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その日も忙しく薬部屋で調合に励んでいた。
部屋の傍の椅子には、シャルルダルク様とレガット様がおられる。
「あのぅ…
お2人とも、暇なのですか…?」
「暇では無い。」
シャルルダルク様が書物から顔を上げずに答える。
「オレも忙しい。」
レガット様は横笛を吹くのをやめて、言う。
「はぁ…
私今から街に出まするゆえ、薬部屋に鍵をかけて…」
「何をしに行くのだ?」
シャルルダルク様が尋ねる。
「キーラ様の結婚パーティーのドレスを買いに行くのです。」
「「俺(オレ)も行く!」」
「はぁ…
2人ともドレスに興味があるのですか?」
「たわけ。
あるわけ無かろう。」
シャルルダルク様。
「オレが興味があるのは、マリーナあなただけです。」
レガット様。
「お前、よくそんなキザな台詞が言えるものだな。
今昼前だぞ。」
「気の利いた台詞1つ言えない兄上には言われたくありませぬ。」
「なにを!?」
「なんですか!?」
2人は胸ぐらを掴みあう。
「おやめください!
連れて行きませぬよ!!!」
という訳で、3人で王都に出た。
ドレス屋に着き、私はセール品を見に行く。
「コレが良いぞ、マリーナ。」
シャルルダルク様がミントグリーンのドレスを指さす。
私は値札をちらりと見る。
「金貨6枚!?
予算オーバーでございます。」
「キーラ姫の結婚パーティーに、セール品を着るのか?」
「仕方ありませんでしょう。」
しかし、もっとまともなドレスは無いのか?
セールコーナーに置いてあるのは、ヴァンパイアのようなドレスばかりだ。
「んー…
これはどうだ?
マリーナ?」
淡い水色のレースのドレスをレガット様が持ってきた。
「金貨3枚でございますか…
うーん…」
「買ってやるぞ?」
シャルルダルク様。
「施しは要りませぬ。
少し予算オーバーですが、これにしまする。」
私は淡い水色のレースのドレスを買った。
「よし、食事に行こう。」
「そうしましょう。」
「は?
もう帰ろうかと…」
「いいでは無いか。
食事ぐらいご馳走させよ。」
シャルルダルク様もレガット様もおっしゃるので、私は甘える事にした。
しかし、それなら、もっと良いドレスを着てくれば良かったな。
私は緑のチェックのワンピースの自分を見てそう思った。
そして、ホテルの最上階のレストランで、私たちは食事した。
ステーキを口に入れようとした、その時…
「マリーナ…!?」
聞き覚えのある声がした。
振り向くとそこには…
「ベルゼ様…」
「何故、奴隷になったお前が高級レストランに居るのだ!?
身分をわきまえぬか!!!」
リリアを連れたベルゼ様は高圧的に言う。