「幸せの魔法があるなら」
久世(くせ)さんが向かった先は、となりのエリアの火山のふもとだった。
ここは火山を走り抜けるジェットコースターがあって、これに乗るんだと思った私は、乗り場のほうに目を向けた。
でも久世さんはそこを素通りして、別のエリアへ続く 洞窟(どうくつ)へと歩いていく。
(あれ?)
ここじゃなかったのかな……と思っていると、久世さんが洞窟に入ってすぐに足を止めた。
見れば岩壁に人が通り抜けられる穴があって、なにかの入口になっている。
「えっ……!ここ中に入れたんですね」
「あぁ、知らなかった?たしかに知らない人も多いかもね」
久世さんに続いて岩のアーチをくぐると、そこには古いイタリアのような街並みが広がっていた。
「わぁっ、びっくりしました……!あかねと何度もパークに来てるのに、ここは知らなかったです」
「ここは乗り物があるわけじゃないから、そういう****************************
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