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んふふふふふふふふ
ふらいぎですん
ほのぼのフルァァァァイギジャイ(フライギ)
よんでない人は先にサンダーソニアを見ることをおすすめします、
読んだ前提で話を進めるのですが、
読みたくない人もいると思いますので設定だけ、張らせていただきます
フランスの設定:成人男性。無名の画家。いつもタメ口で話してくる。少しロマンチスト。イギリスとは幼馴染であり、初めてあったときから一目惚れしていたらしい。今はイギリスとは恋人という関係。一人称僕 二人称〇〇。
イギリスの設定:成人男性。ホワイト企業務め。いつも敬語だが、ブラックジョークをよく言うので少し関わりにくいとことがある。フランスとは幼馴染、今は恋人同士、お付き合い中。一人称私 二人称貴方、〇〇さん、フランスは呼び捨てで呼びます。
では、、、れっつらごー!!!!!
午前十時。
まだ風は少し冷たいけれど、陽はよく差していた。
仏「んー……やっぱ、春の匂いって好き」
私「くしゃみを誘う匂い、ですね」
仏「……風情のかけらもないなぁ、イギリスは」
私が言うと、フランスは笑いながら眉をしかめて見せた。
わざとらしく肩をすくめてみせるくせに、目元は嬉しそうに緩んでいる。
私「でも、まあ……嫌いじゃないです。今くらいの陽気は」
仏「へえ? ……じゃあ、もっと出歩くか? 今日は一日あけてあるし」
私「えっ……今日、そんな予定でしたっけ?」
仏「えっ、してなかったっけ? ……ま、いっか。イギリスが嫌じゃなきゃ、それでいい」
彼の言い方はいつもと同じ、軽い調子だったのに。
その中にほんの少しだけ、「繋ぎとめるような響き」が混ざっていたことに、私は気づいていた。
私「……今日は、行きたいところがあります」
仏「へえ、どこ?」
私「……花屋です」
仏「……あー……」
一瞬、彼の顔が強張る。
あの時、サンダーソニアを渡した直後――“助けて”を伝えたあの日の、痛みの記憶がよぎったのだろう。
私「……もう、あの時みたいなのは渡しませんよ」
仏「わかってる」
私「ただ、“ありがとう”を伝える花を、選びたくて」
仏「……」
ほんの数秒、沈黙が落ちた。
仏「……なにそれ。ずりぃ」
私「ずるくなんかないです」
仏「いや、僕が花買ってくるの、先に言おうと思ってたのに……抜け駆けかよ」
私「……ふふ、言ったもの勝ちですよ」
フランスがぷいと顔を逸らした。
でもその耳まで赤く染まっていたから、きっとまた、からかってやりたくなった。
仏「……しょーがないなぁ。今日のところは、付き合ってやるか」
私「はいはい、ありがたくエスコートしてください」
仏「まっかせろ。……んじゃ、手」
私「え?」
仏「だから、“手”。今日みたいな日は、ちゃんと繋いで歩かないと」
一瞬戸惑ったけれど、私はそっと、彼の手を取った。
あたたかい。けれどどこか、くすぐったい。
仏「……お前のくせに、手ぇ小さいな」
私「……人の手を握っておいて、その言い草はひどいと思います」
仏「はは、ごめんごめん。……でも、こうしてれば、絶対に離さないから」
私「……はい。私も、もう離しません」
そして二人、花屋に向かって歩き出した。
今日も“選ぶ”のは、誰かに気持ちを伝えるための花。
“ありがとう”でも、“好き”でも、“一緒にいてくれて嬉しい”でも。
名前がどうであれ、伝えたい気持ちは、もう心の奥からちゃんと溢れている。
コメント
2件
ニヤニヤが止まらん…