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〇〇said
〇〇「聞くも何も」
話すことなんか…
そう言おうとしたら、
西畑『全部聞いたで…』
そう言われ、
〇〇「っ！…」
西畑『正門が、〇〇の抱え込んでたこと聞いた』
〇〇「……」
西畑『10年前のことも今回のことも、気づけへんくてごめんなぁ…』
違う…大ちゃんは悪くないよ…
〇〇「大ちゃん…」
西畑『ん？』
〇〇「流星に代わって…」
西畑『え？』
会いたいなんて言えないよ
『〇〇？大ちゃんどしたん？』
〇〇「……」
『大ちゃん、流星呼んでたで？』
〇〇「ごめん…」
『〇〇どしたん？』
〇〇「大ちゃんに隠してたけど気づいてたんやね、私がいなくなって、また出会えたこととか…」
『〇〇？』
〇〇「…大ちゃんにどれだけ無理させてたんだろうとか、私と出会わなければよかったとか、」
『〇〇』
〇〇「私が幼馴染やなかったらとか…」
『〇〇はどうしたいん？』
できることなら、
〇〇「大ちゃんに会いたい」
けれど…
『…やって、大ちゃん』
〇〇「え？」
『直接言えばええんに…はっすんごめんなぁ…』
〇〇「ッ…」
大橋「大丈夫やで？」
〇〇「……大ちゃん、今ひとつ言えること言っていい？」
西畑『ん？』
大橋「俺おらんほうがいい？」
〇〇「いや、おって」
西畑『〇〇？』
〇〇「思い出したよ…」
西畑『え？』
大橋『何が？』
〇〇「…大ちゃんって呼んでたこととか、」
西畑『ッ!！〇〇、もしかして…』
〇〇「大ちゃん、ありがとう」
〇〇「大ちゃんのお陰で思い出せた」
私が大ちゃんって呼んでたこと
10年前のことも
今回のことも
大橋くんの呼び方のことも
〇〇「はっすん…」
大橋『!?』
〇〇「…ごめん…」
西畑『なんで、〇〇が謝るんよ…』
西畑『〇〇、今どこ居る？』
〇〇「…大ちゃんならわかるよ…」
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