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イサギ「,凛、あのね!」
リン「どうした?イサギ」
イサギ「リンは俺のこと好き?」
リン「、、、しらねぇ」
イサギ「え〜、嫌いなの?」
リン「、、、」
イサギ「なんかショック,,」
リン「チッ,,意地悪いな、お前」
イサギ「お願い!一回だけ言って!」
リン「、、、はぁ、、」
イサギ「わくわく」
リン「俺は,お前のことが,,」
○○○○視点
お前が悪いんだ、
ヨイチ
あのリンとかいうクソ生意気なやつを選ぶからこうなる,,
お前が、俺を選んでさえいれば、こんなことには,,ッ
もう一度,,もう一度やり直そう
今度こそ、俺とお前が結ばれる物語を,,
なぁ,『ヨイチぃ』
イサギ視点
ぁ,,
ぼんやりと,かすかに思い出した記憶
リン、さん,,?
なんで?記憶の中の俺はなんとも幸せそうで
こんなに幸せなら,なんで、
『愛されてない』なんて,思ったんだろう
そもそもリンさんとの関係は,,?
なんで今そんなことを思い出した,,?
リン「大丈夫か,?」
今目の前にいる顔の整った青年は,俺の何なのだろう,
大切な人なんじゃないだろうか
ならなぜ,何も言ってくれないの,,?
疑問が俺の心の中で渦をまく
サエ「、、、もしかして,思い出しかけてるのか,,?」
リン「、、、は?」
鋭いんだな,サエさんは
イサギ「はい,,もう少しで思い出せそう,,」
リン「っ,,」
?
リンさんが悲しそう,,
なんでだろ
サエ「イサギ、ここに行ってこい」
サエさんが差し出してきたのは、
イサギ「遊園地の,,チケット,?」
サエ「そうだ,お前とリンが,初めて,,」
リン「クソ兄貴っ!だまれっ!」
サエ「あ”?黙っとけ」
イサギ「、、、行ってみる」
リン「はっ,?やめろっ!」
イサギ「リンも行こ!」
リン「はぁ!?ちょ,,待て!」
俺らが去った後,サエは,言った
サエ「あいつ,,」
いぶかしげな顔をしたサエのことを、俺は知らない
イサギ「ここかぁ,,」
リン「チッ,,迷子になんじゃねぇぞ」
リンってこんなこと言えたんだぁ,,
って,そんな場合じゃない!
イサギ「ねぇ,リン、お願いがあるんだけど」
リン「あ?んだよ」
「観覧車乗ろう?一緒に」
リン「…いいけど」
イサギ「やった!じゃあ行こ!」
リン「,」
イサギ「うわっ!案外高い!」
観覧車に乗った俺らは、向かい合わせで今座っている
リン「、、、」
イサギ「?どーした?リン」
様子がおかしいリンに声をかける
イサギ「さっきからずっと黙ってるけど,,」
リン「どーした,じゃねぇだろ」
イサギ「え?」
突然の言葉にとまどう
イサギ「なんのこと,,」
リン「もうわかってんだよ、下手な芝居はやめろ」
イサギ「、、、どういうこと,」
リン「とぼけんな、お前,
もう記憶は戻ってんだろ?とっくに」
イサギ「え,,?なんで?」
そう聞くと,リンの瞳が揺れる
リン「もうやめようぜ」
イサギ「だから何がっ,,」
リン「さん付け」
イサギ「あっ,,」
リン「ずっとさん付けだったくせに,突然呼び捨てになった」
イサギ「、、、バレた?」
リン「あたりめぇだ、お前の彼氏だぞ?」
イサギ「あんなに罵倒したくせに」
リン「っ,,!」
イサギ「あんなこと言われて,ショックだったよ,,?」
「だったら,新しく産まれ直って、もう一度リンと,,」
リン「ふざけんな!」
そう叫ばれ,びくりとなる
リン「俺が恋したのは,イサギヨイチだ!」
「お前みたいな弱虫じゃねぇ!」
あーあ、
言われちゃった
俺ってほんと、なんで的外れなことしかできないかなぁ,
イサギ「ごめんね,リン
俺のことは,忘れて」
そういうと俺は、観覧車が到着したタイミングを見計らって外へ飛び出した
リン「おいっ,,!」
どこまできた?
わからない
気づけば俺はどこかにうずくまって泣いていた
つらい、つらい、、、
最低だ,俺
記憶喪失になって迷惑かけて、嘘までついて
泣く、泣く
誰か,助け,,
○○○○「おお,ヨイチィ」
「どうしたんだよ、こんなところで」
イサギ「っ,!だれ」
顔を上げると,そこにいたのは,,
イサギ「かいざぁ、、、」
むかしの元カレ
女癖も酒癖も、さいあくな男だった
だから別れて,リンと付き合った
カイザー「あははっ、つらいかヨイチィ」
「お前の自業自得だぜ,,?」
「誰もお前を,
愛してなんかくれない」
イサギ「っ,!」
そんなんわかりきってんだよ,,
リンにああ言われた時点でな,,
カイザー「だが,俺だけはお前を愛してやれるぞ,?」
イサギ「ほんと,,?」
そう言われ,俺は考えた
だから,言った
イサギ「カイザー,,
馬鹿にすんなよ?ゴミクズおとこがっ!」
カイザー「なっ,,あんなクソまつ毛と一緒にいるうちに腐ったか,!?」
イサギ「確かにリンは超モラハラ!ツンデレのデレを母のお腹に置いてきたような性格の悪さだよ!」
カイザー「ぇ,流石に言い過ぎ,,」
イサギ「でも!!俺にとっては大切な恋人!そんなとこもひっくるめて!俺を墜としたのはあいつなんだ!だから,,
俺の彼氏を侮辱するな!」
リン「は,,」
イサギ「!?,リン!?」
いつからそこにいたのか
息を切らしたリンが立っていた
タイミング悪すぎだろ,, はず,,
リン「イサギ、、、」
俺はリンに駆け寄ろうとした
すると,,
ぐさっっっ!
イサギ「ぇ,」
リンが、カイザーに刺された
イサギ「り、リン,?」
目の前でうめく血まみれの恋人
見上げれば,カイザーが包丁を持ち,立っていた
カイザー「これで一緒だ,,なぁ,ヨイチ」
イサギ「ぁ、ぁ,,いやぁぁぁっ!」
泣き叫ぶが,あたりのアトラクションの音がデカくて、かき消される
リン「、、、イサギ」
イサギ「ぁ,,り、りんっ、、だい,じょ,,』
リン「,,っ,,だい、じょうぶだ、、
よく聞け、イサギ、俺はお前のことが,,~~」
耳元で囁かれた声に目を見開く
イサギ「リンっ,!おれも、、っ」
そう言おうとして、ぼうぜんとした
リンが,,死んだ
いや,正確に言えば,瀕死状態だ
助かるか分からない
ぁぁ、、嫌だ,嫌だ嫌だ!
リンを失いたくないっ,,
イサギ「カイザー,,お前のせいで,,!」
カイザー「、イサギ、」
イサギ「お前なんてっ,,大嫌いだ!」
カイザー「なっ,,,なんだと,,」
カイザーが低くうめいた
手に持つ包丁をこちらに向け,突進してくる
俺は,避けようとしなかった
ぐさっ
視界が歪む
その場に倒れ込んだリンの顔が見える
ああ,やっと生まれ変われるのか
なぁ,リン
もう一度やり直そう
出会いから,デートから、キスから
たとえ環境は違っても、俺が恋するのはリンだ
そうに決まってる
だから,リン
生まれ変わっても,俺を好きでいてくれますか?
さっきの言葉が蘇る
『好きだ』
返事返せなくてごめん
だから,何度だって生まれ変わって,君に会いに行く
そして,伝えるんだ
君に,目一杯の愛を、、、
イサギ「ん,,」
俺はイサギヨイチ
平凡な高校生
最近彼氏と別れたばっか,,
いい相手がみつかるといいなぁ
あ!今日は学校だ!
急いで着替えて外へ飛び出した
ドンっ!
誰かとぶつかる
イサギ「あ,,すいませ,,」
リン「いてぇな」
見ると、高身長イケメンがいた
イサギ「、、、名前,なんていうの?」
リン「あ,?俺は,,イトシリンだ」
イサギ「へぇ!リンか!」
「よろしく!俺はイサギヨイチ!」
リン「ああ,」
なんか,懐かしい感じがする
まさかな!
リン「懐かしい,,」
イサギ「へ!りんもそう思う?」
リン「あぁ、」
イサギ「アハハっ!俺ら前世で会ってたりしてな!」
リン「な訳ねぇだろ」
イサギ「まぁ,そっか!」
気のせいかな!
俺らは歩き出す
一歩、一歩
この道はどこまで続いてるかな?
できれば一生続いていてほしい
なんでかは分からないけど
リン「おい!行くぞ!」
イサギ「はぁい!」
リンの隣に並ぶ
これで,俺の物語はおしまい!
次は君だよ!
ばいばい!
※続きあるかも!