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#ファンタジー
試合は進みコートの上では、天宮と長峯の二人が完全に空気を支配していた。
天宮がディフェンスを引きつけ、ノールックでパスを出す。
その先には、すでに長峯が走り込んでいる。
まるで未来が見えているかのような完璧な連携。
一年生とは思えない長峯の活躍に会場がどよめく。
(仮説を確証に変える時だ)
俺はスカウターに新しい分析項目を追加した。
「監督適性」「戦術眼」
そしてまずサイドラインで指示を出す大槻をスキャンする。
【Target: 大槻 理人】
【バスケ部監督適性:A+ (92)】
【バスケ戦術眼:A+ (91)】
次にコートの中の天宮を。
【Target: 天宮 蓮司】
【バスケ部監督適性:A (89)】
【バスケ戦術眼:A (86)】
そして最後に俺は比較対象として、隣に座る仁田さんをスキャンした。
【Target: 仁田 博幸】
【バスケ部監督適性:B (65)】
【バスケ戦術眼:B+(62)】
奏:「見たか?ミラー。この数値を」
ミラー:「ああ。大学のエースで前キャプテンですらB。しかし高校2年の天宮はA。元プロの大槻はA+異常な数値だ。元プロと高校生の差がわずが2項目の合計8ポイント」
奏:「これで俺の仮説は、ほぼ確証に変わった。大槻を追い出しても、バスケ部は大きく弱体化しないだろうな」
ミラー:「さらに今年は長峯という大物ルーキーも加わっている。ひょっとしたら大槻抜きでも去年の成績を上回れるのでは?」
奏:「ああ。その通りだ。あとは奴を追い出す脚本を書くだけだな」
試合終了のブザーが鳴る。洛北祥雲学園の勝利だ。
俺は席を立ちながら呟いた。
「明日は決勝。ハンナリーズアリーナかあいつらプロの舞台に立つんだな」
その時だった。
俺のすぐ後ろの席にいた久条が静かに立ち上がり、俺の言葉に被せるように言った。
「当然ですわ。私の王が立つに、ふさわしい舞台ですもの」
彼女は、俺に一瞥もくれず会場を後にした。
明日はウィンターカップ京都府予選の決勝戦。
そして俺の戦いもまた新しい局面を迎えようとしていた。
コメント
1件
読了したよ…🥀 今回めっちゃ熱かったね。 天宮くんと長峯くんの連携プレーが完璧すぎて、見てるだけで鳥肌立った。でも何よりゾクッとしたのは、奏くんがスカウターで大槻と天宮と仁田を数値化するところ。元プロと高校生の差がたった8ポイントって、大槻ってそんなに監督として特別じゃないって暗に示しててすごくしんどい…。 久条の「私の王」もきたね。決勝前にここで来るのか、って感じで震えた🖤 続きも絶対読むね。