「俺はオーターさんに修業をつけてもらうお前はそこでくたばってろ」
「はぁ?抜け駆けすんじゃねぇ!!変態シスコンスカシピアス!」
「グラビオルぞ?」
そして二人で広い魔法空間を歩きオーターを探した。
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「オーターさん一体どこに行っちまったんだ?全然見つからん」
「うるさい、だから寝とけと言っただろう」
「んだとてめぇ!…ってあれオーターさん…か?」
「…この空間には俺とお前とオーターさんの三人しかいないだろ、少しは考えろアホ」
「うるせっ!なんか険しい顔してんな」
二人はオーターに近づいた。
「オーターさーん!!一回だけでもいいんで対戦してくださいよー……え?/は?」
オーターの見つめる先には魔法で持ち上げられているボロボロな状態のワース先輩がいた。
「ちょっ!オーターさん何してんすか⁉」
「…何しに来た」
「それはこっちのセリフですよ!降ろしてあげてくださいよ!」
「…」
ドサッ
「ゲホッッゴホッ!おぇっ」
「大丈夫か」
ランスがワースの下に駆け寄った。
「お前っ、なんだその傷は」
ワースは体中に切り傷があり顔にも打撲痕がありひどい有様だった。ドットもその傷を見て青ざめた。
「…っ、オーターさん、これはやりすぎですよ!いくら自分の弟だからって「本人の意思で行ったことだ」
「は?」
「強くなりたいそして父親への恐怖を克服したいから修業をしてくれと言われた。最初は修業だけ見てやるといったがしつこくお願いされたからな、やるからには手加減なしでしただけだ」
「…こいつがこんなにも怯えていてもか?」
「あぁ、しかし残念だなワース。お前の本気はあんなものなのか?」
「っ…!まだやれ「そんな状態でか?私はまだ半分も力を出してないが」
ワースの顔がだんだんと青ざめていき不規則な呼吸を繰り返し始める。
「これだけでそんな状態になるなら父親を克服など甘い考えだぞワース」
「はっ、はっ、かひゅっ、う”っ」
「お前はいつになったら価値のある人間に「ストップ!!!オーターさんそれ以上は言わせません!」
「ドットオーターさんを頼む俺はこいつを落ち着かせに行く」
そういうとランスはワース先輩の腕をつかみその場から離れようとしたその時
「ワース後で私の部屋に来なさい、いいですね?」
「ひゅっ、はっ、はぃ…」
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「おい、落ち着いたか?」
「あぁ」
ランスはワースを落ち着かせている間さらに気づいたが切り傷や打撲痕以外に首に絞められたような跡がついてたり顔をよく見ると泣いてたのか目が赤くはれていて口元には吐いた形跡まである。
「…お前なんであんなことをしたんだ」
ランスの問いにからだが一瞬ビクついたがぽつぽつと話してくれた
「…兄貴にお願いしたんだ…父様への恐怖を克服したいって」
聞けば聞くほど胸糞悪くなっていくほどワースは父親からひどいことをされていた。
「少しでも克服できると思ってたけど、やっぱ無理だったなぁ」
そう言い苦し気にへにゃりと笑うワースはどこか諦めているように見えた。それにしても実弟にも手加減なしでやる師匠の冷酷さは半端ないな。
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「離せ、ドット私は怒っているわけではない」
「いやダメっすよ⁉あいつらのとこには行かせないっすから!」
「さっきも言っただろう、あれは同意のもとで行ったものだ」
「加減って言葉をご存じで?」
ドットはついツッコンでしまい静かに睨まれた。怖え~、助けてくれランス。
「・・・私だってしたくなかった、でもワースが初めて私を頼ってくれたんだ。手を抜いたら失礼だろ」
さっきからこの繰り返しだ。ドットはこれ以上言っても意味なさそうだと諦めた。そして思い出したように聞いた。
「なんでさっき部屋に来いって言ったんすか?」
「メンタルケアをしようと思っただけだ・・・あとは謝罪も」
「謝罪ねぇ、謝り方知ってます?」
「なぜそんなこと聞くんだ」
視線だけで人を殺せそう、ランス早く来ないかな。
「じゃあ、俺をワース先輩だと思って謝ってみてくださいよ」
「・・・すまない」
「ヒョェッ…」
オーターにとって誠心誠意で謝ったつもりだ。しかし実際は「なぜこっちが謝罪しなければいけないんだ」とでもいうような威圧感だ。まるで蛇に睨まれた蛙の気分だ。
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「もう大丈夫なのか」
ランスは少し前からオーターに部屋にさっさと行こうとするワースに無理やりついていき道中でもずっと「大丈夫か」や「無理しなくていいんだぞ」や「一緒にいるぞ」などと言っていた。
「大丈夫だって、・・・慣れてっから」
自分で言っておきながら笑えてくるなぁ。それにオーターも口ではああ言いながらも手加減してくれていた。
「まぁ、心配してくれてありがとな」
そういうとランスは軽く目を見開き「ドットに頼まれたから仕方なくだ」といった。喧嘩ばっかしてんのに恋人の言うことには素直なんだなぁとワースは思いながらランスと別れた。そして部屋に入ってからプツンッと意識が途切れた。
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目が覚めると知らない天井が見えた
「・・・どこだここ」
「私の家の寝室だ」
「うおっ!びっくりした…」
隣には兄であるオーター・マドルが椅子に座ってこちらを見ていた。
「驚いたのはこっちのほうだがな」
「?」
俺なんかしたっけ?ランスと別れて部屋に入って…覚えてねえ
「部屋に入ったらお前が倒れていたから血の気が引いたんだぞ」
機械的な人間でも血の気は引くんだなどとポケ~っと考えていたら突然兄の顔近づいて来た。ついワースは目線を下げた
「っ…、んだよ」
オーターは無言でワースの両頬に手を添えた。
「?おい「すまない」
は?という声がでそうになり兄の顔を見ると泣きそうな顔をしていた。
「・・・なんで泣きそうなんだよ」
「私のせいでワースが倒れてしまったからだ、謝罪するべきだろう」
別にいいのに、殴られて、首を絞められたりして気を失うことなんてあの家にいるときはいつものことだった。
「いいって、気にすんなよ」
ワースは目線を下にしてぽつりとつぶやいた。あの父親など呼びたくないものにワースは捕らえられている。そんなワースを無理やり目線を合わさせた。ワースは驚いたように目をぱちぱちさせていた。
「ワースあなたはあのごm…父親の言うことに流されてはいけません」
いまゴミって言いかけた?でも、俺は
「価値のある人間にならなきゃいけないから」
「価値なら私が与えます。なのであいつの言うことなど無視していいんです」
何を言ってるんだ、俺はこの兄を超えて価値ある人になろうとしてるのに
「あの家にも帰りたくなかったら私の家で一緒に住みましょう部屋はたくさんあるので気にしないでください」
「・・・・迷惑だろ、俺みたいなやつがいたら」
「・・・・ワース、私を見てください」
おずおずと兄の目を見る、
「迷惑そうに見えますか?」
「見えない・・・」
「私はワースがそばにいて笑ってくれるだけでいいです。もっとワースのことを知りたいんです」
ずっと疎遠だったのに今更なんだよ…でもワースの体は不思議とじんわり温かかった。
「・・・俺ここにいていいのか?」
「いいんですよ」
兄が微笑みながらそう言ってくれた。目から涙が出てくる止めようとしてもどんどん流れてくる
「・・・俺、ずっと兄さんに褒めてほしかったんだ」
ずっと伝えたかったことがボロボロと溢れてくる
「本当は一緒に勉強もしたかったし、しゃべりながら飯も食いたかった」
「もっと、一緒に過ごしたかった」
泣きじゃくりながら本音をこぼしてくれるワースをみて聞き逃さないようしっかりと聞く。
「でもおれっ、犯罪組織に手出しちまったからもう兄さんの隣にはいられない」
そんなことで距離をとってもいたのか。気にしなくていいのに。あのごみに何か言われたんだろう。幼い子供のように泣くワースを抱きしめる。
「にいさん?」
「それでもワースには近くにいてほしいんだ、駄目か?」
「だめじゃない…」
「これからも私と一緒にいてくれますか?」
{こくり}
これでやっとあいつらからワースを奪えた。もう絶対に返さない。
「一つだけ約束してくれませんか」
「なに?」
「自分を傷付けない事と追い込まない事です。できますか?」
バレてたんだ、俺が自傷行為してた事も追い詰めすぎて倒れたことも。ずっと俺のこと見てないと思ってたのに、見てくれてたんだ。やっぱりかなわないなぁこの人には
「できる」
「いい子です、ワース」
泣きつかれてうとうとし始めるワースの額にキスを一つ落とし安心させるため寝息を立てるまでそばにいた。そしてワースが眠ったころオーターはワースのけがを手当てしワースに保護魔法と監視魔法をガッチガチにつけ、誰のものか一瞬で分かるようにワースには見えないように所有痕を刻んだ。
「もう二度と離さないからなワース」
「ワース先輩大丈夫でしたか!」
翌日いつも通りランスと喧嘩しながら廊下を歩いていたら見知った背中が見えた。
「ん?おぉ、大丈夫だぞ」
「よかった…うわぁ(小声)」
「どうした?」
「いや、なんでもない」
「そうか?移動だから俺はもう行くな」
「先輩、なんかあったら俺らに話してくださいね」
「あぁ、すぐに駆け付ける」
「さんきゅ?」
「・・・あれはやばいな」
「独占欲が滲み出ているな、本人は気づいてないようだが」
「オーターさんが手加減することを願っとくか」
「無理な話だろうがな」
二人はそう話しながら後ろに本人がいることに気づかず会話を続けていた。そしてこの後地獄を見ることになるのを二人はまだ知らない。
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