遠距離恋愛rp 絡みはないですがめちゃくちゃ自慰の話してるので注意
唐突だが、俺は今非常に欲求不満である。
俺、らっだぁにはここからおよそ三百キロ離れた場所に恋人がいる。俺よりもひと回り身体が小さいけれど声は大きく、感情豊かでよく笑う。ぺいんとという名の男だ。今はそんな彼と所謂遠距離恋愛中である。はじめの頃は彼と愛し合えている事実だけでも充分だと思っていたのだが、時が経つに連れやはりそれなりに不便があった。
遠距離恋愛で最も困ること、それは性欲処理だ。交際を始めてからは以前に比べ逢瀬の回数は増えたのだが、本番までしたのは交際半年の今たったの二回だけ。欲求不満になるのも無理ない。勿論会えない間恋人以外の人間と身体を重ねるのは倫理的に許されないため、性欲処理としては自慰をせざるを得ないのだが、遠方の彼の事を想いながらするそれはなんとも虚しい。達するのは容易だが、その後がとにかく虚しい。最近ではアダルトビデオでも上手く興奮できていない。
かといって、性欲は人間の三大欲求の一角を担っているのだ、抑えろというのは難しい話である。どうにかして気分の良い自慰が出来ないものか、とひたすら考え抜き、俺はある一つの結論に落ち着いた。
「オナサポ音声録って」
思い立ったが吉日、俺は下心を隠す気が毛ほどもない最低なメッセージを送っていた。ぺいんとが自慰を補助してくれる、という旨の音声があれば恋人とアダルトビデオの間を上手く突いたものになるではないか、と考えたのだ。すぐに既読がついたかと思えば、その相手から通話がかかってくる。
「本当に何考えてんの!?」
いつも通りのその大きな声は大層焦った様子だった。入浴中だったのか、声が反響し、湯が揺れる音が聞こえる。
「いや、オカズにしようと思って…」
「めっちゃ恥ずかしいじゃん、やだよ」
「大好きならっだぁくんを助けるためだと思っ」
言いかけたところで無理矢理通話を切られてしまった。そりゃそうだ、と言わざるを得ない結果だった。満更でもないというか、本気で嫌がっている声には聞こえなかったけれど、どうやら今日は諦めるしかないようだ。仕方がない。こうして悶々としている間にも段々とその気ではなくなっていくので、ぺいんとと少し顔が似ている男優が出演しているためそれなりにお世話になっているアダルトビデオを再生することにした。
フォルダを開き、映像が始まる。俺は割と通しで見る性分で、そういった場面の前振りもじっくり見ていた。段々と雰囲気が変わっていき、受け手側の男が押し倒されたところで、机に置いていた携帯が光る。普段なら無視するのだが、差出人の名前が目に付いた途端無意識にそちらへ手が伸びた。ぺいんとからだった。通知を開き会話画面が表示される。
「………は?」
その画面には「恥ずかしかった」なんてしおらしい文言とともに音声が添付されていた。
予想だにしていなかった事態に頭が混乱する。いや、音声を送ってくれと言ったのは自分なのだが。あんなに文句を言っていたのに、もしかしてその気になってくれたのだろうか。それとも何か別の企みか。明らかに機能が低下した脳味噌では何も結論めいたものに辿り着けずにいた。いや、でも、本当に?疑いの余地はあったが、それもどうでも良くなっていく。今はとにかく目の前の事態への興味が勝っていた。生唾を飲み下し、淡い期待を胸に俺はその音声を再生した。
「らっだぁのへんたーい、騙されてやんのーw」
耳に届いたのは笑み混じりの随分楽しそうな声だった。ああ、もう、やっぱり!まんまと騙された自分が恥ずかしい。ちょっとした期待を摘み取られた俺は今、苛立ちとも羞恥とも取れない絶妙な感情を抱いている。ふざけんな、と送れば、涙を流しながら爆笑する絵文字で返された。今頃彼がどんな顔をしているのかが想像出来すぎてしまう。
完全に遊ばれている。
ぺいんとが素直にエロいことをしてくれるなんて毛頭思ってもいなかったが、期待するぐらい許してほしい。彼だって俺が今そうであるのと同じように、中々会えない恋人の事を思って行き場の無い欲を悶々と抱えるしか出来ない、なんてことぐらいあってもおかしくないと言うのに。そもそも、こんな状態の恋人を揶揄うなという話だ。次会った時は覚えておけ、なんて聞いた事のある脅し文句が頭を過ぎったが、屈辱的な敗北を喫した俺は意地悪く笑う彼の姿を想像し項垂れることしか出来なかった。
その後、その音声で抜いてみたところ、信じられないくらい濃いのが出た。俺は今回だけで二度も彼に敗北したのであった。
以前思い付きで書いたものを清書しただけなので若干微妙ですが勿体ない精神で載せました
コメント
4件
最高かよッ!?!? めっちゃ好きなんだが....!?
最高です😍悪戯するぺも期待して騙されるらもすごく良き…🤦🏻♀️ その後それでしちゃうらも最高すぎます😇