「あっ、遅刻遅刻〜!」
どんっ!
「ごめんなさい、大丈夫でしたか?」キラキラ
「きゅんっ…!」
、
やば、
最近こう言うのが流行ってんのか…
ぶつかっただけで恋愛?ないない、
それなら転校生にこいしたーくらいのやつにしろよ。
そう思いながらページをぺらぺらめくる。
なぜこう思っているのに読むんだって?
恋愛部ってやつに無理やり参加させられたんだよ。
で、リーダーからこれを渡されて、ここからはもう君らの想像通り。
本当はゲーム部に入りたかったんだが、謎に顔がいいからって。
イライラする。
「お、恋愛小説?友梨もそんなの読むんだ〜(ニヤニヤ)やっぱり恋したいんだね~」
「お前、○人小説を読んでいる人に○人したいんだねって言ってると同じだぞ。」
「やーん♥︎」
こいつは友達…というか変なヤツ
俺にばっかかまってくる。
あ、名前は山田優。まぁ、覚えても無駄だから山とでも言っとくか。
「今日は転校生がいる。静かにしとけよ。」
つるっぱげの先生。
猛暑日、太陽の光が反射される。
「こんにちは…榛名田伶斗です…、すきなたべものは…たまごやきと寝ること、きらいなことは…うるさい人とチャラい人、めんどくさいひとです…」
「きゃあああああっ!」
「いけめんだー!」
うるせっ
「転校生がイケメンとか、漫画かよ。ま、隣には来ないだろ。」
そう思いながらレイトっていうヤツをじろじろ見ていると、
「じゃあ、榛名田くんは友梨ちゃんの隣席で。」
は?
席を把握した伶斗は、こちらへスタスタ歩いてくる。
背は…180か170くらいだろうか。まぁ、でっけぇな。
___ホールルーム終わり_____
「よかったじゃん♥︎イケメン君の隣だよ~♥︎」
…
あーイライラする。
イライラの半分はコイツだ。
あとの5割は弟の世話とか。
伶斗の顔がいいから、女子たちがこっちをジロジロ見てくる。
ふん、ザマァ( ・᷄֊・᷅ )
「山瀬友梨…いいなまえだね…」
!?
「えっあ、ありがとう…?」
心臓が止まるかと思った。
いきなり話しかけてくんなよ…
一限が始まった。
数学だった。
まぁまぁ得意な教科だが、計算するのが面倒くさい。
中休みまでカット
授業が終わった。
次は体育か、憂鬱だな。
「はぁ…」
「どうしたの?ため息なんてついて」
「次の体育が憂鬱だって。」
「じゃあ、僕が運んであげようか。」