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そんな夢みたいな出来事があった数日後、あのときに見た天使とにている子に出会った。その子はツリ目、センター分け、黒髪、男。自分が出会った天使はツリ目、センター分け、黒髪のロン毛、男。どこかにていて自分はあの天使の子どもかなにかだと思っていた。
自分はその子に助けられた。母が自分を殴り、罵倒した。そして追い出した。自分はどうすることもできず近所の公園に夜中からずっといた。
時間はお昼の3時過ぎ、自分と同じくらいの子たちが公園にやってきた。その子たちは鬼ごっこをしたり、遊具で遊んだり、楽しそうだった。「自分もああいう感じで友達と遊んだり、話したりしたい」と思いながらぼーっとその子たちを眺めてた。
それからしばらくすると5時のチャイムが鳴った。その頃には皆親と手を握り、友達に手を振り合って帰っていった。公園に残ったのはツリ目の黒髪の男の子と自分だけだった。彼は砂で山を作ったりして遊んでいた。今なら、「一緒に遊ばない?」と声をかけて遊ぶこともできたかもしれないがそんな勇気などなくぼんやりと眺めていた。そうしているとふとパチっと彼と目があった。こちらに気づいた彼は自分に近づき「お前一人?」と聞いてきた。自分はどうしたらいいのかわからず「あ、あ、う、うん」と動揺しながら答えた。そうすると彼は「一緒に遊ぼうぜ」と言って自分の手を引っ張っていった。
そこからは楽しかった。今まで見ているだけだったことを人とできてドラマを見るのと同じように楽しかった。
しばらくすると彼のお母さんが迎えに来た。お母さんは彼に向かってなんでチャイムが鳴ったのに帰ってこなかったのかを聞く。そうすると彼はもじもじしながら「あいつが、一人で寂しそうだったから…」と言った。それを聞いた自分は目を大きく開け2、3回瞬きをした。そして気づいたときには「そう…だったの…?」と声を震わせながら言った。それに気づいた彼は自分に近づいておどおどした。