TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

好きなもの

一覧ページ

「好きなもの」のメインビジュアル

好きなもの

8 - 過保護

♥

24

2025年01月10日

シェアするシェアする
報告する



「 お兄ちゃん 」

『 … なに 』

「 退いて頂けます ? 」

『 無理 』

「 ですよね ~ … 」


玄関へと 続く廊下のド真ん中で構えてる お兄ちゃん

何を言っても 二つ返事で済まされ 、リビングに押し戻される 。


かれこれ 20 分ほど この状態だ

集合時間は とっくに過ぎてるし 、なんなら もう家に帰ってるかもしれない …


「 ぷりちゃん 待たせてるから !! 」

『 いいじゃん 、お兄ちゃんとクリスマス過ごそうよ 』なんて言いながら 離さないと抱き締められる 。


「 暑苦しい … 離して 」


正直 、この年で 兄弟でハグなんて 気持ち悪い

俺の考えていることが通じたのか 渋々離れてくれたお兄ちゃん


「 ねぇ なんでダメなの ? 」


『 そりゃ 、知らねぇ奴に 大事な弟取られなくないだろ 』

『 しかも 、毎年 “ 家族 ” で 一緒に過ごす日にだぞ ? 』


「 別に いいでしょ … 」

「 それに お兄ちゃんも なーくん達と過ごすんでしょ ?? 」


「 結局 俺はお邪魔になるだろうし … 」

「 お兄ちゃんが楽しんでる間 、俺も楽しんだっていいじゃん 」


『 … 用事 断ってくる 』

「 いや 、断るなよ !! 」


どうしてここまで 俺にこだわるのか …

お兄ちゃんは顔が良いから 、よく女の子に告白されている 。


はやく 俺のことなんて放って 彼女でも作ればいいのに …


なんて考えていると 、インターホンが鳴る 。

お兄ちゃんを押し退けて 急いで玄関を開けると 待ち望んでた人達の顔があった


『 お邪魔します ! 』

『 お邪魔しま … ぐぇ 、 』


「 ジェルくん 待ってたよ ! 助けてぇー !! 」

勢いよく抱き付いて 上目使いで ジェルくんの顔を見上げる


やれやれという顔で 俺の頭を撫でると 、『 そうゆうと思ったから 連れて来たったわ 』と 一歩 横にずれる 。

ジェルくんの後ろには 、長時間も 待ち合わせ場所に待たされていたのであろう ぷりちゃんが居た 。


「 ぇ ? 、ぷりちゃん !? ごめんね !? 」

「 寒いのに ずっと待たせちゃって ごめんね ! 」


『 大丈夫ですよ 』

なんて言う彼の 鼻や耳は真っ赤だし 、本人は気付いてないのだろうけども 指先は震えている 。


「 ちょっと待ってて 、カイロ 持ってくる !! 」


この作品はいかがでしたか?

24

コメント

1

ユーザー

放置してた クリスマスデート編 進めます !! ( ↑今更 遅せぇぞ )

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚