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戻廻病(れいかいびょう)
感染者が他者の手によって死に至る時、「死」へと進む分岐点へとまた戻り、死へと導いた者の存在を消す。
しかし、記憶は残り続ける。
発症原因:他者の手によって死に至る時、強くその生に対して執着を思う
治療法:無し
涼杏「パパ、ママ、おはよぉ〜」
珀斗・薫「涼杏、おはよう」
薫「もうすぐ朝ごはん出来るから顔を洗っておいで」
涼杏「はーい」
涼杏は欠伸と共に返事をした。
珀斗と薫は微笑ましいというように、にこやかな笑顔をして、見つめていた。
珀斗・薫・涼杏「いただきます。」
涼杏「ねぇねぇ、昨日の話の続きして〜」
珀斗「そうだねぇ、それじゃあ、まずは説明からしようか。」
パパは、戻廻病という奇病にかかったらしい。
しかし、ママの方は戻廻病にはかかっていない。
それじゃあどうしてママはその事を知っているのかということを聞いた。
そして、返ってきた返答は、こうだった。
パパは、時間を戻った時には毎回ママに説明してたのだという。
パパが初めてこの病気にかかったのは、【天使病】と【悪魔病】の子達なのだと聞いた。
話を聞いていくうちに不可解な点が何度も生まれる。
【その中で、サンプルを採種した】という点そこをパパとママに聞くと、2人は驚いた顔をしていた。
そして、質問に答えてくれた。
パパは全てのサンプルの形を記憶し、寸分違うことなく再現したのだという。
そして、それを裏で支えたのがママなのだと。
2人は私の命を助けるために何度も死んで、同じことを繰り返して、研究してくれた。
私はそんなパパとママが大好き。
たとえ、薔薇園や木の下に何百、何千、何万人の死体が埋まってたとしても…