テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
まなみはそらとのベッドに寝転んで、スマホをいじっていた。足を無防備に投げ出しているなんて、本人は全く気づいてない。
お風呂から上がってきたそらとは、
バスタオルで髪を拭きながらその姿に目をとめた。
「……お前さ、警戒心なさすぎやろ」
「ん?なにが?」
「そんな足丸出しで、よう俺の前でくつろげるよな」
「え、だって、そらとやし」
「……は?」
そらとの眉がぴくりと動いた。
そらとは何も言わず、ベッドに近づいてきたかと思うと、
まなみの足首を軽くつかんで、指先でくすぐるようになぞる。
「ひゃっ……!な、なにすんのっ」
「別に?ちょっとお仕置き」
「お、お仕置き!?」
「警戒心なさすぎる罰」
まなみはスマホを取り落としそうになりながら、
必死で足を引っ込めようとするけど、そらとは逃がさない。
「や、やめてってば、そらとっ」
「やめん」
「……っ、ひゃははっ、ほんまにやめぇってばっ!」
ベッドの上で笑いながら転げ回るまなみ。
その必死な様子が余計にそらとのSっ気に火をつける。
「お前、そんな顔すんの俺にしか見せんやろな」
「な、なにその言い方っ」
「……確認しとるだけ」
そらとはまなみの上に腕をついて覆いかぶさり、
逃げ場を塞いで見下ろした。
「……動けんやろ?」
「……っ」
「ほら、顔真っ赤」
まなみは言葉も出せず、
そらとの顔が近すぎて、心臓の音が耳まで響く。
「お前さ……ほんまに油断しすぎ」
「……そらとが、そんな顔するからやん」
「へぇ、俺のせい?」
「そ、そうやって意地悪言うんが悪いんよっ」
そらとは口角を上げて、
まなみの頬にすっと指を滑らせる。
「……じゃあ、もうちょい意地悪してみよっかな」