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主の職場─
主は帰る時間になっても今朝の事もあって、何となく帰る事も、指輪を付けるのを躊躇っていた。
「あれ?◯◯さんって今日、当直の日だっけ?確か違ったはずだけど…」
主はこれ以上は職場には居られないな、と思い住んでいるマンションに帰る事にした。
いつもなら指輪をつけて、ロノの作るご飯を食べて、フェネスが準備してくれる広いお風呂に入って、ベリアンが淹れてくれた紅茶を飲んで…
(ベリアン…どうしてあんな事を?…考えても埒が明かない。ベリアンに直接、聞くしかない!)
そう思いネックレスチェーンから指輪を外し、指にはめた。
「主様!おかえりなさいませ。今日は少し遅かったですね…」
最初に会ったのはムーだった。ムーは主の元にすり寄ってきて、主の胸に抱かれ、ロノのご飯を食べようと食堂に向かって行った。
「主様、今日は遅かったですね!今日のご飯は旬の野菜を使った料理です!これで体力つけてくださいね!」
ロノは美味しそうな料理をテーブルに並べてくれた。
「…ありがとう。ロノ。」
少し元気のない主を見てロノは心配したが、主はただ疲れただけだよ、と言ってなんとか誤魔化した。
ロノには言えない。父のように慕っているベリアンの事で悩んでいる事を話してしまったら、ロノはどうなってしまうのだろうかと考えてしまうから。
主は食事を終えると、ドアの前で待機してくれていたフェネスと一緒にお風呂に向かう。
「今日は薔薇の花を浮かべてみました。
主様が以前、薔薇の香りが好きと仰っていたので…主様?」
フェネスにも元気がない事を突っ込まれたが、ロノと同様の言い訳をした。
お風呂にも入って自室で仕事のスケジュール確認とやることリストを作成していると、ドアをノックする音が部屋に響いた。
「どうぞ。入って。」
「…失礼します。」
主は誰だろうと思ったが、ドアを開けて入って来たのはベリアンだった。
「…まだお仕事中でしたか?無理はなさらないで下さいね。主様は頑張り屋さんなんですから。」
「あ、…えっと、もう終わるから大丈夫!」
今朝の事もあって主の体が若干、強張ったが、ベリアンはいつも通りに振る舞っていたので、余計に考え過ぎなのかと思い、聞きたかった事も聞けずに居た。
暫くはベリアンの淹れてくれた紅茶を飲んで、おしゃべりをしてゆっくりしていた。
「…主様、少し早いですが、ベッドに横になって下さい。毎日、お仕事頑張ってるんですから早めにおやすみになって下さい。」
主は言われるがままベッドに入り、 ベリアンの安眠サポートの言葉に従い、静かに目を閉じた。
深呼吸をしていると、突然唇に何かが触れた。主は驚いて目を開けると、ベリアンの顔が目の前にあり混乱しながらもベリアンから離れようとしたがあまりにも力の差があり過ぎて、離れられない。
「っん、んんーっ!ふぁっんっ」
ベリアンは馬乗りになり、主の服を脱がしていく。主は抵抗しようにも、両手はベリアンの右手の強い力で押さえつけられているため動かせないし、足もばたつかせたが足と足の間にベリアンの体があり何度も蹴ろうとしても無意味だった。
「っ、ベリアン!やめて!お願いよ…」
やっと主の唇を解放したかと思えば、ベリアンは主の背中に手を伸ばして下着のホックを外した。
そして、悲痛な表情で主にうったえかけた。
「…主様。お慕いしております。他の執事の誰よりも、主様の事を愛しております。
…私では、ダメですか?」
ベリアンはそう言うと、ギュッと主の両手を更に強く掴んだ。
ベリアンの気持ちを初めて知った主は頭が混乱し、どうして良いのか分からなくなる。
ベリアンが私を好き…?執事以上の感情なんて今まで分からなかったし、今までの気を持たせるような事はただの社交辞令か何かだと思っていた。
それでもアモンとの事を話すべきだと思い、今の自分の気持ちを伝えるため 主は声を震わせながら、口を開いた。
「私は、私が好きなのは、アモンだけなの。ごめんなさい。だから、もうやめて。」
ベリアンにとって、1番聞きたくない言葉を主の口から聞かされたが、ベリアンは主の言う事は聞かずに主の気持ちの良い場所を探し始めた。
もう聞きたくない、主様と繋がれば何かが変わるかもしれない、そう思いベリアンは本能のまま動き始めた。
最初のうちは主も必死の抵抗をするものの、快楽には抗えず次第に甘い声を出し始めた。
ベリアンは主の胸を存分に楽しんだ。舌を這わせ、軽く甘噛みをし、アモンに付けられたであろうキスの跡を見付けると、ベリアンも自身の跡を付け始めた。
ベリアンは主の両手を強く掴んだまま、反対の手は主の下半身に伸びていき主の服を脱がした後、足の間に顔をうずめた。
「主様の甘い声、もっと聞かせてください。」
ベリアンは音を立てながら、主の突起物を優しく舐め始め、次第に主の中に指を1本、2本と入れ始め激しく出し入れをした。
「ぁっ!いやぁっ!んっっあんっ」
主の息遣いがだんだんと変わってきているのが分かり、ベリアンはいっそう激しくした後、主の体は何度も達してしまう。
主はアモン以外で感じたくないのに、体がいうことをきかない事に心が蝕まれていく。
「っ嫌ぁ、んぁっベリアンっ!ハァハァっぁぁあ
!もうやめてっ、お願い…」
必死に抵抗しても、ベリアンの両手を掴む手は緩む事もなく逆に強くなっていった。
ベリアンは主の全身を隈無く舐め、少しでも感じるところがあれば丁寧にキスの跡を付けていく。まるで次の機会のための付箋を貼っていくように…
「っんあ!んっ…ハァハァっベリっアン…」
主はベリアンの優しいキスを少しずつ受け入れ始めると、心地よくなっていった。
そしてだんだんと主の手からは抵抗の意思がみられなくなったためか、 ベリアンは主の両手も今なら解放しても大丈夫だろうと手を放した。
体をぴくつかせている主を見て、ベリアンももう我慢の限界にきていたのか急いで服を脱ぎ、主の秘部に自身のものを当てると一気に奥まで入れた。
「んぁあっ!…っ、痛いよぉ」
「大丈夫ですよ、主様。直に気持ち良くなりますから。」
主は泣きそうになりながら、痛みに耐えた。
ベリアンのものは想像よりも太く硬く、主の中を掻き回す。その度に主は甘く縋る様な声でなき続けた。
「…っ、主様、もう痛くはないですか?」
主はベリアンの気持ち良さそうな甘い声が耳を刺激され、心地良くさせてくる。
「っうん。痛く、ないよ、ハァハァっ、気持ち、良いよ…んっベリアンっんぁ!ぁっ」
ベリアンもまた主の声が耳を刺激され、お互いに心地良くなっていた。
「それは良かったです。もっと私で気持ち良くなって下さいね♡っ、他に何かして欲しい事はありますか?」
「…っ、キス…して…っんぁっ」
主の頭はもう何も考えられなくなり、本能のままベリアンを求めるようになっていった。
「…フフ、どこに欲しいですか?」
ベリアンは意地悪をしながらも、主の口に優しくキスをした。その際、グッとベリアンのものが奥に入ってきてまた主は達してしまう。
「主様…◯◯さん、お慕いしております。誰よりも愛しております。」
ベリアンは主の頭を撫でながら、主の中に優しく出し入れしてた。
まるで本物の恋人の様な時間に、ベリアンは悦びを感じていた。いつまでもこうしていたいと思えるほどに…
主がベリアンを完全に受け入れ、しばらくした後─
バタンッ!!
主の部屋のドアが大きな音を立てて開いた。
コメント
1件
うわあ…第5話、一気に重くて生々しい展開になりましたね。冒頭の「いつもなら〜」の日常描写と、今の状況とのギャップが効いてて、ベリアンへの信頼が逆に恐怖を増幅させてる感じがしました。主様がアモン一筋なのに対して、ベリアンの執着が悲痛で、読んでて胸が締め付けられました。ラストのドアが開く音、誰が来たんだろう…続きが気になります。みーさん、引きのタイミングが絶妙ですね。
みー
8
Codeレイ
46