こんにちは momoです
今回は束縛?みたいなものを書いてみました
※監禁 束縛 若干だけどほんのり死あり
どぞ
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Kne視点
「今日で何日目だっけ、、、」
クッションの置かれたソファー、黒色に塗装された壁、綺麗に整えられたベッド
飽きるほど見た光景にため息が零れる
いつの日からか、僕は葛葉の家から出られなくなっていた
最初は、ただの甘えたなのかと思っていた
でも、一緒になってゆくうちに違うことに気がついた
別々だった寝室は半ば無理矢理一緒にされ、洋服やアクセサリーも葛葉が選んだ物以外クローゼットに入っていなかった
どうにか配信部屋だけは別々にしてもらい、僕は前まで葛葉の部屋だった場所で配信を行っている
仕事や配信が出来ない訳では無いから、別に不服では無い
ただ、時々外に出てみたいと思う
もうずっと外に出ていなく、肌は青白くなり、不健康な顔色になっていた
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配信を始めた所、丁度葛葉も同じく始めたようで
防音とは言えど叫び声やら暴言やらは、聞こえて来るものだ
少し前コラボしてるライバーに冗談めかして
「今実は、葛葉に束縛されちゃって、家から出られないんですよね」
と言ったところ
まじで仲良いよね笑
と返されてしまい、リスナーも気づいている者は0に等しく
クロノワてぇてぇ
蚊帳の外
ついに付き合ったか、結婚式呼んでくれよな
など、意味の分からないコメントで溢れかえっていた
生憎葛葉にもその配信を見られていたようで、酷い目にあった記憶は、残念ながら、新しいものだ
葛葉は幸せ?
そう問うと
叶が生きててくれれば
と苦しそうな顔で返されてしまった
最近、葛葉の様子がおかしい
配信や人と話している時は普段の声でも、僕と一緒になると、ワントーン低い声で話される
そして目に光がなく、ニコニコと楽しそうな笑顔を見せる事も無くなった
僕はいちど、なぜ監禁しているのか
と聞いてみたところ
“叶のためだから”
と笑っていない笑顔で返された
それが怖く恐ろしく、僕は葛葉にほんの少し敵意を出すようにした。
今まで向き合って眠っていたベッドは葛葉は僕の方を向いているが、僕は反対側を向き、ロトを抱きしめながら眠っている
キスもハグも僕からはしなくなった
しなくなったと言うより、葛葉からしてくれることが多くなった。
嬉しい半面、なんだか不気味だ
「ちゃんと寝てね〜」
いつもの決まり文句を言って配信を閉じると
隣の部屋から聞こえてたはずの声が、しなくなっていた
恐る恐る自室の扉を開き、廊下に出てひと呼吸置き、小さな音でノックをする
「入るよ?」
返事がないことを確認し、ゆっくり、扉を開ける
ただ部屋に入るだけなのに、異様な緊張感が張り詰める
ギィッと音をたてて開いた扉の先には、こちら側を向いたゲーミングチェアが置いてあった
きっとどこか買い物にでも出かけたのだろう
辺りは青、黄、赤と綺麗なグラデーションになっている空が広がっていた
「暗くなる前に戻ってくるといいな、、」
窓を開けると子供たちが楽しそうに話す声が聞こえる
時計の針は4:26を指している、学校の下校時間か、、
「、、、出たいな」
は、、、?
自分が発した言葉を理解するのに、多少時間がかかった
出たい、そう思ったのに間違いは無かった
思い経てば行動に移すのは早かった、
スマホをポケットにねじ込み、ロトを片手に家を出た
はずだった
扉を開くと、そこには丁度今帰って来たであろう
驚いたような顔をした葛葉
そして目を見開いている僕
その瞬間、僕は死を覚悟した
紅い殺意に満ちた瞳に射抜かれ、恐怖で腰を抜かしてしまった
玄関にヘタリと座り込むと
歯を食いしばり、目をぎゅっとつむり、腕で顔を覆う
殴られる、殺される、僕が外に出なければ
「ッ、、ごめっ、、なさいッ、、ごめんッなッ、、さい」
だが、帰ってきた返答は
『、、ごめんなさい?何言ってんだ、大丈夫か?驚かしてごめんな?』
「、、、、はぇ?」
『怪我は?立てる?』
殴られもしなければ、先程の鋭い殺気のこもった眼光は気配を消し、優しく愛おしいものを見る目に変わっていた、
「あ、、怪我は、ない、、でも、、、立てない、、かな」
僕がそう言うと、葛葉は僕を姫抱にして、リビングまで連れていってくれた
僕をソファーにゆっくり下ろすと、葛葉は隣に座り
『どうしたの』
「、、、なんでもない」
『叶、そんな顔してんのになんでもないわけないだろ?』
「っ、、、」
『ゆっくりでいいから、話してみて』
と、詰められてしまう、
最近葛葉に恐怖心を抱いていたこと、敵意を向けていた事、外に出たいと思ったこと、葛葉は頷きながら話を聞いてくれた
「だから、怒られて、、殺されるかと思った、、、」
『、、そっか、一回目はいいけど、二回目はダメだからな!』
「、、許してくれるの?」
『うん、怖い思いさせてごめんな
あと、出かける時は俺に言ってからにしろよ、一緒に行くから』
久しぶりに見た優しい笑顔に頬を伝う涙が止められなくなった
こんなにも優しい恋人に、自分は何をしてしまったんだ
酷いことをしたのに許してくれている
『え?!ちょっおい!?泣くなよ?!』
「んふ、、泣いてないもん」
『泣いてんじゃねぇか』
「泣いてないぃ!」
葛葉の胸に顔をグリグリと埋めると、少し早い心拍音が聞こえてくる
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kzh視点
危なかった、一瞬バレたかと思った
扉を開けた瞬間叶が飛び出してきて、目を見開いたかと思えば
玄関に座り込み、謝りはじめる
こんな叶を見たのは初めてだ、どん底の恐怖に満ちた顔
まさかここまでだとは思わなかった
だが、叶がやっと自分のモノになって良かった
1人目の叶は村の人間共に協会ごと焼かれ
2人目の叶は人間の愚かな戦争に巻き込まれ
3人目の叶は居眠り運転のトラックが轢き逃げ
今までずっと隣にいたけど、一度も救えなかった
人間には抗えない死がある
だから監禁した
俺の傍にいればいなくなることも無い
自分勝手なことに巻き込まれる心配もない
その通りに、今は俺の腕の中ですやすやと寝息をたてている
きっと叶は知らないだろう
叶が敵意を出すように
叶が外に出たがるように
叶が家を出るように
仕向けたのが全て俺だと言う事を
叶が自分から俺に依存していくようにながい時間をかけてここまで来た
1回あげてから落とすと、人間は依存しやすくなる
だからこそ、次は今後出たいと思わせないようにする
どんどん溶かして、依存して、俺がいないと生きて行けなくする
そうすれば、叶は俺が大好きになる、俺が全てになる
『絶対に俺から離れるなよ、叶』
骨が軋みそうなほど強く抱き締めて眠った
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はい、かなり前に書いたんですけど忘れて放置してました
今回あんまり書かないやつを書いてみました
自分的には意味わからん終わりかたで不服
じゃまた
コメント
2件
もうタイトルから天才よね