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君と僕のユートピア

第43話 - 優しい香り

409

2025年05月24日

#恋愛

#めめなべ

#SnowMan

#渡辺翔太

#BL

#目黒蓮

花凜

あれからと言うもの翔太くんの可愛さには、拍車がかかっている。

どちらかの家で過ごす時は俺にべったりくっついてシャツの袖を掴んで迷子を怖がる子供のように、過ごしている。

グループ仕事の時は常に半径1メートル以内をキープして、仕方なく離れなきゃ行けない時でも熱視線を送ってくる。阿部ちゃんと舘さまが上手いこと助け舟を出してくれてはいるが、みんなにバレるのも時間の問題だ。

今日はグループ仕事で、今ちょうど休憩に入ったところだ。先程翔太くんは、阿部ちゃんに呼び出されて何処かへ行ってしまった。

まだ翔太くんの事諦めてないのだろうか。

翔太side

翔太💙　『どうしたの亮平？話ってなぁに』

亮平💚　『翔太、みんなにバレちゃうよ？見てて心配になる』

翔太💙　『そんな事言われてもしょうがないじゃ無いか。蓮カッコいいから見ちゃうんだ』

亮平💚　『はぁ〜全く、じゃあ俺と一緒に居たら？カモフラージュになったげる』

翔太💙　『カモ？何？』

亮平💚　『とにかく、みんなの前では俺と一緒に居なさい』

そんなに俺分かりやすいのかな？この前は涼太にもいい加減にしろって怒られたな。

そう言えば亮平に聞きたいことがあったんだった。

翔太💙　『ねぇこないだ言ってた・・・やっぱいい』

亮平💚　『何？言葉飲み込むなんて翔太らしくない。どうしたの？』

翔太💙　『相談があったんだけど、亮平にはもう相談するなって蓮が』

亮平💚　『そう・・・翔太はどうしたいの？』

翔太💙　『・・・』

亮平💚　『翔太？泣きそうな顔してるよ？大丈夫？』

翔太💙　『大丈夫じゃない・・・』

亮平はいつだって優しい。俺の変化に気づいてすぐに助けてくれる。

でも蓮からは迷惑かけるだけだからもう頼るなって言われた。

相談事も蓮に言えってさ。蓮の事で相談したいのに、本人に言えるくらいならもう言ってる。

前は何でも思った事言えたのに蓮に嫌われれたらって思うと、正直に言えなくなった。

あれから捨てられるんじゃないかって不安ばかりが募って毎日女の子みたいにメソメソする毎日だ。

いっそスカートでも履いてヒラヒラさせてみるか？本物の彼女の気持ちが理解できるかもしれないな。

亮平💚『俺に任せて。今日うちに来な。蓮には伝えとくから。翔太は心配せずに俺の家に来ればいい』

本当に大丈夫かな？蓮にバレて、また喧嘩みたいになるのは嫌だ。どうしよう。そんな不安も亮平はお見通しみたいで、、、

亮平💚『ちゃんと正直に言って蓮から許可とってくるから心配しないで。ふふッ翔太、髪の毛跳ねてる』

亮平は俺に近づくと、長くなった俺の髪を耳にかけて跳ねた後ろ髪を撫で付けた。ふわっと亮平の香水の香りが優しく鼻を掠めた。

翔太💙　『亮平の匂い好きだ。優しい安心する匂いだ』

何言ってんだ俺は。亮平が困った顔してるじゃないか。コイツには思った事言えるのにな。

まだ亮平はマンションに帰ってきてないみたいで、エントランスで待ちぼうけを食らってる。電話しようと思ったら、沢山の荷物を抱えた、亮平と涼太がニコニコしながら近寄ってきた。

翔太💙　『涼太？なんで・・』

涼太❤️ 『翔太の為なら何でもしますよ。行こうか』

亮平の家のキッチンで、男3人でクッキング。

翔太💙　『なんだよ、これ』

亮平💚『翔太が、涼太から料理を教わりたいんだって。でもね涼太のマンション、今水漏れでキッチンが使用できないらしいのよ！あら大変！じゃぁ亮平くんの家で料理教室しましょ』

涼太❤️ 『うん、そう言う事らしいよ』

翔太💙　『何？どこからが本当の話？』

亮平💚　『今から全部本当になる。翔太嘘は付きたくないでしょ？安心して』

翔太💙　『お前らどこまでも優しいいい奴だな』

2人は顔を見合わせて優しく笑った。

料理し終えて3人で食事をする。涼太は用事があるからと言って1時間ほど一緒に食事をしたら帰って行った。

涼太❤️『翔太遅くならないようにね。蓮に怒られるよ。あと、飲みすぎないように』

翔太💙　『うん。ありがとね涼太』

お酒は強くないけど、ついつい楽しくて少しだけ飲んじゃった。

涼太のマンションの水漏れは本当らしく〝大変だな、修理が終わるまで俺の家に泊まれよ〟と提案すると〝蓮に迷惑だろ〟と言われた。

〝涼太の一大事だ構うもんか遠慮すんな〟と言って明日から俺の家に涼太は泊まる事になった。

亮平💚『これ蓮に持って帰ってね』

涼太に教わって作った蓮の大好きなビーフシチューを亮平がタッパーに詰めてくれた。

亮平💚『それで？悩み事はなぁに？』

翔太💙　『やっぱりいいよ。今日楽しかったから。もうそれで十分だ』

亮平は悲しい顔をして俺の隣に座った。

亮平💚『翔太、我慢したら上手くいくものもうまくいかなくなる。問題は小さいうちに解決しておかないと。言いたくないなら無理には聞かないけど』

そう言って亮平はまた、俺の延びた横髪を耳に掛けて頭を撫でた。

翔太💙　『頭触られると気持ちイイ』

まただ。バカみたいに何でもかんでもどうして喋っちゃうんだ。亮平がまた困った顔してる。

翔太💙　『ご、ごめん俺・・・亮平には言えるのに・・・』

亮平💚 『ん？どう言う事？』

翔太💙　『前に亮平が俺に言ったでしょ？俺のいいところはストレートに言葉を伝えるとこだって。蓮に前みたいに素直に言えなくて。嫌われたらどうしようとか、怒らせたらとか毎日不安なんだ』

急に目の前が暗くなったと思ったら、大好きな優しい香水の匂いがした・・・

君と僕のユートピア

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12件

蓮主人公の筈がどんどんイヤなやつになってる💦何でだ🤔

かわいーーー🥺🥺💙 もうだめじゃん、メンバー全員に好きになられちゃうじゃんwww

花凜

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