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ー行くのですか?ー
「行くしかないだろ…」
さすがにクラスメイトを山の山頂でずっと待たせるわけには行けない。
でも、どうやって戦えば良いんだ?陰陽師ってどうやって戦うの?
ー術を使ったり、札を使ったり、式神を使役したりですかね。あと、普通に呪具で切り付けてくるものもいますねー
霞けっこう詳しいね。
ー…常識ですよー
そうかー、どうしよ。陰陽師としての戦い方は。
基本式神というか、眷属に戦ってもらって、僕は札をつかって攻撃とか防御とかしようかな。
ーなら眷属は式神らしく札に入れておいた方がいいですよ。そちらの方が陰陽師らしいですー
そうなの?
ー大体陰陽師は調伏した式神を札や筒の中に入れています。体の中に入れてる気持ち悪い輩もいますが…
やり方は…わかりますか?ー
うん、なんとなく。ほんとに土地神になるといろんなことがなんとなくわかるようになるね。
ー全部ではありませんが、土地神として使える力は自ずと土地神としての力が教えてくれるはずですよー
都合がいいねぇ
ーそれが神というものです。力が強くなるにつれて教えてくれることも多くなりますー
じゃあ、早速使う札と眷属を札に入れようかな。
実は札に使えそうないい和紙を買ってあるのだ。
入れる眷属はこないだ創ったあいつにしよう。
山頂にだいぶ前から来てたみたいで、待ち合わせ時間にはもうアップが終わって少し汗をかいた立花さんがいた。
動きやすそうな着物を着て、腰には刀を差した立花さんはとても綺麗だった。
うん!和装女子かわいいね!
「来てくれてよかった。」
「きたくなかったよ…」
「ごめんね。でも、真広君の実力がどうしても知りたくて。対決の勝敗はどちらかが負けを認めるか、戦える状態じゃなくなった方が負けでいい?」
「うん…いいよ。」
「じゃあ、いくよ?推して参る!」
そう言って立花さんは、刀を抜きこちらに走り出した。
待って!真剣じゃん!!やばすぎるって!
僕は札で結界をはり、金魚に攻撃命令を出した。
「攻撃しろ!」
金魚ちゃんたちの水弾が飛ぶ。今回はいつも護衛につけている大金魚2匹と小金魚5匹だ。大金魚の水弾はサッカーボールくらいある。
立花さんは華麗なステップで次々とくる水弾を避ける。
「撃ちまくれー!」
しかし、どれも当たらない。
そうこうしているうちに立花さんが近づいてくる。
「仕方ない。あいつを使おう。」
僕はポッケから眷属を入れた札を取り出す。
「出てこい、土男!」
札から召喚されのは、3メートルはある大きな身体の土男だった。
「なにこいつ!」
そう言って土男に切りつけるが、切った側からつちが盛り上がり回復する。効いている様子が見られない。
立花さんの足が止まった隙を僕は見逃さない。
「縛!」
体を拘束する札を飛ばし、立花さんは動けなくなった。
「くっ!」
「僕の勝ちだね。」
いつでも水弾を発射できる状態の金魚たちで周りを囲み、僕はそう言って立花さんに札を突きつけた。