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ー注意事項ー
・1話参照
◇◇◇
翌日の基地の朝、廊下に足音が響く。
shoが両手に書類を抱えたまま駆け込み、警備担当のzmに息を切らせて話しかけた。
「おい、zm!ci見てへん!?今朝から姿が見えへんのやけど」
「訓練棟にはおらへんぞ。もしかして体調崩してるんちゃうかアイツ」
「…昨日色々あったからなあ。はよ見つけてあげへんと」
二人の心に、昨夜のciの顔がよぎる。
ただでさえ最近の激務で、明るい笑顔の裏に小さな影が差していたというのに、昨日は寂しい思いをさせてしまっていた。
元々寂しがり屋のciのことだ。
今も何処かで息を潜めて寂しがっているに違いない。
「…あ。あそこの休憩室はまだ見てへん!」
「あそこ人おるか?物音せぇへんけど」
shoとzmは休憩室を覗き込む。
そこには、ciが机に頭を伏せ、完全に眠り込んでいる姿があった。
目を閉じて、少し開けられたままの口から唾液が垂れている。
「…ッ!!!!!ci!!!!!」
shoが叫び、zmが即座に駆け寄る。
「脈は?!息はあるんか!?」
「ちょ、ちょっと待って…生きとるけど、これ気絶してるんちゃうかッ!!!!」
背中にそっと触れるが、動かない。ほんのり温かいのに、まったく反応がない。
胸の奥に嫌な汗がじわりと滲んだ。
肩を掴み、慌てて身体を揺らすshoをzmが静止する。
shoは完全にパニックになり、ciの周りをバタバタと動き回った。
zmは冷静に考えてはいるが、内心焦っていて、まともな考えに至るまでに時間がかかった。
ciを、二人は緊急事態だと思い込んだ。
zmはciを椅子から下ろし、抱き上げた。
無理に走って揺さぶったらciの気分が悪くなるかもしれない。
shoはそう判断し、廊下に飛び出した。
「誰か!snを呼べ!」とshoの声が響く。
shoが呼びに行かなかったのは、ciの元を離れるのが恐ろしかったからである。
その声が廊下に響き渡るや否や、数秒も経たずに足音が殺到する。
tn、ut、shp…いつもの顔ぶれが血相を変えて駆け込んできた。
「どうしたッ!!!!!」
「ciが!!??」
口々に叫ぶ声。
tnが真っ先にciの横に膝をつき、首筋に指を当てる。
額に浮かぶ冷や汗がそのまま流れ落ちた。
utはもう腰のホルスターに手をかけ、辺りを睨みつける。
「誰。こんなことを仕組んだ奴。」
shpも爪を立てるような視線で室内を探る。
「敵の暗殺班か、例の一般兵やろ。直接ciに手を出しよって…」
駆け付けたsnが白衣をひるがえし、すぐに診察台を整える。
「何があった」
「わからへん…ここで倒れててん!!!」
snは慣れた手つきで血圧、脈を測る。
「…うーん、特に異常はあらへん。ただ、毒を入れられた可能性も否めない。医務室へ連れて行け」
「一般兵は退かしたわ。でも、一応これで隠したって」
tnはブランケットを持ってきて、ciにかけた。
一般兵がこの騒動に気がつけば、辺りが全体パニックになるだろう。
それに、ciもこんな姿を晒したくないはずだ。
snは心の中で、tnの有能さに関心する。
「みんな、これがどんな原因だとしても、ciにはメンタルケアが必要になると思われる。やりすぎはあかんけど、気にしたって」
◇◇◇
それからciは医務室の個室で寝かされていた。個室は幹部関係者のみ出入りをすることができる特別な部屋である。
ciは真っ白なベットの上で、静かに寝ていた。
個室の中には、tnやshp、shoにzmがいた。
普段は仲間に不関心なshoとzmも、今回ばかりは心配していたらしい。
数分後、ciが起きる前にutが医務室に駆け込んできた。
手にはciが外交時に使用しているバックが握られていた。
tnは、ciが入院になる可能性があるため、必要になる荷物を持ってこいと言ったはずだ。
こんな状態で外交なんて行かせられない。
けれども、utは青ざめてバックの中身を取り出した。
「これッ、!!!!!!」
中には薬の小瓶がいくつも詰まっていた。
胃薬、鎮痛薬、花粉症の薬、ビタミン剤、眠気覚まし。
蓋はどれも閉まっている。
買ったばかりなのだろう。
utは顔を引きつらせる。
「これ…オーバードーズするつもりちゃうよな。こいつ。」
「は?ま、まさか……」
shpが小さく呟く。zmも眉をひそめる。
「全部市販薬…自傷行為はせぇへんって、約束したはずやのに…」
tnが薬のラベルを見ながら言うが、心配な空気は消えないどころか、増えるばかりである。
「でも、こんなにいっぱい買っとうのは…過剰摂取としか考えられへん」
「最近顔色も悪かったしな…」
「ci…俺らが思ってるよりも追い詰められてるんちゃうか」
彼らの想像はどんどん膨らんでいく。
バッグの薬はただの薬だが、彼らには爆弾のように見えていた。
◇◇◇
その日の夕方、ciはようやく目を覚ました。
tn達に揉みくちゃにされながら、混乱していた。
自分の身に何が起こったのかを言えと、皆から圧がかかる。
ciは混乱していて、何も言えないまま皆の顔色を伺っているようだった。
1人にしてやった方がいいのでは、という考えになり皆は個室を出た。
数時間経って、knは個室に戻った。
だが、そこはもぬけの殻である。
ベットに触れるが、だいぶ熱がなくなっている。
つまり、居なくなったのは最近ではない。
knは慌てて駆け出した。
皆に連絡するのも忘れて、廊下を無我夢中で走り回った。
ようやく、ciの声が耳に届いた。
ciは基地の外れの通信室で誰かと電話をしていた。
「明日持っていきます。…はい、すみません。」
と、いつにも増して小さな声。
通信室の入口の角から覗いていたknは、何が起きているのかを頭の中で必死に整理していた。
他国と連絡?それとも一般兵?
まさか脅されてるのか?
ciの小さな声が微かに震えた。
knには涙声に聞こえ、拳を握りしめるしかなかった。
ミシリ。
knはその音に目を向けると、手の中に通信機器が握られていた。
危うく握りつぶすところであった。
knは少し離れて通信機器を構え、すぐにtnへメッセージを送った。
ciが通信室から出てくるのを見逃さないように、ジッとそちらを見つめながら。
「こちらkn。ciが怪しい相手と電話しとる。脅されとるんか…?連れ去られるかもしれん」
『はァァァ!?!?!?なに勝手に個室から出てんねん!!!!お前もなんで平然としてんねん!!!!!!!』
怒声に思わず、通信機器を耳から遠ざける。
ciが個室にいないことを伝えるのを完全に忘れていた。
knは苦笑しながら、改めて話し出す。
『…まあええわ、とりあえず場所教えろ』
「すまんすまん。基地の外れの通信室や」
『まだおるんやろな』
「嗚呼。まだ中におる。皆にも伝えた方がええ?」
『言ったれ』
「おん」
訓練を切り上げて駆けつけるzm、sho。
扉の陰で見張るshp、tn、ut。
彼らはciが電話を切るや否や、半円を描いて取り囲んだ。
knはあまりに過保護な様子に笑った。
笑い事じゃない、とrbに怒られてしまったが。
「ci!!!!!!!」
「うわァッ!!!び、びっくりしたぁ…」
「勝手に医務室抜け出して、挙句に何してたんや??」
tnが鬼の形相でciを見つめる。
ciは周りを見渡しながら、怯えた様子である。
あの顔で問い詰められたら怖いよなあ、とknは同情した。
「…ご、ごめんなさい、でも、おれ分からんかってん。なんで、医務室におるんやろって…」
あの時、ciは気絶しているのを運ばれた。
気絶した原因が、背後から襲われたなどであれば、自分に何が起きたか理解できないだろう。
ciはパニックになってしまっていたのだ。
そして、今の電話の返答からして、ciは他国からも何かされている。
これ以上問い詰めたら、彼はどうなるだろうか。
「…最近、みんなの様子もおかしいし、」
ciはぎゅう、と服を掴んで話した。
「監視、してんの…?おれ、信頼できんくなった…?」
その声は、今まで聞いたことがないくらい小さく、細かった。
俯くciをshpが横から抱き寄せた。
肩に顔を乗せるように、身体を預けるciは、冷たかった。
こんなところに一人でいて、逃げずに電話をかけた。
「ちゃう。違う。ごめんそういう訳じゃないんや」
tnがciに手を伸ばすが、その手は頭に届かず下に垂れた。
「…心配やねん、お前が」
「…、」
「……shp。ciを連れて行ってくれ」
俺たちも少し頭を冷やした方がいいだろう、とtnは言った。
shpはciの手を取って、静かにその場を離れた。
それをutが着いていきたそうに眺めていた。
◇◇◇
翌日、ciはshpの部屋で寝ていた。
shpは軽く頭を撫でるとゆっくり目を覚ます。
「…shp」
「おはよう。皆がお前に謝りたいってさ」
「…べつに、怒ってないねんけど」
「お前を傷つけたって。まあ、俺もそのうちの一人やけど」
「気にしてへんよ、元々詐欺師やし」
ciのメガネをかけながら、shpは言った。
「今は仲間やろ」
こんこん、と扉が叩かれる。
ciは体を強ばらせてその扉を見つめた。
「開けてええ?」
shpの問いに、小さく頷く。
「ごめんッ!!!!!!!!!!!」
バァンッと扉が開くのと同時に、皆が部屋に飛び込んできた。
その衝撃で、マットがグシャリとズレる。
shpの嫌そうな顔が視界の端に映った。
「俺らな、お前……が、」
ciの部屋着から、赤色が見えた。
膝上のズボンから見える足は、どうやら荒れていて、切れ傷だらけであった。
shpも布団が被られていて昨夜は見えなかった傷である。
手当はされてないらしく、カサブタがある。
膝にできた擦り傷は、まだ赤く痛々しい。
それを見たtnが叫んだ。
「おい待て!!!!その怪我は何や!」
続いて皆が気がつく。
「ci、そんな傷あったんか…なんで手当してないん!」
「まて、誰にやられた」
「ci、お前を傷つけたやつを言え。殺る」
「おいzm、一人でずるいぞォ俺も混ぜろ」
「knさん、物騒やで。ciくん、痛かったなあ…」
わちゃわちゃと部屋に入っては、ciを撫でた。
「こ、転んだだけなんやけど」
「どうせあの一般兵か他国のやつらやろ」
「…な、なんのはなし?」
ciは立ち上がり「忘れてたんや、昨日色々あったから」と苦笑するが、tnは拳を震わせていた。
「何があった。色々って…まさか他にもなんかされたんか」
「ちょ、ちがくて。昨日はお前らが
「許さへん、手をつけれるっちゅーことは一般兵やな。潰せ」
「t、tn。はなしを聞い
「他国は通信履歴を遡って特定したわ。そっちも宣戦布こ
「いい加減にせえ!!!!!!!!!!」
その日、会議室に幹部全員が集められた。
会議室の中央にciが座り、周囲にはsho、zm、ut、tn、shp…皆が座っている。
ciは深くため息をついた。
皆はまたよそよそしい態度で俯いている。
「…一般兵とか、他国とか、なんなん?」
「へっ?」
utの間抜けな声が漏れる。
「自分で言うのは怖かったやろ、一人で耐えるのは辛かったやろ…」
zmは俯いたまま静かに呟いた。
それにshoが頷く。
「おれさ…お前のこと見れてなかったから、ごめん」
「ciくん、よく頑張ったなあ。偉かったよ」
「……んん???」
「ci。お前に嫌がらせをする一般兵からも、お前を脅す他国からも全部守ったるからな」
「嫌がらせ…?脅す…??」
tnの真面目な顔に、ciは首をかしげる。
「ほんまになんの話?一般兵??他国??
……もしかして昨日の電話!?!?」
「あー…っと。どこから話せばええんやろ。昨日の電話はな、俺外交先で質素な田舎の村に立ち寄ってんけど、そこ、小さな病院しかなくって、薬が充実してないんやと。だから、俺が薬を送ろうと思っとって。」
「……え?」
「ただ、薬を他国に持ち込むのってほんまはダメやん?だから、その国の総統に相談しててん。その電話…やねんけど、」
「じ、じゃあッ…焼肉で肉食わんかったのは!?泣いてたのは!?それに…倒れてたのは、!?」
utが声を荒らげるのに、shpは頷いた。
ciは顔を真っ赤にして俯く。
それから、数秒経ってようやく口を開いた。
「べつに。…俺が何しようがアンタらには関係ないやん」
「それって…」
emが深刻そうに喉を鳴らすのに、ciはうんざりした。
痺れを切らしたように、ため息をつく。
「太ったから食事気にしてんねん!!泣いてたあ??映画見たら泣いたってええやろ!!!それと!!疲れて寝てたら、医務室連れてかれてるしや!!!!!!」
「えっ待って待って。太った…?」
「…野菜増やしてんねん。」
「自室にこもって泣いてたのは…?」
「映画見とってん。なんか勘違いしとるなぁとは思ったけど。ここまで広がるとは思ってなかったわ。」
「き、気絶してたのは!?」
「…爆睡」
沈黙。
snが口元を押さえ、shoが頬を赤くする。
zmが頭を抱え、utが「マジかよ…」と呟く。
shpは深くため息を零し、emがその背中をぽんと叩いた。
tnだけが肩を落として声を出さずに笑った。
白い蛍光灯の下で、ciは腕を組んでじっとみんなを見回していた。
靴音ひとつしない。
ごほん、と誰かが咳払いをして、その音だけがやけに響く。
「…つまり、全部ただの誤解ってことやんな?」
shpが恐る恐る口を開く。
「せやな」
ciが淡々と答える。
「もう1回言うけど。肉食わんかったのはダイエット、泣いてたのは映画のせい、倒れてたのは寝てただけ。電話は他国の総統との相談、薬はその国にあげるやつ。…わかった??」
「……」
「……」
「…まじかよ」
「お前それしか言わんな」
utが再度顔を覆い、zmが苦笑した。
「俺ら、完全にありもしない陰謀に酔ってたやんけ…」
knがツンと下唇を突き出す。
tnが隣でようやく乾いた笑いを漏らす。
osがそっとciの前に水を置いた。
「災難やったな。ciくんも、俺らも」
ciはその水を受け取り、ゆっくり飲んだ。
喉を潤したあと、目を細めて微笑む。
「…俺の事、心配してくれるくらいには、ヒトの心があるんやなって思いました。」
「みんな不器用やけど、ciくんのこと、大切って思ってるめう」
「…まあ、そー…すね……こわかったけど」
何かやらかしたのかと思って。
ciの掠れた小さな声がその場に落ちた。
その一言に、部屋の空気が一気に変わる。
shpが情けない声を出し、utが頭を抱えたままごろりと床に転が落ちる。
「ciのこと泣かせたの俺らやんけ」
shoが呟く。
「過保護すぎるのもだめやな」
とzmが肩を竦める。
その前でciは両手をひらひらさせる。
「そんな顔せんといて。おれ、怒ってへんってば!!…ただ、次からはちゃんと話したい。勝手に決めつけんといてほしいねん」
その言葉に全員が一斉に「はい…」と小さな声で返事をする。
「子どもの反省会かここは」
とgrが笑う横で、tnはずっと笑っていた。
「tnはなんで笑ってんねん」
「いやあ、これこそ詐欺師やなあって」
「…もう詐欺師はやめてんけど」
「わかっとー。でも…クククッ、阿呆やなあ」
「…あれ?tnが1番心配し 「黙れ」
口笛を吹くrbをすぐさまtnが睨みつけた。
「…どちらにせよ正直心配や。ciくんが疲れとるんは確かやし」
emが真面目な声に空気が戻る。
「…そんなに疲れてないで」
「外交もしながら、その国のこと沢山考えてたんやろ?簡単にできることちゃうで」
emがciの頭を撫でる。
ciは目に涙の膜を張りながら、唇を噛んだ。
その様子に、tnは笑いを止めてソッと背中を支える。
「これからはちゃんと相談してくれ。俺らも、もっとちゃんと見るようにする」
勘違いしないためにもな、と。
「…うん。そうする」
ciは少しだけ照れくさそうに笑った。
「やっぱり、先輩らはすげえや」
その笑顔を見て、ようやくみんなの顔に笑みが戻った。
「俺よりすごいけどなあ、ci」
shoが腕を組んで頷くのに、zmは笑った。
「ciもとっくに俺らの隣に来てるんやぞ、sho置いてかれるぞ」
「はァ!?なんやと!?いや!!ええもん!!utだっているし!!!」
「ん?呼んだあ?」
shoと同じく置いていかれそうなutは無邪気に指を立てた。
「せやci!!今からダイエットメニュー考えたるわ!」
そう言って張り切り出した。
だがshpに突っ込まれる。
「アンタもやった方がいいっすよ」
「えっ?」
「じゃあ俺は映画リスト作るー!!!泣けるやつ禁止やな!!おもろいやつ!!!」
とzmが楽しげに笑う。
「その前に医務室のベッド片付けてこな」
snのぼやきに、ciが慌てて駆け寄る。
「す、すんません。手伝います」
「ciくんはええよー、談話室で皆とおりな」
「でも、元はと言えば俺が皆を勘違いさせたせいやし…!」
「ciくん。そういうとこだよ。他国に気に入られんの」
「……気にい…え?」
「なんでもー」
snはふいと顔を背け、rbの手を掴み会議室から出ていった。
rbだけに手伝わせるのだろうか。
なんだか、申し訳ない。
ciが俯くのを見て、その丸い背中にosが飛びついた。
「ciくんっ、お菓子食べる?それとも寝る?」
「…えっ?い、いや大丈夫ですよ!おれ、まだ仕事残っとるし…」
「そんなん社畜utくんに任せぇな」
自虐を挟みながらutが胸を叩いた。
osはciの髪の毛をわしゃわしゃしながら、頷く。
「……じゃあ。えっと…喋りたいっす。あの、最近あんまり喋れなかった、気がして」
ドタバタと立ち上がる仲間たち。
会議室の緊張はもうどこにもなく、ただわちゃわちゃした声が響いている。
ciはその様子を見て、ふっと肩の力を抜いた。
昨日まで胸にあった重いものが、少しずつほどけていく気がする。
談話室まで手を引く皆を見て、胸が熱くなる。
「…せんぱい、敵わないなあ」
小さな声で呟きながらも、頬はどこか緩んでいた。
◇◇◇
次の日、基地の食堂ではciが一人紅茶を飲んでいた。
静かな空間だったそこに、全員が一斉に差し入れを持ってきた。
「ciー!!胃に優しいスープ見つけてん!」
「薬勝手に取ってごめんな、返すわ。あとこれも、その他国に渡したって」
「ci!!おもろい映画集めたで!!!」
「ciくんciくん。他国の総統様から正式なルート教えてもらったから、そこから行こうか」
ciは苦笑しながらも、少しだけ頬を赤らめた。
「…心配性すぎんか」
その声に、基地の空気がようやく穏やかに戻った。
「…」
むすっと頬を膨らませるgrに、tnが首を傾げた。
「なにが気に食わないんや」
「その他国とやらに、ciが取られそうだと思ってな」
「ははは、アンタずっとそればっかやな」
「あの子は人柄が良すぎるからな。目を離せば、すぐに手を掴まれてしまう」
grは他国の地図を眺めて、ため息をついた。
「必ずtn氏。お前が護衛に付け」
「はいはい、分かってますよ。…書記長を護衛に付けさせんの、前代未聞やぞ」
2人の視線は、ciに向けられた。
おわり
ciくん視点は無しですごめんなさい
次は、平和的解決しなかったバージョン
↑
今回みんながたくさん見ててくれたらかく
なんかやっぱり低浮上だから閲覧数も減っちゃうんだよね😭ごめんね
とくに昔の作品の続き急に放り出されても、って感じだし
来月は部活が週6であって、帰るのが夜の8時とかになっちゃうから特に低浮上になります
バス通学の時は、極力書くようにする
こんなんだけど、見守ってくれると嬉しいです
コメント
7件
このお話一生読んでたので投稿嬉しいです!!!! ほんとにci裙推しの人はココアビーンズⅡさんのお話絶対に読んでほしい!!てかもう強制的に!!!!
書いて下さりありがとうございます!めっちゃ良かったです、もう口角がどっか行っちゃうくらい良かったです!
このみんながciくんのこと大好きすぎるお話めっちゃ好き!! 別のバージョンも読みたすぎるね 週6で夜8時はほんと体調崩しちゃうよ! ここちゃんめっちゃ頑張ってるんだからこんなんとか言わないで! ゆっくりここちゃんのペースでいいからね