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亮平 side
亮平💚 『あぁもぅ翔太可愛いすぎ』
思わず声に出しちゃった・・・でも嬉しそう。
気づいた時には翔太のおでこにキスしてた。
前までの俺なら間違いなく押し倒して無理やりヤッてる。
それが出来ないのは翔太が大事だからだ。
本当蓮の何処がいいんだか・・・
この前まで蓮の事を好きだった俺が言えた事じゃないな。
常にカッコ良くて優しい蓮だけど、実際にはとても嫉妬深いみたい。
それにしても翔太を傷つけるなんて許せない。
翔太💙 『あ//っ何だよいきなり////』
亮平💚 『ごめんつい可愛くって我慢できなかった。唇じゃないからいいでしょ。蓮には内緒ね』
そう言って翔太の唇に人差し指で約束を交わす。
亮平💚 『顔真っ赤にしてたら襲っちゃうよ』
翔太💙 『亮平が変な事するからだ////』
亮平💚 『ふふッ可愛い♡ところで、どうして不安に感じるのか、原因は何だと思うの?』
今度は耳まで真っ赤にしてモジモジしている。
本当に襲うけど・・・
翔太💙 『ベットでは〝可愛い〟とか〝綺麗〟とか〝大好き〟とか言ってくれるんだけど///普段は何も言ってくれない。蓮忙しいから、お話もあまりできなくて・・・寂しいからくっついてたらうぅう゛・・・邪魔だって・・・俺の事もう嫌いなのかな・・うぅぅ゛』
亮平💚 『あらまぁ・・おいで、泣かないの。
大丈夫だから、蓮が翔太の事嫌いになるわけないでしょう』
翔太💙 『きっと俺の体目当てなんだ。
そういう時だけは優しい』
俺は一体全体何を聞かされているんだ。惚気にしか聞こえないけど。
翔太にとっては泣くほど辛い事みたいだ。
忙しくて余裕がないだけだと思うけど、愛を口に出すタイプではないのかも知れないな。
あまり俺が口出して、翔太に会えなくなっても嫌だ。
亮平💚 『いくら何でもそれは飛躍しすぎだよ。体目当てだなんてそんな人じゃないでしょ蓮は。きっと仕事が忙しくて疲れているんだと思うよ』
一体どんな抱き方してるんだか。
大体何で蓮を庇うような事俺が言わなきゃならないんだよ。
亮平💚 『ちゃんと蓮に気持ち伝えて来な。それで怒るような男なら、いつでも俺のところへおいで』
何だか釈然としない様子だ。
そろそろ時間だし帰さないと、蓮には10時までには帰すように言われている。
蓮は構ってあげない割には、翔太の事束縛しすぎてるなと思う。
翔太は自由な子だから、きっとそれもストレスだろう。翔太の荷物を持って立ち上がると右腕をグッとと引かれてソファに逆戻りした。
亮平💚 『んっ?何翔太?』
翔太💙 『練習してから帰るから付き合え』
亮平💚 『でも、もう9時半だよ?早く帰らないと
・・・もう5分だけだよ』
翔太💙 『おっおう・・・いくぞ!』
亮平💚 『待って待って何でそんな緊張してるのさ。本人でもないのに。もっと肩の力脱いて、世間話の序でに話すくらいのラフな感じで言ってみてさぁどうぞ』
翔太💙 『蓮、どうして好きって言ってくれないんだ』
亮平💚 『詰め寄ってる風にしか聞こえないね。〝もっといっぱい好きって言って欲しい〟って可愛く言ってみたら?』
翔太💙 『おぉなるほど、さすが亮平・・・・』
亮平💚 『・・どうした?』
翔太💙 『帰りたくない。怖いな・・言えるかな?言えなくても俺が我慢すればいいだけの事だろう?言ってウザいとか、キモいとか言われることの方が嫌だ』
亮平💚 『翔太が嫌なら無理に言わない方がいいかもね。俺はこれ以上は何もしてあげられない』
翔太💙 『亮平の好きだった俺はもういないね。俺の唯一の〝良いところ〟がゼロになっちゃった』
亮平💚 『バカだね全くおいで』
あぁなんて可愛いの。泣きながら抱きついた翔太は俺の腰に腕を回して俺のシャツを握りしめてる。頭を撫で〝そんな事ないよ〟と言うと〝ほんと?〟と上目遣いで返事した。
亮平💚 『翔太・・・もう一つだけ秘密作らせて?』
キョトンと顔を上げた翔太の唇を奪った。
翔太💙 『んっ///』
向きを変えると舌の侵入を待ち構えるように開けられた隙間に舌を挿し込む。軽く手で押してくるけど本気で払い避けようとはしていないのが分かった。
亮平💚『んっ翔太・・舌頂戴』
翔太の歯列をなぞるとビクリと肩を竦めた。決して俺の舌に絡めてこない。残念だけどここまでだな。
離れ側に耳朶を舐めるとイヤらしく反応する翔太に再び火がついた。
翔太💙 『んあっ///やぁっハァハァ//』
そう言えば以上に耳が弱かったっけ。エロい。これ以上は本当にダメなやつだ。
亮平💚 『翔太・・・蓮のとこ帰りな。これ以上は食べちゃう』
翔太 side
不思議と嫌じゃなかった。
むしろもっと・・いや、それはないだろ?さっきから ビーフシチューの入った紙袋がガサゴソうるさい。 普段気にならないこんな小さな音でも今は気になって仕方がなかった。
明日は蓮が午後から仕事だから、蓮の家で会う事になっている。
インターホンを押すと不機嫌そうな蓮の声が返ってきた。どうしよう怒ってるのかな。
蓮 🖤 『おかえり翔太。遅かったね』
時計を見ると、5分程遅れただけだった。
翔太💙 『ごめんね。これ詰めてもらってたら時間かかっちゃって。ビーフシチュー好きでしょ?』
蓮 🖤 『ありがとう。でも外で食べてきたから明日食べるね』
結局、嘘をついてしまった。でも良かった、 蓮笑ってる。 持ち帰ったビーフシチューと余ったワインを冷蔵庫にしまうと蓮が覗き込んできて、低い声色で耳元で囁いた。
蓮 🖤 『阿部ちゃんの香水の匂いがする。それに翔太くんお酒飲んだの?』
背中にヒヤリと冷たい殺気を感じた。きっと怒ってるんだ。
翔太💙 『3時間以上みんなで亮平の家で料理してたんだ。匂いくらい移るだろ。それにお酒はほんの一杯だけだよ。ダメだった?嫌なら次から飲まないよ』
蓮 🖤 『ふぅーん。じゃぁ次からそうして』
そう言って蓮は1人でお風呂に消えて行った。
蓮は1日仕事で疲れてるから機嫌が悪いんだ。明日も仕事だし、迷惑かけないようにしなきゃ。蓮がお風呂場から俺を呼ぶ声がして、慌てて向かった。
翔太💙 『蓮?どうしたの』
蓮 🖤 『入んないの?まだでしょお風呂』
翔太💙 『いいの一緒に入っても?』
何遠慮してるんだと呆れられた。言ってくれなきゃわかんない・・というか今日は一緒に入りたくない。
蓮 🖤 『洗ってあげるよ翔太くん』
ボディーソープを泡立て俺の体をサワサワとイヤらしく触ってきた。すごく嫌な感じだ。
翔太💙 『いっいいよ、自分で洗えるから、いいったら触らないで』
蓮 🖤 『何?なんでそんな嫌がるの?阿部ちゃん家で何か言われた?何か嫌な事されたの?』
翔太💙 『そんな訳ないだろう。亮平はいつだって俺の話聞いて優しくしてくれる。亮平の事悪く言うなよ』
蓮 🖤 『何?その言い方?癪に触るね』
コメント
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花凛さんの意図はわからない(めめなべの愛を深めさせる材料なだけかも)けど、この回の阿部ちゃんも基本的に本当に優しい。だから2人がうまくいかないの悲しい。 話変わりますけど、チラッと書いた、めめあべ番外編の方でアップしてくれないかな。本当に読みたい🙏
歯が浮く。ゾクゾクする。 ちゃんと入り込んでしまってます。
やっぱ💙が可愛いのがいけないよね😘