悪魔と天使
登場人物ダイア、シトリン、アメジスト
昔作った自作の小説です
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「醜い悪魔め」「消えろ」「死ね」
生まれた時から言われてきた言葉
もう何回聞いたんだろ…
親にも捨てらて自分の味方はアメジストだけ…
どうしたら人に好かれるの?
どうして皆んな私を嫌うの?
なんで?
なんで‼︎
なんで…
いつもそう思ってた
そして気が付けば人を殺した時もあった…
でもある日
ツノと羽根を隠す方法を知った
私は町を出て別の所で暮らす事にした
アメジストも一緒
そして、私は悪魔と言うことを隠し人間として暮らす事になった。
最初は不便だった
飛べないし魔法は使えない
それは辛かった。
でも…今までにないくらい幸せだった
人に好かれるようになったから
嬉しかった…
笑顔で接してくれた
困った時は助けてくれた
温かかった
やっと自分の居場所を見つけた気がした…
ある日不思議な子に出会った
綺麗な白い髪透き通るような肌
ほんとに綺麗な子だった
まるで天使のように…
「ねぇ!貴方名前は?」
「…ダイア」
ダイア
名前まで素敵なその子と仲良くなった
ダイアは私と違って物静かで
大人しい子だった
でも優しくて
笑顔がとっても可愛かった
ダイアはいつのまにか私の憧れになった…
皆んなとずっと一緒いたいそう思ってた
あの日までは…
ある日ダイアが傷だらけでしゃがみ込んでいた
「ダイア!?どうしたの!?大丈夫!?」
凄く焦った
何があったのか分からなかった
皆んなも同じような感じだった。
その時
男の人達が来てダイアを殺そうとした
アメジストが庇った
その時だった
アメジストが銃で撃たれた
「…アメジスト…?」
頭の中が真っ白になった
気を失ったアメジストを見た皆んながアメジストに必死に声を掛けている
嘘だ…
アメジスト…
やだ…
やだ!!
こんな奴等に…
こんな奴等に!!
気づくと私は
男達を殺していた
自分が悪魔と言うことに気づいて皆んな怯えて逃げていた
アメジストは眠っていた
そこにダイアがいた
「だっ…ダイア…」
「…」
「驚かせてごめん…その…私必死で…」
どうしよう
やっと居場所を見つけたのに
またあんな風になるの?
そんな…
そんなの嫌だ…
「ねぇダイア…
お願い信じて…!
私もう殺さないから…
だから…だから…!」
私はその場に崩れ落ちた
「お願い…嫌いにならないで…」
ほんとに嫌だった
もう無理だとわかっていた
それでも嫌だった
もう嫌われたくない
雑に扱ってもいい
だから━━━━━━━━━━━━━━━━
「…え?」
気がついたら私は
ダイアに抱きしめられてた
そして気付いた
ダイアに羽根が生えていたことに
ダイアは本物の天使だった
「…嫌いになる訳ないよ
どんな姿でもシトはシトだよ」
笑顔でそう言った
私はいつのまにか泣いていた
悲しいからじゃない
嬉しかったから
本当の自分を受け入れてくれて
どんな姿でも優しくしてくれて
「ありがとう…ダイア」
笑顔でそう言った
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
終わり
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