今日は約束があってここに出向くことになっていた
満月が訪れる日、その日は別国である∑国の幹部さんと一緒にお話をする日なのだ
もちろん自分の国の幹部の人には言えない悩みだったり、話だったりがあるから幹部の人達には伝えていない
yu「寒くなってきましたね〜…」
∑「夜風が冷えるようになってきましたからね」
yu「なんかいつもすみませんって感じです…」
∑「いえいえ、こうやって話すの楽しいですし」
yu「なら良かったです」
∑「そういえば話は変わるんですけど、ここに来ることは幹部さんたちに伝えてるんですか?」
yu「伝えてないです」
yu「なんか言っちゃったらこっそり着いてきてたりしそうですし…」
∑「あ〜…ちょっとわかるな。俺も絶対自分の国の幹部に伝えたくないわ」
yu「やっぱそうなりますよね…w」
∑「あ、そういやホットミルク持ってきたんやけど飲む?冷えるかな〜って思って持ってきたんやけど…」
yu「え、いいんですか?じゃあもらいますね」
プラスチックのマグカップにホットミルクが注がれていく
ちょうどいい量で止まったミルクからは白い湯気が立ち込める
湯気は暗闇の中を漂うと星になって消えていくように感じた
yu「美味しいです」
Σ「ほんと?なら良かった」
yu「ずっと書類してた体に良く染みますw」
Σ「書類はずっと椅子に座りっぱなしやもんな〜…だいぶ辛いわ」
yu「ちゃんと書類やらない人が何人からいるんでね…」
Σ「やっぱどの軍にも最低一人はおるよな…」
yu「Σ国にもいらっしゃるんですか?」
Σ「そりゃあ…だから俺等が他の人の分もやらなあかんねんな…」
yu「何人分もあるのはやっぱ大変ですしね…」
Σ「まぁその息抜きでここに来てるからだいぶストレスは軽減されてるとは思う…」
yu「誰も居ない状況ですからね。なんでも言いたい放題ですし」
Σ「軍におったらみんな煩いからな…。ここやったら夜やし人もあんまおらんし…」
yu「ちょっと静かすぎて変な感じではありますけどねw」
Σ「普段が煩すぎて感覚麻痺ってるなw」
yu「確かに…。この前用事で見に行った時訓練してるはずなのにめっちゃ叫び声聞こえてきましたし…」
Σ「俺等の軍は模擬戦とかする時基本的にみんな叫ぶからな…騒がしくてほんと申し訳ないわ」
yu「別に煩くてもいいじゃないですか。なんだかんだ僕も軍の煩さは嫌いじゃないですし」
Σ「なんかちょっと分かる…w」
その後も暫く話していた
銃の扱い方のコツ、美味しい紅茶の話、軍の話…
色んな話をしていて時間が直ぐに過ぎていった
Σ「おっと、もうこんな時間」
yu「時間が過ぎるの早いですね〜…」
Σ「確かにそうやな」
yu「じゃあ僕もそろそろ軍に戻ります。バレたら厄介なので…w」
Σ「俺も戻るわ。まだ書類終わってないのあるしな…」
yu「それは…だいぶやばいですね」
Σ「まぁいけるやろw」
Σ「じゃ、また今度」
そう最後の言葉を告げて今回のお話会は幕を閉じた
コメント
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なんかどっちも大変そうだな...w 満月の日に会う秘密が気になりすぎて夜しか寝れないよ() リオンの小説好きすぎてやばい! 今回も投稿お疲れ様!!!