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#ベリアン・クライアン
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番外編111『止められない衝動』後編
※メイスト7章のネタバレです。捏造含みますので苦手な方は🔙お願いします。
このお話は番外編104。105を改編してあります。
宮殿 選別の間
『はぁぁぁっ!!』
ブンッ!!
『ふふ、残念。当たらないよ。ねぇ、ハウレス君。君の妹と何百年ぶりにあったあの日、どんな気持ちだった?会えて嬉しかった?それとも悲しかった?死んだはずの芋が、目の前にいて…動揺した?』
『っ、黙れ…っ。』
ヒュンッ…!!
『妹の…トリシアの安らかな眠りを妨げた……その罪は重いぞ。セラフィム……っ。』
『あぁ、いい、凄くいい……怒りが、憎しみが込み上げたその瞳…。』
『ロノ、俺とお前でセラフィムの羽を落とすぞ。』
『あぁ。ハウレス。トドメはお前が刺せ。』
『ロノ、バスティン…。』
『とどめを刺すに相応しいのはハウレスさんだ。』
『俺とバスティンで前座を作る。最後は頼むぜ、ハウレス。』
俺とバスティンは剣を振るう。
『っ……!』
ザシュッ……!!
『やっと…っ。届いたな……っ。』
『ハウレス!今だ!!』
知能天使の羽が落ちたのを確認して声をあげる。
俺は剣を振ってセラフィムの身体に刃を突き立てた。
グサッ!!
宮殿 殺戮の間
『はぁ、はぁ……っ。』
『ボスキさん……っ。』
『うるせぇ、下がってろ。』
『ふん…2人いれば勝てると思ったか。愚かな。』
『お前だけは許せねぇ。俺の手で消してやる。』
『消されるのはお前らだ。まずは手負いのお前…。』
『っ、アモン……っ。』
『ボスキ!アモン!』
『『……!?』』
大きな武器を抱えてやってきたのはフェネス。
『フェネスさん!?どうしてここに…。』
『シャーキル様はルカスさんたちに任せてきたんだ。俺も一緒に戦うよ。』
『ったく。俺とアモンで充分だっつの…。』
『1人増えたところで意味はない。』
『それはどうかな。俺達の連携は誰にも負けないよ。ね、ハウレス。』
『『は?』』
ハウレスが武器を持ち入口の前に立つ。
『ハウレス、お前まさか…。』
『何故、お前がここにいる…。まさか、…』
『あぁ。セラフィムは倒した。』
『な……っ。』
数刻前
『ぐ…っ。ふふ、これが死ぬっていうことなのかな。初めての体験だ。ケルビムもこんな感じだったのかな…。ねぇ、ハウレス君。』
『……。もう何も言うな。お前のその声を聞くだけで虫唾が走る。』
俺はセラフィムに剣を突き刺す。
『ロノとバスティンはどうしたんすか?』
『先に俺を行かせてくれたんだ。さて、2階の本当の連携を見せる時だな。』
『チッ。俺の台詞取りやがって。』
『アモン、行ける?』
『もちろんっす。』
『セラフィム…でかいのは口だけで役に立たない…。』
宮殿 神聖の間
『ぐっ…!強い…っ。』
『おのれ、悪魔執事…っ。』
『シャーキル様…。どうして貴方が天使の味方などするんですか。』
『勘違いするな。私が味方をするのは神のみだ。』
『神って…まさか、あの……。』
(ゴエティア様に似たあの方のこと…?)
『私は許せません。天使はみんなの大切なものを奪って傷付けた。それなのに、天使の味方なんて…!』
『主様…。』
『黙れ。悪魔執事の主。貴族の私にそんな口を聞くなど無礼極まる。』
『貴方はもう貴族なんかじゃない!ユーハンの仇の相手…フブキを庇い、あまつさえ、人類の裏切り者だなんて…。信じてたのに…。
貴族の当主で…自分の文化を重んじる……優しい方だと思ってたのに。』
『ふっ。ははははっ!それがどうした?
勝手に期待したのはお前だろう。残念だったな。お前の思い描くような当主じゃなく て。』
『っ…。』
『主様。もう何を言っても無駄です。シャーキル様。我々は主様の執事です。いくら貴方でも、主様に手を出すつもりなら容赦しません。』
『それならかかってこい。天使ばかり斬ってきたその武器で私を殺してみろ。』
宮殿 本殿
『はぁっ!!』
『ふ…っ。瞳に憎しみが込められてるな。
それはそうか。お前の家族も、故郷も全て失ったんだからな。』
『黙れ……っ。』
『あの時殺しておくべきだったか。私の手で。まぁ。今はそれもどうでもいい。お前の家族や故郷を燃やした時…泣き叫んでたな。』
『は……っ。』
『痛い、助けて、熱い…』
『黙れぇぇぇ!!』
ガキンッ!!
『く…っ。』
『お前だけは絶対に許さない!!』
『くふふっ。いいですねぇユーハンさん…憎しみが込められてますよ。』
『っ!』
背後に気配を感じる。
『ラト・バッカか…。どいつもこいつも 面倒だな。』
『一緒に壊しましょう?ふふふ…』
『はぁ、はぁ、はぁ……っ。』
『ユーハン。』
『主様……。』
ユーハンの前に立つ。
『悪魔執事の主…姉の方か。お前は剣の腕が立つと聞く。』
『えぇ。そうよ。この日をずっと待ちわびていたの。貴方をこの剣で殺すこと。』
『ふっ。あはははっ!流石お前の主だな。命知らずにも程がある。いいだろう。ユーハンと一緒に殺してやる。』
ダッダッダ……っ。
ガキンッ!!
『く……っ。』
(なんて力強い太刀筋……っ。)
ブンッ!!
『ほぉ、今のを耐えるか。楽しめそうだな。』
数時間後――。
セラフィムを倒し、スローンと2階執事達が戦う。
ドサッ!
『くっ、羽が……。』
『終わりだ。スローン。』
『ぐ…人間ごときが…。早く殺せ。私を消したところで意味はない。あの方がいる。あの方がお前らを必ず殲滅させる。』
『あの方…。』
『ゴエティア様に似てるって言う…。』
『あの方には誰にも勝てない。精々苦しんで死ね。』
ザシュッ!!
白い光を放ち、スローンは消えていった。
『ハウレス、あの天使がもし現れたら…。』
『…もし現れたとしても必ず……。』
バサッ。バサッ。
『必ず……どうするつもりだ?』
『……!?』2階執事
『どうして、ここに…。』
『くそっ…今来るかよ…っ。』
『ボスキ、アモン、まだ戦えるか!』
『はい!』
『あぁ…っ。』
『手負いの奴ばかりじゃないか…つまらないな。まぁいい。すぐに終わらせる。』
その天使は手をかざして俺達を真っ直ぐ見つめる。
(なんだ……っ?ただ見られてるだけなのに
身体の震えが止まらない……っ。)
(なんだよこれ…恐れてるっていうのか…?
俺が天使に…?)
(今までになかった…こんな…怖いと思うなんて…。)
と、その時――。
『あああああああああっ!!!』
『アモン!?』3人
『嫌だ、やめて、お願いっす…そんなこと言わないで…っ。許して…っ。お母様……っっ。』
『おい!急にどうしたんだよ!アモン!』
『辛いか、痛いよな。それもそうだ。私の力は絶望を甦らせることが出来る。』
『っ、クソが……っ!!』
俺は剣を振るう。
ガキンッ!!
『な……っ。くそ、武器なんか持ちやがって…。』
『これはスローンが作り出したものより強力なもの。これでお前らを殺してやる。』
『あぁっ、ああ……ぅ。』
アモンは頭を掻き毟る。
『アモン、しっかりして、アモン――!!』
新たな驚異が2階執事を襲う……。
次回
番外編112『終わりの始まり』前編に続く
コメント
1件
読み終えました…🥀 セラフィムを倒したのに、まさかあの“絶望を甦らせる”天使が来るなんて…。アモンの様子が一変してしまったところが本当に怖かったです。ハウレスたち2階執事の連携は熱かったけど、あの新たな敵の不気味さと威圧感が凄くて、読んでるこっちまで震えました…。 次回、本当にどうなっちゃうんでしょう…。続きが気になりすぎます。ぷちさんのダークな世界観、やっぱり大好きです🌙