テラーノベル
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「ねえね、お姉さま」
私はお人形にそう話しかける。
返答が返ってくるわけがないのだが、脳内で返事を作って、それを聞く。
「私ね、今日男の人と遊んでたの」
私は話を続ける。
まるで、そこに人がいるかのように。
「とても楽しかったんだ、そしていい人だったの」
私は孤独に、言葉を紡ぎ続ける。
「でもね、その人は悪い人だったの。私だけを見てくれなかったの」
「だからね、私。その男の人に、プレゼントを贈ったの」
私はそう言って立ち上がり、引き出しを引く。
そこに収納されてるのは、実弾入りの消音式拳銃。
「ふふ、また一人、お姉さまのお友達が増えたね」
私はそう呟いて、それを手に取る。
私の中にある何かが、私に囁いてくる。
委ねよ。
己の欲を解放せよ。
「….わかった。」
私はそう言葉を置き、部屋からでる。
いつもの、散歩を始めよう。
お姉さまのお友達を増やすために。
「ふふ、お姉さま。わたし、えらいよね?」
コメント
2件
なんか不気味な話だなぁ..深く考えるとエグいことになりそうや、、
わあ…第2話、一気に不穏な空気になりましたね。「お姉さま」に話しかけるシーンが、とても静かで孤独で、でもその後の展開が恐ろしくて。主人公の「私だけを見てくれなかった」という歪んだ所有欲と、それを「お姉さまのお友達を増やす」と言い換える倒錯感が、じわじわと心に染みてきました。拳銃を手に取る場面、想像しただけで背筋が冷えます。続き、すごく気になります。