銀さんからも告るようなんで自衛よろ
(夕方・万事屋の屋上)
夕日が江戸の街を金色に染めている。
今日もカオスな収録騒ぎが終わり、全員バタバタと帰っていった。
残ったのは銀時と彩音だけ。
銀時「……やっと静かになったな。」
彩音「そーだな……。今日のは、ちょっと疲れた。」
銀時「まぁな。中の人が二人も出てきたらそりゃあ脳みそショートするわ。」
(苦笑)
彩音「……ねぇ、銀時。」
銀時「ん?」
彩音「“中の人”ってさ……やっぱ、すごいよね。声ひとつで感情伝えたり、笑わせたり……」
銀時「そうだな。けど──」
(銀時、視線を彩音に向ける)
銀時「オレは、お前の声のほうが好きだよ。」
彩音「──エッ?」
(顔、真っ赤)
銀時「どんな声優がやろうが、どんな設定になろうがさ。お前が話す“そのままの声”がいちばん落ち着く。」
彩音「……そ、そんなこと、さらっと言うなよ……」
(沈黙。夕日、赤く濃くなる)
銀時「……なぁ、彩音。」
彩音「ん?」
銀時「今日のアレ、思い出した。お前が“推し”見てテンパってたとき。」
彩音「わぁー‼︎やめろ‼︎それ言うな‼︎」
銀時「(笑)いやぁ、あんな顔、初めて見た。可愛かったぞ?」
彩音「~~~~~ッ!!!」(顔真っ赤)
銀時「……(少し真面目な声)なぁ彩音。」
彩音「……なに。」
銀時「オレたち、なんだかんだで長ぇこと一緒にいるよな。バカみてぇな喧嘩も、くだらねぇ事件も、笑って乗り越えてきた。」
彩音「……そうだな。」
銀時「けど……」
(銀時、ゆっくり彩音の方へ歩み寄る)
銀時「最近、お前の声聞くと、落ち着かねぇんだよ。」
彩音「……え?」
銀時「バカだな、オレ。あんだけ“冷静沈着”とか言われてるお前に、
ちょっと喋られるだけで動揺してんだぜ?」
彩音「……銀時。」
(小さく息を呑む。夕日が完全に沈み、夜風が吹く)
銀時「だから……もう、誤魔化さねぇ。」
(近づいて、そっと彩音の手を取る)
銀時「……オレ、お前のことが好きだ。」
(間。屋上を風が通り抜ける音だけが響く)
彩音「……銀時。」
(ゆっくり手を握り返す)
彩音「オイオイ、この前アタシが告ったの忘れたのか?」
(微笑)
銀時「(ちょっと照れ笑い)忘れるわけねーだろっての。」
彩音「……うるさい。」
(視線が交差する)
──ほんの一瞬、
江戸の夜空に流れ星が走った。
へっへー😏
書きながら死ぬかと思った
だって彩音の元ぬっしの中の人やぞ?
死ぬで







