「由姫、今日塾の日だっけ?」
下校途中に沙耶ちゃんが由姫ちゃんに問う。
「うん」
自らの提案で恋人のフリをする事になった俺と由姫ちゃん。
困ってる由姫ちゃんの力になりたくて勢いで口にしたけど、どうしたら恋人っぽく見えるか考えていた。
「早速大和の出番だな」
「大和くん、由姫をよろしくね」
「その事だけど、やっぱり藤崎くんに悪いし…」
そう口にする由姫ちゃんに、
「由姫ちゃん、俺に任せてよ。それと――」
「?」
「俺達恋人って設定だし、名前で呼び合う方が自然だと思うんだ。どうかな?」
「え、でも…」
俺の言葉に考え込む由姫ちゃん。
「名前で呼び合う方が恋人っぽいよ!まぁ、由姫には難易度高いかもしれないけど」
「名前で呼ぶの大変かな?俺は呼べるけど…」
「わたしも全然平気だけど…」
「それは沙耶と大和が特別なんだよ。普通異性同士だと名前では呼びづらいだろ」***************************
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