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#ベリアン・クライアン
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番外編111『止められない衝動』前編
※メイスト7章のネタバレです。捏造含みますので苦手な方は🔙お願いします。
このお話は番外編104。105を改編してあります。
シャーキル・ポートレア。ポートレア家の当主が軍を侵攻させたと報せを受けた私達は
南の大地を訪れた。
そこで、待ち構えていたのは――。
ポートレア家 宮殿
『悪魔執事の主。久しぶりだな。最後に会ったのはいつだったか…そうだな、地下の執事達を連れて…訪れた時か。』
『シャーキル様……何故、何故貴方が…天使の味方なんて……っ。』
『何故、か…そうだな…。ふっ。意味など特にない。私はただ神の意向に従うのみ。神が人類を滅ぼせと言うならそれに従うのが神を崇拝し、信仰する私の務め。神の望む世界にするには人類は滅亡しなければならない。その為にはまずお前らだ。』
シャーキル様が血のついた剣を振るう。
『っ、既に1人…殺めてしまったのですか…?どうして、こんなことしても意味はない!』
『主様……。』
『悪魔執事は…みんなは、天使を恨んでる。天使がいなければ…幸せでいられた。悪魔執事として生きなくても普通の人間として…生涯を終えられた。…でも。みんなが悪魔執事じゃなかったら。私達は出会えなかった。』
『こうして、傍にいることも…。思い出を作ることもなかった。悪魔執事のみんなと出会えて良かった、なんて不謹慎かもしれないけど…。』
『無い物ねだりよね。そんなの。私は、天使も貴方も絶対に許さない。この手で……貴方を裁く!』
『悪魔執事の主ごときが…貴族である私に刃を向けるか…愚かな。』
『主様、お下がりください。』
『ユーハン…っ。』
『お前はサルディス家の…元少佐のシノノメ・ユーハンか。ふっ。ははははっ!』
『何がおかしい…っ。』
『――フブキ。お前のお目当ての奴が来たぞ。』
『……!!』
その名前を聞いた途端…全員が凍りつくように
時が止まる。
宮殿の、奥から現れたのは長い黒髪を下ろし…眼帯をつけたかつてのサルディス家の当主。
サルディス・フブキだった。
『なんで、ここに…?』
『知りたいか……?シャーキルに軟禁されていたんだ。あの大地で湯治をしていた時にな。』
(あの大地…。一角山の温泉……!)
『やはり、あれは……っ。』
『私が生きていたことに度肝を抜かれたか?くくっ。そうだよな?お前の家族の仇だからな。』
『ぐ……っ。』
ギリッと剣を握り締める。
『……ユーハンさん、落ち着いてください。』
『はぁ、はぁ……っ。』
『さぁ。聖戦を始めよう。お前達を片付けた後は他の大地……東、西、北、中央…全てを終わらせる。』
『そんなこと…絶対にさせない。私と…執事のみんなが貴方の野望を壊してみせる!』
『お姉ちゃん、私も……っ。』
『百合菜…。…分かった、貴方に稽古をつけたのは私だもの。剣の腕は保証するわ。』
私は剣を百合菜に渡す。
『これ、私の…?』
『えぇ。今この時…これは貴方だけの武器。
この剣を持って、貴方の命と…みんなの命を守りなさい。』
『お姉ちゃん……うん!』
私と百合菜は本を開いた。
『『来たれ、闇の盟友よ。我は汝を召喚する。ここに悪魔との契約により、執事たちの力を解放せよ。』』
『ありがとうございます、主様。』
『主様…あいつを…フブキは私に任せて頂けませんか…。』
『ユーハン…。』
(一人で戦わせたら…悪魔化してしまうかもしれない。それなら私も一緒に……。)
『ユーハン。私も一緒に戦うわ。約束、した ものね。』
『主様……。はい、ありがとうございます。』
バサッ、バサッ。
『おやおや、悪魔執事が沢山いるね♪』
『ふん……。やっと終わらせられる。お前らとの戦いが。』
『ベリアン。私とユーハンはサルディス・フブキを制圧する。ハウレス達はセラフィムをお願い。』
『かしこまりました。』
『はい、主様。ロノ、バスティン、行けるか。 』
『あぁ。』
『もちろんだ。』
『ハナマル、テディ。』
『ん?』
『はい、主様。』
『ハナマルとテディはここに残って欲しい。
いざと言う時……悪魔化したとき助けて欲しいの。』
『『……!』』
『わかった。まぁでも主様の手助けくらいさせてくれよ?他の天使共は俺とテディちゃんに任せて。』
『主様、ユーハンさんをお願いします。俺も援護しますから。』
『うん、ありがとう。』
『ルカス、百合菜と一緒に行動してて欲しい。いつ、どこで狙われるか分からないから。』
『かしこまりました。ナック君、ラムリ君、行けるかな?』
『もちろんです!ルカス様!』
『いつでも大丈夫ですよ。』
『ミヤジ先生。私も一緒に主様とフブキを壊したいです。』
『ラト君…』
『私はあの人にも用があります。壊すのはユーハンさんでも…手助けすることはいいですよね?』
『ラト、でも……。』
『ラト。いいわ。貴方もここに残りなさい。』
『クフフ、ありがとうございます。』
『ベレン、シロ、クロウザー。ベレンはベリアンの援護を。シロとクロウザーは……。』
『ふん、我は我の好きなようにする。』
『俺も。好きなように暴れさせてもらうよ。』
『えぇ。それで構わないわ。』
バサッバサッ。
『広い場所へ移動しようか。』
『ふん、着いてこい。悪魔執事。』
宮殿 選別の間
『ここは選別の間…君達に選ばせてあげるよ。私に殺されるか、人間に殺されるかを。』
『お前だけは絶対に許さない…俺の妹をあんな風に…っ。』
『ロノ、背中は任せても構わないよな。』
『誰に物言ってんだよ。あたりめぇだ!』
セラフィム・天使VSハウレス、ロノ、バスティン
宮殿 殺戮の間
『残酷に、その剣ごとへし折ってやる。』
『お前らの好きにはさせねぇよ。アモン、いけるよな?』
『もちろんっす。あの時不完全燃焼だったっすからね。今度こそ……スローンを倒すっす。』
『ふん、今に吠えていろ。』
スローン・天使VSボスキ、アモン
宮殿 神聖の間
『ここは本来神しか訪れることは許されない。穢れた存在のお前らを…ここで殺してやる。』
『シャーキル様、我々は貴方を許しません。主様の為…その命頂きますよ。』
『今にその口聞けなくなる。さぁ、始めよう。』
シャーキル様・憲兵VSベリアン、フェネス、ルカス、ナック、ラムリ、ミヤジ、フルーレ、百合菜
宮殿 本殿
『ユーハン。私に剣を振るうのか。私に忠実だったお前が…私に刃を向けるとは。』
『黙れ…っ。私の家族を殺したお前は私の君主じゃない!今復讐を晴らしてやる……っ。』
『さぁ、かかってこい。ユーハンその他諸々。』
フブキVSユーハン、ハナマル、テディ、ラト、
麻里衣
『シロ、俺達は周りの天使達を何とかしよう。みんなのサポート役は慣れてるからね。』
『無論だ。百合菜と麻里衣には指1本触れさせない。』
『ご主人サマを守るのが俺達の役目だからね。』
『ムー。危ないから隠れてなさい。』
『でも……。』
『大丈夫。私達は負けないわ。』
ムーを宮殿の宝箱の中に入れる。
『何があっても…ここから出てきちゃダメよ。』
『主様…っ。』
バタンッ。
『みんな。手加減しなくていい。今日ここで…全てを終わらせましょう。』
ギラッ…。
無数の瞳がギラつく。その視線の先は憎き相手にそれぞれ向けられた。
次回、後編へ続く!
コメント
1件
みぅ🤍🥀: わあ……重い……すごく重い展開ですね。ポートレア家の裏切り、フブキの生存、それぞれの因縁が交錯する戦いの準備——特にユーハンの復讐心と、それを止めようとしつつも一緒に戦う覚悟を決める麻里衣の姿が胸に刺さりました。みんなに役割を託すシーン、本当にリーダーとしての覚悟を感じます。次回が気になりすぎます……!