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妖狐のおふとん
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テストさぁ…!あたしは元から勉強嫌いなのになんでまとめてやるんですか!?ホントに無理!やめて!迪くんと勉強会出来るといえど…!まぁ、成績表見せる相手がいないし、別にいいのかな?そんな結論にたどり着いたとき、迪くんの言葉が頭をよぎった。
『将来?猫の生態を調べたいから、○○高に行くつもりだよ』
○○高っていうのは、かなりレベルの高い高校で、あたしが受かる可能性なんて万に一つもなくて…。迪くんと離れたくないよー!
だけど、あたしは知っている。男子たちが、あたしを陰で『ガキ大将』と呼んでいること。それを聞いた迪くんが、体をこわばらせていること。
どこぞの少女漫画とは違う。この恋は、かなわない。
迪くんの力を借りて、あたしは、クラス8位前後をキープしていた。○○高受験に、ギリギリ手が届いたの!でも、叔母にも先生にもやめておけっていわれちゃった。あたしは、通いたい理由は隠して、迪くんに話してみた。
「まぁ、入試で点取れないだろうから諦めようと思ってるけど…」
あたしは俯いた。もうすぐ、迪くんとお別れだ。「そんなことない!」
目の前に、迪くんの真剣な表情があった。
「え?」「僕は応援する」
迪くんは、あたしの手を取り、まっすぐにこちらを見つめていた。かと思うと、少し目をそらす。なんだか顔が赤い。
「それに、一緒の高校なら、うれしいし…」
その日のうちにあたしが進む道を定めたのは、言うまでもない。
翌日、迪くんがあたしの席のそばにやってきた。
「澪ちゃんが○○高を目指すなら、僕が勉強を教えるよ」
留真ちゃんに肘鉄砲を食らいつつ、あたしは心を浮き立たせた!
これまでと同じように、図書室で勉強した。迪くんは、あたしの集中力も考慮しつつ教えてくれた。
「あんなにわからなかった問題が一瞬で解けちゃう。迪くんの解説は魔法みたい!」「おだてないの、澪ちゃん 集中!」
勉強となると、ほめ言葉も効かないのが玉にきずだね、迪くんは…
コメント
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いいね 食べる(?)