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「はぁ、はぁ。流石に疲れた。」
「流石に疲れましたね。少し休憩しましょうか。玉はもう1発ありますし。」
「なんで?」
「あー、御札の部屋に落ちてたんですよ。」
「へーっ。それよりなんでお前あんなもの持ってたんだ?」
「あんなものってなに?たかっしー」
「メリケンサックだよ。メリケンサック」
「めりけんさっく?」
「よくヤンキーとかが指にはめてる金属製の物だ。簡単に言うと、これを付けて殴られると普通に死ねる」
「え?!怖っ」
「私がこれを持っていたのは、昔不良だったからです。あの時は私は誰の手にも負えませんでした。しかしそんな時、私がとても大好きだった。おばあちゃんが亡くなったのです。亡くなる直前におばあちゃんは「胸張って生きれる人になれ」と言ってくれたから。今の自分になりました。」
と健介が言い終わるとシーンとした空気が流れた。これはなんと反応すれば良かったのか分からなかったのだろう。
「そ、そうか。」
「えぇ、なんかすいません。このような空気にしてしまって。」
「大丈夫。」
「それじゃあそろそろ行きますか。」
「えー!ちょっと待ってよー!」
「さすがに待てません。私も確実に玉を当てられる保証は無いですし、何せ私は1つ気になっていることがあります。それはこのゲームの終了は何時と言うことです。」
「制限時間ってこと?」
「まあ少し違います。今までは制限時間だったり。ゴールに向かったり、でしたが、今回はクリア条件が明かされていません。」
「た、たしかに」
「わかっていただけましたか?」
「うん。」
「私さ、思ったんだけどラスト1人になるまでするとか…ないよね?」
「かやの。急に何言い出すんだよ。」
「そ、そうだよね。ごめん。」
「いえ、一理あります。クリア条件が明かされて居ない以上、考察するしかありませんが。」
「まあとりあえず行きながら話そうぜ。」
「そうですね。」
そうして俺たちは進み始めたが、よく考えて見れば夜の学校は怖い。シーンとした空気の中、コツコツと響く足音。そんな時、放送がなった、
「みなさーんこんにちわ!今回のクリア条件を言うのを忘れていました!てへ!今回のクリア条件は救出です!」
「救出?」