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最高です。ほんとに。男の戦い始まっちゃうの最高です。わくわくして待ってます!!
vnさん誘導が上手だァ✨ 続き楽しみにしてます😊
■事務所様、ご本人様、関係者様とは全く関係ございません。
■GⓉΛネタ 秘密結社lr受け
■精神を送るゲームとして扱っています。
■複数人出る時のみセリフの前に lr など表記します。
□末っ子 vn 可愛いですよね。こういう時は我儘であってほしい。
□そろそろ年齢制限入りそうなのでそれ用に別にノベル用意するか、このまま相互限定にするか決めなければ。
荒い呼吸を必死に抑えて、顔を見られないように俯く。
vn「ロレさん、どうしたの急に」
lr「い、や…」
震えそうになる声をどうにか耐えながら返せば、バニが黙る。
ちらりと伺えば何かを考えている…俺を、観察しながら。
vn「もしかして…バグの対象者だったり、する?」
lr「…んなわけないじゃん?何でそう思った?」
vn「事件の対応してる時とか、パトロールしてる時とかにロレさんと同じようなことになってる人を見た…から?」
この様子なら、まだ誤魔化しも…
vn「まだ誤魔化せると思ってるなら残念だけど、俺、確信持って言ってるから」
…駄目だったか。
警察やってるとやっぱりそういうの遭遇することも多かったりすんのかな。
lr「……だったら何よ。別に、どうにかできるから気にしないで」
vn「……アマルがいるから?」
lr「何でそこでアマルの名前が出てくる?」
アマルが協力者だとバレたら、俺を抱いてくれる人なんだとバレたら、アマルを見る目が変わってしまうのではないか。
そう思ったら俺の口はどうにか誤魔化そうと動き出した。
vn「そのためにわざわざ今日来たのかと思った。なんかこそこそ話してたし」
lr「普通に約束があっただけだが?てか、いつ症状が起きるかなんて俺に分かるわけないでしょ」
胸はざわついたけどね。
だからアマルんとこに来たわけだけどね。
vn「それもそうか…じゃあ、誰に頼るの?同じ組織の人?」
lr「なるせは女だし、皆には迷惑かけない」
vn「じゃあNPC?ロレさん、NPCを相手にしようとしてる?」
おいおいおいおいめっちゃ聞いてくるじゃんバニ。
え、何?取り調べ?これは取り調べですか?
俺いつの間にか取調室に連れて来られてたマ?
lr「めっちゃ聞いてくるやんバニ~。好奇心旺盛な方?」
とりあえずここから離れた方がいいか。
せっかく案内してもらったのに申し訳なかったな。
そう思いながら重い身体を必死に立たせて、出口へと向かう。
その時、温かいものが俺を後ろから包み込んだ。
vn「NPCにやらせるくらいなら俺にして」
lr「…バニ?」
vn「俺じゃ駄目?」
何が起こってる?
バニは何を言っている?
バニに抱き締められた身体から力が抜けて、へなっとその場に座り込んでしまう。
それを気にするどころかチャンスだといわんばかりにバニが腕に力を込める。
あの心地よい低音が耳に至近距離で、直接届いてくる。
vn「それともやっぱり誰か頼る人がいた?ロレさんはその人、好きなの?」
lr「ん゛っ…バ、ニ…耳…それ、やめ…」
vn「答えてくれないならやめない」
こ、こいつ~!
俺が上手く動けないからって調子乗りやがって!
lr「たっ、頼る人がいたら何なん!?バニには関係ないよね?ないよね!?好き…とかそういうのはよく分からんけど、協力してくれるって言ってくれる人に頼って何が悪い!?」
別にバニは俺を挑発してきたわけでも煽ってきたわけでもない。
分かってはいるが、今の余裕がない俺はこんな返し方しかできなかった。
すまんバニ。
vn「つまり、ロレさんを無理せず問題なく抱ける人が相手なら良いってこと?」
lr「そ、そうだよ!んで、俺にはもうそういう相手がいるから、だからさっさと放し…」
vn「じゃあ、俺でもいいよね。俺、ロレさんのこと抱けるよ。好きだから」
……は?
え?ちょ、ま、待て待て待て待て?今なんつった?
lr「お前も…そうなの?」
vn「……も、ね」
何か気に障ったのか、バニの眉間に少し皺が寄る。
ゆっくりと手が俺の身体を、服の上からすりすりと撫で始める。
lr「ちょっ、おおおおい!バニ!落ち着けバニ!!」
vn「やだ。ここで放したら誰か分からない人にロレさん奪われて抱かれるんでしょ」
lr「マジで落ち着け!ガチで落ち着いてくれ!!」
まさかの展開に頭がついていかない。
バニも想ってくれてるなんて知らなかったし、っていうか何でお前ら皆選ぶのが俺なん!?
趣味悪すぎ!?
lr「はっ…、なぁバニ、駄目だって…本当に後悔するよ、お前。だから…」
vn「やだ。ここでロレさんから離れた方が後悔する」
何でこんなに我儘かな~!?
今出せるだけの力でバニを突き飛ばすしかないんだろうか。
でも、そんなことしたらバニ、傷つく…よなぁ。
vn「ロレさん、お願い。俺を…」
「はい、そこまで」
俺を拘束する腕が消えた。
慌てて距離をとって振り向けば、バニの腕を掴んで上にあげさせているアマルがいた。
am「バニ、ローレンが困ってるだろ」
vn「…やっぱりアマルなんだ、ロレさんの相手」
am「そうだね」
バニに暴れる気が無いと判断したのかアマルはぱっと手を放す。
そして、俺の方へとゆっくり歩いてきた。
am「大丈夫?」
lr「え?あ、うん。特に何もされてはないよ」
ちょっと身体撫でられたくらいで、とは言わない方が良いと思った。
実際酷いことをされたわけでもないし。
vn「……俺が先に気付いてたら、ロレさんは俺を選んでくれた?」
lr「え?」
vn「結局、そういうことでしょ。アマルが俺より先に接触して、気付いたから協力者がアマルになっただけで」
なるせが言っていたことと同じことが起こっている。
俺のことを想ってくれているバニがいて、この状況はまさに先に出会ったのがアマルだからというのを示していて、険悪になる程でないにしても多少のヘイトがアマルに向きそうになっている。
なぁ、どうしたら良かったの、なるせ。
隠そうとしてもバニにバレちゃったんだよ。
自意識過剰って言われるかもしれないけど、俺一人が色々なものを狂わせていってるのかなんて考えてしまう。
俺が…俺が、どこかに一人でずっと隠れていれば…、
am「え、そうだよ」
曇りかけた気分が、アマルの声で吹き飛んでいった気がした。
am「でも仕方ないじゃん。俺が最初に出会っちゃったんだから。ローレンのことを好きな奴らの中で俺が一番ラッキーだったんだから仕方ないって。ごめんね、幸運の女神様味方にして」
見えなくても分かる。
面の下のアマルは嗤っているわけでも笑っているわけでもなく、ただ真剣にバニに向き合っていると。
バニはそこまでハッキリ言われると思ってなかったのか口を閉じてしまう。
その表情には悔しさが滲んでいるように見えて、本当にバニは俺を想ってくれていたんだというのが伝わってくる。
もし、なるせの言った通りエビオさんと小柳も俺を想ってくれていたら…?
俺は、どうすればいいんだろう。
am「ローレンはどうしたいの?」
lr「…えっ?」
am「俺は電話でああは伝えたけど、基本的にはローレンが望むことを優先したいと思ってる。ローレンは今、どうしたい?誰に抱かれたい?」
…出た、どこまでも俺の気持ちを最優先に考えてくれる男、アマル。
でもこのタイミングでそれ聞いてくるマ?
きっと、アマルの中では『俺の選択肢』の中にバニが存在が増えたと思っているのだろう。
だから確認をしてくれていると、そういうことなんだろう。
それでもよ。
lr「俺、結構ガチめに考えてあのメッセージ送ったんですけど?」
am「うん、分かってるよ」
lr「…変わってないよ、気持ちは」
そう、ぼそっと呟けばアマルは未だ座ったままの俺の頭をぽんぽんと撫でる。
そして、再びバニの方を向いた。
am「だそうだから、ごめん」
vn「…分かった。ロレさん、怖がらせてごめん。ちょっと焦りすぎた」
lr「あ、いや。全然全然。気にしてないよ」
vn「そっか、良かった。じゃあ二回目は俺を選んでくれるってことでいい?」
lr「あ、全然全然。いい……あん?」
vn「あ、言い切らなかったか」
バ、バニー!?
なんかすごい怖い誘導されてたような気がするんですけど!?
am「バニすごい攻めるじゃん」
vn「え、うん。ロレさん気にしてないって言ってたから」
lr「いやいやいや、それでも今のは卑怯だって卑怯だよ卑怯だもん」
vn「だってアマルが羨ましいんだもん」
だいぶグイグイ押してくるバニに動揺と恥ずかしさに襲われる。
いやまぁ、確かに…この言い方されたら、断るわけにもいかない、のか?
ちらり、とアマルを見ればすぐに気付いてくれて視線を向けてくれる。
そしてまた頭をぽんぽんと撫でられる。
am「ローレン次第」
まーた大人ぶって、いい奴ぶって。
『俺にだけ手を伸ばして』とか言ってたくせに。
あー、でも…。
lr「……ちょーっと、考えさせて。なんか、さっきよりきつくなったから、今は頭回んないかも」
そんな不機嫌そうにするなよバニぃ…。